USCPAを知る

大学生が在学中にUSCPAを狙うメリット!受験資格と新卒での就活もざっくり解説

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「USCPAって大学生で狙うメリットはあるの?受験資格を得るのにおすすめの州は?」

USCPAを在学中に目指して就職で有利になるかどうかなど、気になることも多いですよね。

今回は、中堅・大手両方の監査法人に勤務したUSCPAホルダーの私が大学在学中にUSCPAを受験して新卒就活を有利に運べた経験を元に解説していきます。

※この記事を読むと、在学中のUSCPA受験のメリット・デメリットだけでなく受験資格の取得方法や就職活動における活用方法が分かります

簡単に結論から・・

USCPAを大学生のうちに狙うメリット

・年収の高い大手や外資系企業に入社しやすくなる

・財務・経理などの管理部門や海外案件を扱う部門などを希望すれば配属される可能性が高くなる

・手に職のつく汎用性の高いスキルが身につくので職業選択の幅が広がる

・周りから洗練されたイメージを持たれやすい

・公認会計士試験よりコスパが良い

USCPAを大学生のうちに狙うデメリット

・海外展開していない中小企業には弱い

・大学生活の時間を勉強に投資しなければならない

※大学生におすすめの受験中はニューヨーク、グアム、モンタナ、アラスカです

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大学生がUSCPAを目指すことによるメリット

大学生や既卒の若い人がUSCPAに合格することによって得られるメリットは「汎用性のあるスキルが身につくため、監査法人だけでなく外資系や大手企業など多方面の会計関連部署から注目される」ということが大きいです。

これは仮に科目合格の段階だとしても、かなり評価してもらえます。

さらに詳しく解説していきましょう。

手に職となる汎用性のある専門スキルが身につく

USCPAは「英語+会計」という、汎用性が高いスキルを習得することになります。

「英語+会計+IT」というビジネスマンにとって必須の3つのスキルのうち2つが身に付きます!

英語は、海外事業を展開している日本の企業も多くなっていますし社内で英語を使う場面も以前に比べて増えています。

ITは業務を効率化するために常に日進月歩の状態ですし、ITを知っているだけで仕事の質や生産性を向上させることができます。

そして会計については、財務や経理をしたい人はもちろんのことですが会計とは直接関係ない仕事をしている人にとってもプラスしかないのです。

営業でも企画でも調達の仕事でも、常に会社の利益を最大化するというPL面での目標をもちながら逆算思考で仕事をすることで自ずと自分がやるべきことが見えやすくなってきます。

さらに、それだけではなく試験問題ではITやファイナンスなどの分野も出題されるためキャリアにつながる総合的な知識も仕入れることができます。

つまり、ビジネスマンの教養として持っておくべき資格とも言えるのです。

海外が絡むので洗練されたイメージを持たれやすい

単純に、USCPAを取得すると結構カッコいいです!

簿記や公認会計士などの日本の資格だと、「真面目なんだね!」という印象で終わりますがUSCPAのような海外をもろに匂わせる資格だと「英語もできるの?」という感じで洗練されたイメージをもたれやすいです。

USCPAと言って知っている人は少ないですが、「アメリカの公認会計士の資格なんだよね~」というと「なんかすごそう・・!」という風に思われます(実際に言われたことありました)。

実際は日本の公認会計士試験の方が難しいのに、それよりもすごそうなイメージを持つ人もちらほらいたりします。

「外資系な雰囲気」「英語ができる」「アメリカ」というようなキャラになりやすいので、聞かれたら「アメリカの公認会計士資格」と答えましょう(笑)

また、話題になりやすい資格なので合コンでモテるかもしれません。

「アメリカの公認会計士資格の予備校に行ってて・・」

「え~そうなんだ!それってどんな資格?海外とか興味あるの?」

というような会話になる・・かも(笑)

主に年収面において市場価値が高くなる

「英語+会計」が求められる業務というのは、必然的に年収が高めです。

英語ができない人、会計ができない人に比べると年収が100万円違うこともざらにあります。

監査法人やコンサルティングファームなどの初年度の年収は450万円前後

※1年目から社会人の年収平均を超えることに!

外資系や金融機関などでもUSCPAに対する評価は高く、年収が高めの企業ほどからUSCPAホルダーの需要が多いというわけです。

そのため、

・新卒の就職の段階で年収が高めの企業にチャレンジできる

・一旦就職してから転職活動をする際にも転職サイトやエージェントに経由で待遇の良い案件が紹介されやすい

スキルを持っていない人よりは持っている人の方が年収が高めの仕事につきやすいというのは至極当然なのです。

日本の公認会計士試験よりコスパが良い

日本の公認会計士は大学生が目指す資格として一般的ではありますが、かなりハードルが高いのは周知の事実でしょう。

公認会計士試験の勉強時間:約3500時間

USCPAの勉強時間:約1000時間

USCPAなら1日3時間の勉強で約1年で合格できるという計算に!

加えて、費用的にも公認会計士試験で予備校に通う場合は2年プランになることも多いのでかなりお金が出ていくことになります。

USCPAの場合は1年で十分に合格できるので、それだけ費用が抑えられるのです。

合格までの時間的、費用的、心理的ハードルと合格後のキャリアプランを考えるとUSCPAの方が割が良いという側面もあります。

新卒で管理部門や海外関連部門に配属されやすくなる

新卒での就職の場合、総合職として部門を限定せずに入社することも多いですがその場合でもUSCPAがあると、

・経理や財務などの管理部門に配属される可能性が高い

・英語の素養があるということで海外案件を実行する部門にも配属されやすい

管理部門などは、専門スキルが必要な事が多いためある程度知識を最初から持っている人を投入する傾向があります。

もし、「営業はあんまりやりたくないな~、手に職をつける部署がいいな~」と思っているならUSCPAを狙うのは大いにアリでしょう。

キャリアの幅が圧倒的に広がる

大学生のうちにUSCPAを目指すことで、在学中の新卒就職やその後の転職活動に大きく有利になります。

英語や会計の素養があると、内定をもらう段階と入社後の配属や異動などで有利となります。

ビジネスマンとして組織や会社で働く場合は、以下の会社や業界で選考段階で有利となります。

・監査法人
・税理士法人
・コンサルティングファーム
・投資銀行のファイナンス部門
・監査法人系のM&Aアドバイザリー会社
・金融機関
・外資系企業全般
・日系企業でグローバル展開している大企業
・海外と取引がある比較的中規模の会社

上記に共通しているのは、英語や会計に関わるということです。

英語や会計に詳しい人というのは、年々増えていますがそれでもできない人というのが圧倒的に多いのが現状。

そのため、英語や会計知識がある人は「ない人」に比べて有利なのは言うまでもないでしょう。

武器を持つことになり、

他の多数の候補者よりも採用担当者の目を引くことになります

新卒の就職なら、学歴で差をつけることが難しい場面や若干不利な学歴の人であればUSCPAで1ランク上がることも可能です。

日東駒専の学生⇒MARCHと戦える

MARCHの学生⇒早慶と戦える

特に、会計はより専門的なスキルであるためポテンシャルよりも資格が重視される傾向が強いです。

そのため、経理や財務などの会計関連の職を目指しているのであれば特に有利となります。

また、会計とは関連しない部署にすでに所属している場合でもそういった部署に異動できたりする可能性も高くなります。

これは転職活動においては特に顕著で、未経験で会計関連職に転職したいのであれば一気に可能性が広がります。

新卒の段階で違う分野に就職をした場合でも、USCPAに合格していれば後々の転職活動において選択肢が広がります。

「いつでも辞めてやるよ!」という自信がつくよ!

ちなみに、私は新卒の就職活動の際に科目合格を履歴書に記載して銀行に入社しました。

USCPAを取れば、「専門性のある仕事もない仕事も両方ともできるようになる」というところが一番のキャリアの拡充と言えます。

大企業や世界規模の企業に入社・転職しやすい

上記で有利になる業界を紹介したように、USCPA取得で有利となるのは外資系企業やグローバルに業務を展開している企業が多いのです。

規模の大きい会社の業務こそUSCPAは求められている

コンサルや監査法人などは全世界にオフィスがあるところが多いですし、外資系でなくても日本の総合商社などは世界各国でビジネスを展開しています。

銀行や証券会社もこれに当てはまりますよね。

外資じゃなくても、IFRSで英語を絡めて会計処理を行っている企業が多くなっているのです。

大きい会社ほど海外展開している、つまり英語で専門知識を習得している人材が求められているわけです。

もう一つの理由としては、

大きな会社ほどUSCPAという資格が認知されている

USCPAは年々認知度の高い資格になってきていますが、それでも日本の公認会計士試験よりは認知度は低いです。

入社の段階で有利になるかどうかというのは、人事担当者など採用担当者がUSCPAについて理解があることが大前提です。

これが、国内でしかビジネスをしていない中小企業だと「USCPA?これって何?」という感じになってしまうこともあります。

逆に、グローバル規模の大きい会社というのは外国人や色んな種類の人材を雇用しているため色んなスキルや資格を採用担当者は見ています。

そのため、USCPAについても認識している人の割合が必然的に高いのです。

いくら知識やスキルがあっても、選考段階でUSCPA自体を採用担当者が全く評価しなければ有利とはならないですよね。

つまり、

USCPAは大企業向けの資格とも言えます

大学生がUSCPAを目指すことによるデメリット

一方で、大学生がUSCPAを目指すことによるデメリットもあります。

小規模な純国内の会社にはあまり通用しない

USCPAは大企業で有利になりやすいということを述べましたが、反対に中小企業などでは選考であまり有利とならない可能性が高いです。

日本国内だけでビジネスをしている、海外とは縁がないような会社だとUSCPAがあまり評価されない!

採用担当者も知らない事が多いですし、中小企業は採用人数が少ないので「あまり冒険したくない」という風潮があります。

USCPAは簿記や公認会計士試験に比べるとマイナーな方なので、採用人数を厳選している規模の小さい担当者としては「無難な人材を取りたい」というのが本音です。

大企業であれば、多くの候補者の中にUSCPAのようなちょっと尖った資格を持っている人がいても多様性を理解しているので「こういう人材もいてもいいよな」となりやすいのです。

数人しか採用しない会社より、数百人も採用する企業の方がUSCPAを認めてもらえる確率は高くなる

むしろ、純ドメスティックな企業であれば圧倒的に簿記の方が評価されるので取得しておくべきです。

大学生活がかなり忙しくなるので時間を投資しなければならない

USCPAは公認会計士よりは簡単ですが、それでも1年間は頑張らないといけません。

また、勉強を始める前にUSCPAのことを考えて下調べなどをしたり将来のキャリアなども併せて考えることになるので大学生活の通常の授業に加えてかなり忙しくなります。

私も大学時代にUSCPAを目指し始めて受験をしましたが、やはり大学の単位を落とさないようにしながら朝早く起きてUSCPAのMC問題を少しでも多く解いたりしてました。

2足のわらじ状態になることは覚悟が必要!

もちろん、日本の公認会計士ほどすべてを捧げるわけではないですが1年で合格したかったら1日3時間はきっちり時間を作らなければいけません。

合コン・飲み会三昧、バイト三昧では到底無理!

※何か成果を出したければ、現在の楽しみをある程度犠牲にして時間を投資しなければなりません

若さとUSCPAは最強の組み合わせ

大学生や大学を卒業したばかりの20代前半ぐらいの人たちがUSCPAに合格していたらどうでしょう?

これは間違いなく、

監査法人やコンサルティングファームなどは放っておかない

また、投資銀行のファイナンス部門などのバックオフィスでもかなり需要は高いという話は大学時代の友人で実際に投資銀行で働いている人からも聞いています。

日本の会計士試験と同様、在学中に合格していたら就職活動の際には

外資系企業や監査法人など会計関連の仕事に関しての内定にはほぼ困らないのではないかというスペックを手にします

在学中でなくとも、既卒で社会人経験がなくても25歳くらいまででUSCPAに合格していれば中途でのポテンシャル採用をされる可能性が非常に高くなります。

在学中に日本の会計士試験に合格した場合、ほぼ間違いなく監査法人などは採用しますよね。

それと同じようになってきてUSCPAも通常の監査法人の定期採用ルートとは違いますが、在学中合格の就活生を放っておくはずはないです!

大学在学中にUSCPAを取得すると最強

仮に自分の時間を投資してUSCPAを在学中に取得した場合、新卒で監査法人に就職しない場合でもメリットしかありません。

まず、日本の会計士試験よりもUSCPAの方が3倍簡単なので大学の授業を取りながら資格取得を目指しやすいのです。

英語力と会計力を同時にアピールできるコスパの良い資格!

また、新卒で監査法人に就職しない場合でもUSCPAであれば事業会社の経理や財務職など色んな業界で大きなアピールになります。

さらに、USCPAは日本の会計士に比べて早く合格できるので若さを最大限利用しやすいという面もあります。

年齢を重ねる前に合格しやすいので、USCPAと若さを武器にして就職戦線に自信を持って突っ込むことができる!

大学在学中にUSCPAを受験するのにおすすめの州

USCPAの場合は受験要件がアメリカの出願州によっても違ってきており在学中に受験資格が与えられている州はかなり限られています。

大学在学中におすすめの出願州は以下となります。

・ニューヨーク

・モンタナ

・アラスカ

・グアム

上記の州では4年制大学を卒業する前の段階でも一定の単位を満たしていれば在学中に受験をして合格を手にすることができるのでおススメです。

※ちなみに、自分が大学生だった頃はバーモント州に出願して受験資格を得ることができました

その時に在学中に合格をしていれば、ものすごいドヤ顔で就職活動ができたのですが・・。

残念ながらBECだけ合格して就職活動の準備に入ってしまったので在学中合格の優越感を味わうことができませんでした。

それでも、科目合格でかなり就職活動は上手くいきました!

当然、社会人の時よりも大学生の身分の方が勉強時間を確保する機会は多いかと思うので早めにUSCPAに目をつけて在学中受験のための出願州なども詳しくチェックしておいた方がいいですね。

州ごとの詳しい受験要件は、アビタスの無料資料でチェック!

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大学生の受験戦略のすべてが分かる!

監査法人は英語と会計ができる人材が欲しい

日本の監査法人、ビッグ4だけでなく中堅の監査法人も急速にUSCPAの合格者やライセンスホルダーを採用して人数を増やしている状況です。

監査法人としては、やはり原則的には日本の会計士試験に合格した人材を採用するというのが規定路線になっていたのですがやはり会計士の集団の中にも得意分野をそれぞれ持つ多様な人材構成にしたいと考えています。

監査法人やコンサルファーム側でもUSCPAの方が難易度は低く日本の会計士試験に比べると知識が浅いのはわかっています。

それでも、多様性とクライアント企業のグローバル化を意識して会計知識が深いだけの人材だけではなく多少の会計士知識を持ちながらも英語で業務遂行ができる人の割合を増やしたいというのが近年の採用活動で自分なりに感じていますね~。

昔はUSCPAというと、ものすごく珍しがられることもあったらしいですが今では会計業界では英語力を中心として幅広い能力を持っているということで評価されやすくなっている傾向があります。

USCPAで新卒で監査法人に就職できるのか?

さて、在学中にもしUSCPAに合格した場合に監査法人など会計事務所に就職できるのでしょうか?

結論から言うと、できます!

ただ、監査法人などは特に日本の会計士試験合格者のために定期採用(新卒)枠を設けているので通常のルートで応募することはあまり現実的ではないです。

そのための選択肢としては、

中途採用枠から応募

「中途採用??自分新卒ですけど」という声が聞こえてきそうですが、実際に監査法人の中途採用枠から応募して面接に呼ばれてBIG4に新卒で入社した人と話したことがありました。

しかも、その人はUSCPAは科目合格だったんですけど面接ではTOEICなどの英語力をアピールして入社までこぎつけたということなので「常識だけに捉われず応募している価値はある」と言えます。

USCPAに全科目合格していれば、グローバルな人材を求めている法人としてはなおさら中途採用枠でも取りたいというケースも多いです

また、もう一つのルートとしては海外の留学生向けの就活イベントに参加して新卒枠での内定を勝ち取るというのも実はかなりポピュラーになってきています。

有名なのは、ボストンキャリアフォーラムと東京キャリアフォーラム

毎年10月~11月頃にボストンで開催される有名企業・大企業が200社ほど日本から参加して3日間で面接から内定までが決まるスピーディーなイベントがあるのですが自分も以前に日本から参加してBIG4に内定をもらったことがあります。

大手監査法人4社はすべてほぼ毎年参加しています。

アメリカなど海外の留学生の参加者が大半なのですが、日本から参加している大学生も結構いるんですよね。

しかも、海外の留学生でBIG4に応募する人はまずUSCPAの試験に合格していないのでUSCPAに合格して日本から参加するとかなり目を引きます。

私もそれで内定をゲットしました。

また、東京でも毎年6月~7月あたりに東京キャリアフォーラムも開催されているので海外新卒枠に日本の大学生が食い込むのは全然アリです!

グローバルな資格が認められる時代になっている

一昔前に比べて、アメリカの公認会計士資格に対する世間の認知度は上昇しつつあります。

実際、日本の大学生の段階でUSCPAの受験を考えている人が増えているような印象を当サイトの問い合わせとかで感じます。

USCPAの資格自体は、アメリカのものなので日本で働く場合はライセンス取得によるメリットは特にないです。

「USCPAに合格」という事実が日本の監査法人や会計関連の国際業務をするにあたって重要!

現在では、多くの大企業や有名企業がIFRSで決算書を公表しているところも数多くあるので時代としては日本でUSCPAの需要がますます高まっていく可能性は大いにあるでしょう。

JGAAPよりもUSGAAPの方がIFRSの会計処理に近い部分もあるので、USCPA合格者や資格保有者に対して転職エージェントが監査法人やコンサルティングファームと提携して積極的に説明会を開いている現状がUSCPAのかつてない盛り上がりを物語っています。

今後、日本の会計士合格者数はそれほど変わらずにUSCPAを狙う人や合格者が増えていくことが予想されるのでまずは試験概要や受験州などを予備校の無料資料などでチェックしておきましょう。

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