今回は、独学ではなくUSCPAの講座を提供している予備校についておすすめを比較して思ったことを書いています。
自分は、TACのBeckerコース(教材だけ購入して後はひたすら問題演習をする独学)を利用していたのですが、初学者はやはり講座を受けた方が近道なのではないかと思うようになりました。
で、予備校を比較するにあたって各校のUSCPAの講座情報を分析してどこが総合的にベストか判断したので参考にしてもらえればと思います。
会社のPR資料を見ると、ある程度その講座に対する力の入れ具合や講座の充実度がわかりますよね。
今回は、USCPAの予備校として3つの学校について言及していきます。
日本の会計士試験など資格予備校としてシェアの大きいTAC
日本の公認会計士試験をはじめとした資格予備校において、規模の大きさと受講者数で言えば日本で一番なのがこのTACでしょう。
自分の元同僚や上司などに「予備校ってどこを利用しましたか?」と聞いたところ、ほとんどの人が「TAC」と言っていたのが印象的でしたがあくまでも日本の会計士試験の話でしたね。
USCPAの人でTACって自分の周りでは全く聞かなかったのですが、講座はあるんですね。
費用は520000円~570000円ほど。
USCPA受験に必要な不足単位の取得は含まれていないため、他と比較すると相対的に割高に感じるかなと。
それなりにカリキュラムがまとまっていて無難な感じはありますが、マンモス校なのでUSCPAは数多くの講座のうちの1つという感じで特徴に欠ける部分はあるかも。
簡潔にまとめられたパンフレットの大原
資格予備校業界では有名な大原について。
でもここも、個人的な印象としてはあまりUSCPAの講座を提供しているイメージがなかったんですよね。
でも・・・ありました(笑)
パンフレットも取り寄せてみたのですが・・・20ページと上記で紹介した2校に比べてさらに簡潔になっていますね。
内容としては・・・
・試験概要
・講座案内
・お申込みについて
こんな感じになっているのですが、さすがに簡潔すぎではないかと中身を見て思いました。
特に、受験手続の説明が結構はしょっている感が・・・。
まあでも、パンフレットのページ数でその講座の善し悪しが完全に決定するわけではないので!
資格の大原のUSCPA講座のウリとしては、講義が「英語7割:日本語3割」ということです。
まず、大原のUSCPA講義では外国人の方の講師が完全英語で講義をしてその後に大原の日本人講師陣が英語で解説された内容を日本語で解説しなおすというものです。
試験は口頭試験がないので、英語で解説されてもそんなにUSCPA合格のために効果があるのかな~というのが正直な感想ではありますが。
また、使われているテキストが「Rogerテキスト」というあまり聞いたことがない教材を使っているそうで「アメリカでは大人気」となっているようですが初めてこのテキストの存在を聞きました(笑)
やはり、日本人には「Wiley・Bisk・Gleim・Becker」のどれかで問題演習をするのが定石なのでこの学校の検討はあくまでも上記2校との比較材料としてとらえた方が良いかもしれません。
やはり大原は日本の会計士や弁護士に力を入れているのかな~。
USCPA受験にあたってのプロセスを説明した分かりやすいパンフレットや無料説明会など初学者に丁寧なアビタス
USCPAだけでなく、米国弁護士やEA(米国税理士)にCIA(公認内部監査人)など「国際資格取得のための専門予備校」として有名な学校です。
なので、日本の会計士資格などの講座が一切ないんです!
提供講座数も10個未満なのですが、そこがアビタスの一つ一つの講座の力の入れ具合がわかりますよね。
さらに、一番特徴的と言ってもいいのが「USCPAの講座に使われるテキストや問題集などは学校で作成しているオリジナルのもの」ということです。
TACやその他の受験予備校だと、アメリカですでに使われているいるテキストをベースにして授業を進めていくことが多いのですがアビタスには「USCPA教材作成部門」があるのです。
これは、通常の資格予備校にはなかなかない発想ですね。
USCPAに特化して、常にアメリカの会計士協会の情報などを随時チェックしてUSCPAに関するスピーディーな情報収集を怠らない。
これも、提供講座を絞っているからこそできる芸当です。
また、教材作成専門の担当者が常に現在の会計基準などをチェックして試験に出題されそうな論点を更新などしていくのでオリジナル教材のクオリティが非常に高いらしいです(元上司談)。
アビタスの講座のウリは、「アビタスの教材だけでUSCPAに合格できる」ということ。
つまり、授業を真剣に受けてその予習復習を怠らなければ合格ラインまで持っていけるということです。
初学者の方にとっては、USCPAはなかなかゴールが見えづらい試験でもあるのでアビタスの授業やサポート体制に身を投げていれば合格に着々と近づいているのを実感できそうなのがいいですよね~(もちろん授業を受けるだけじゃなく自習もしっかりやっていることが前提)。
ちなみに、アビタスから取り寄せた受講案内パンフレットなのですが初学者にあまり余計な情報は入れすぎないようにとの配慮をしている様子が読んでて伺えます。
メインパンフレットの中身は・・・
・合格者インタビュー
・USCPAの資格と特徴
・USCPA試験制度とライセンス取得
・アビタスの教材とサポート
・お申込み方法
あと、アビタスの資料は「就職活動の企業案内のパンフレット」のようなしっかりとした紙質なのでそこが個人的には気に入っています(笑)
ちょっと固めの紙質でページがめくりやすくなっています。
で、さらに!
メインのパンフレットもかなり分かりやすいのですが資料を眺めていてここの真骨頂は「サブパンフレット」だと感じました。
「これからUSCPAの受験を考えている」「受験しようと決めたがまず何をすればいいかを手っ取り早く知りたい」
こういう人にとって、サブパンフレットは分かりやすく説明しています。
具体的には以下の内容がチャートを中心に説明されています。
・出願州の選び方
・受験条件とライセンス取得要件
・アビタスがおススメする学習プラン
・講義スケジュール
・受講料金とサポート
USCPAって、自分も経験しましたけどまず「受験要件の確保」で結構パワーを使うじゃないですか(汗)
受験候補者には、様々な学歴や経歴の人がいますから自分がまずどの州に出願した方がいいかを図やチャートで簡潔に解説しています。
資料に書かれた、チャートをたどっていくと必然と自分の出願州が決まっていくという分かりやすい構成です。
このサブパンフレットがこれだけ初学者に優しい内容になっているのでこれを持っているだけでも取り寄せる価値があるくらいです。
ライセンス取得までのことも考えて書かれてますからね~。
で、さらにアビタスは頻繁に無料のUSCPA説明会というのを実施しています。
資料を見るだけでなく、実際に学校へ行って雰囲気を掴んだり直接学校の人からUSCPAのことについて説明を受けたいと思っている人は簡単に予約できる無料相談会に行くのもアリだと思います。
資料の出来栄えは最高なのに、いざ学校に行ってみると覇気がない感じでさびれた校舎だったら嫌ですよね(笑)
自分も以前にIFRS検定を受けに行った時に訪れて、綺麗な高層ビルの中にあって「へ~~~!(感心している様子)」となったのを覚えています。
また、アビタスの無料説明会は他の予備校に比べて面白く書籍がもらえるというおみやげ付きなのでおすすめです。
比較してみて、USCPAに限っては一番のおすすめ予備校はアビタスという結論
USCPAの講座を提供している予備校は数校と限られている中で上記の3校を紹介してみたのですが、「管理人がもし入学するならどれ?」という話になった場合・・・・自分なら僅差で「アビタス」かな~。
分かりやすい受験手続のステップ説明から合格までのサポートまで丁寧さを感じます。
また、上記で伝え忘れていたんですけどアビタスは無料説明会に行くとそこでもUSCPAについて解説されたパンフレットとはまた違う書籍がもらえます(笑)
さらにグローバル人材の育成に特化しているだけあって各中堅・大手監査法人からの個別相談会や面接などをセッティングしてくれたりします。
もちろん、法人からの説明会などは受講生でなくとも参加できるのですがアビタスならではのパイプの太さが良くわかりますよね。
また、元同僚いわく「十分かつ必要最低限の合格ラインに持っていくために短期間で合格しやすい印象だった」とのこと。
ちなみに、USCPAをこれから考えている人にとっての申し込みまでのプロセスとしては・・・
1.まず各予備校のパンフレットを取り寄せてUSCPAについてのざっくりとした知識を得る
2.予備校の無料相談会に行ってパンフレットを見て気になった点や書いてなかった疑問点などを直接相談する
3.その上で比較検討をして、最終的にWEB経由で申し込む(WEB申し込みだと手続きが楽だから)
自分ならこんな感じになるでしょうね~。
何しろ、本科生として受講するなら安くないお金を投資することになるので「迅速かつ慎重」になるのは当然かと思います。
ま、相談会や資料請求は簡単な入力フォームに記入するだけで受け取れる無料のサービスですからね。
アビタスのページに入ってちょっと下に画面をスクロールすると「無料で資料を取り寄せる」というボタンがあるのでそこをクリックして、自分の情報を入力すると完了です。
アビタスも、結構早く届きました。
また、資料請求ボタンをクリックする前の画面に書いてある内容も初学者には結構面白いので読んでみるのもいいですね。
ウェブサイトの面白さはさすがアビタスといったところです(笑)
こちらも電話営業などはありません。
最近では、しない傾向になっているんですかね~。
ちなみに、同じ画面で無料相談会に申し込むこともできます。
書籍が欲しい人やスタッフの人と対話したい方は参加をおすすめします。
今や、USCPAならアビタスの1強となっていると言ってもいいでしょう。
独学を貫こうとしている人でも、パンフレットが手元にあった方が良い理由
さて、今回は予備校の比較や各校のおすすめポイントを紹介してきましたが、「いや!俺は英語にはアレルギーがない!何がなんでも独学で合格してみせる!」と息巻いている人もいるでしょう。
かくいう自分も、アメリカに留学していたことがあったので「最初から問題演習ばかりをゴリゴリやって過去問ベースのUSCPAの合格ラインにのってやるぜ!」と思って時間はかかりましたがなんとか合格しました。
でも、独学だと基本的には「一人」です。
仕事が終わったら残業をほぼ100%の確率で断って、家に帰って夕飯をささっと食べてから問題演習にとりかかる毎日でした。
予備校に通っていたら、もしかしたら同じUSCPAを目指す仲間ができて監査法人や会計業務に携わることについて夢を膨らませることもできたんでしょうけどそういったことは自分には皆無でした。
また、独学だとUSCPAは情報が本当に少ないので当時は予備校のパンフレットを取り寄せてそれを手元に置いていつも勉強していた記憶が強く残っています。
問題演習をやって間違えたところの解説を読み込んで、そして次の問題演習をやって・・・と繰り返しているとさすがに疲れます。
孤独感を感じることはなかったですけど、モチベーションの維持がなかなか大変だったんですよね。
当時は不況だったので、受かっても転職できるかわからなかったので事あるごとに予備校から送付してもらった上記のような資料(今の方が豪華)を見て夢を膨らませてモチベーションを保っていました。
「現場で働いている人へのインタビュー」とか「合格体験記」とか、一種の自己啓発本代わりになっていましたね(笑)
寝る前とかも、自分は本を少し読んでから就寝するのが日課になっているのですが当時は勉強を終えて寝る前にパンフレットを見て寝つく日々でした。
「パンフは友達」という状態でしたね、マジで。
独学者にとっては、パンフレットだけでも手続きやら何かとUSCPA受験などの制度について勉強になることも多いので情報収集とモチベーション維持のためにアビタスのパンフレットは持っておいた方がいいですね。
以上、余談がちょっと長くなりましたがおすすめのUSCPA予備校の比較記事でした。