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監査法人の面接対策。受かる人・落ちる人の特徴や英語面接などについて語る

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今回は監査法人の面接について自分の経験ベースで語っています。

監査法人の面接は、過去に何度も受けたことがありますので特徴は熟知しているつもりです。

「面接は楽なのか?」「英語面接はどんな感じなのか?」「受かる人・落ちる人の特徴」などについて焦点を当てていきます。

公認会計士試験合格者とUSCPAの両方が対象です。

自分の経験から監査法人の面接の形式や主に何を質問されるのか等、面接対策に少しでも役立つようなTipsも惜しみなくお話したいと思います。

ちなみに、私は中途採用での監査法人にしか応募したことがないですが新卒などの定期採用でも法人側が求める人材はほとんど変わらないので中途と定期採用の両方を対象としています。

監査法人の面接はどういう感じなのか?

まず、監査法人の面接は中途採用(転職)の面接の場合、通常は2回です。

公認会計士試験合格者など新卒の定期採用の面接の場合は3回ぐらいあったりします。

中途でも3回ということもあるらしいのですが、自分が中堅監査法人の面接を受けたときも2回でしたし、現在の法人に入る時も2回でした(実質一回になりましたが)。

そして、基本的には2回の面接のうち、一次面接は応募する部門のパートナー2~3人で、二次面接は人事部門のパートナーと担当者の2名で面接というケースが多いと思います。

ちなみに、受ける側の自分たちは一人です。

集団面接というのは基本ないですし、自分の時もなかったです。

また、面接は2回ですが、一番重要な面接は部門のパートナーとの面接です。

この業界、現場が欲しがっているかどうかが一番重要なので、その部門のパートナーがOKを出せば内定をもらったも同然です。

なので、一次面接で部門パートナーと面接をして一次面接に通った場合、この時点で内定の確率が非常に高くなります。

二次面接の人事の面接は選考の要素が薄いので(転職エージェントの人にも言われました)、実施監査法人の面接の勝負は1回ともいえます。

人事面接では入社時期とか、株やってないかとかの形式的な質問をされつつ、人物的に問題がありそうかどうかを見る程度だと思うので、よほどの失言をしなければ大丈夫でしょう。

だって、現場が欲しいと言ってるんですからね。

そして、面接の形式としてはオーソドックスな質問に答えていき、最後のこちらから質問タイムで終了という、とても標準的な感じの面接です。

「監査法人だから会計知識を試されるのだろうか」なんて心配している人がいたら、安心してください。

監査法人の採用面接は楽って本当か?

監査法人の面接って楽勝なんでしょうか?

これは、事業会社に比べると「比較的楽な方」と言えるでしょう。

理由としては、資格取得を前提に採用しているからです。

公認会計士試験の合格者の場合は定期採用で応募することがほとんどなので、4大監査法人全体の毎年の採用数の合計は試験合格者数の大半をカバーしています。

なので、需要と供給の観点でも面接でよほど変な人でないと採用される可能性が高いのは必然でしょう。

ただ、景気によってかなり採用人数が左右されるのがこの監査法人業界なので試験合格者の人数と法人の採用数が増減すれば面接でのハードルが変化しますし実際に以前にそうなりましたよね。

USCPAは特に、中途採用なのでその時の需要によって採用数が変化しやすいため面接対策をしっかりとして他の候補者に差をつけておくことは必須です。

公認会計士もUSCPAも法人の都合や景気などの外部要因によって面接が楽になるか厳しくなるかは神のみぞ知ることになるので、対策をしっかりとしておくに越したことはないのです。

監査法人の英語面接はあるのか?

USCPAの場合、監査法人によっては英語面接というのもあります。

英会話力がちゃんとあるかを見るために外国人パートナーや、日本人で英語が堪能な人が面接をするケースもありました。

自分が中堅監査法人に入る時に英語面接がありましたし、ビッグ4への転職の際も法人によって英語面接がありました。

英語面接の場合、内容よりもスムーズにしゃべれているかの方が重要なので、英会話が苦手な人は上記のよく聞かれる内容を予め暗記して英語面接に挑むのが一番賢明だと思います。

監査法人の面接の質問内容ってどんな感じ?

監査法人の面接で聞かれる質問の内容は結構オーソドックスなものが多いので、特に奇抜な質問はなかったと記憶しています。

自分の記憶では、中堅と現在の法人の部門パートナー面接で聞かれた内容も以下のようにほとんどがオーソドックスなものでしたので列挙しておきます。

・簡潔に今までの経歴を踏まえて自己紹介をしてください。
・なぜ監査の仕事をしたいと思ったのか?
・なぜ色々ある監査法人の中でウチなのか?
・自分の長所と短所はなんだと思うか?
・会計士として大事なものはなんだと思うか?(会計知識とコミュニケーション能力以外で)
・今までの業務、もしくは学生時代で一番苦労した経験は何か?
・それをどう乗り越えていったか?
・どのようにウチの監査法人で貢献できると思っているのか?

こんなところを抑えておけば大丈夫じゃないでしょうか。

ただ、オーソドックスな質問だけに、ちゃんと答える内容は深くなるように準備した方がいいです。

特に大事なのは、「なぜ監査なのか?なぜその中でもこの監査法人なのか?」というのはほぼ聞かれると思います。

監査法人に受かる人・落ちる人の特徴

監査法人に受かる人の特徴は、ズバリ「体力があって志望動機をしっかりと言える人」です。

反対に、落ちる人の特徴は「なぜこの法人か?なぜこの仕事なのか?」をしっかりと言えない人です。

とはいえ、Big4の場合「なぜウチの監査法人なの?」なんて聞かれても、正直答えづらいですよね(汗)

大手の場合は事務所の規模も人員の数も大体同じくらいですし、大口クライアントを多数抱えているというのも大手なら普通です。

なので、自分もそうだったのですが正直Big4なら受かればどこでもいいと思う人も多いんじゃないでしょうか。

しかし、それを言ってしまってはジ・エンドになってしまうので、なんとか考えて他の法人と差別化を図った解答をするようにしましょう。

恐らく監査法人側もBig4が横一線だというのを分かっていてあえて試す感じで聞いてきているのだと思います。

なので、そこで面白い解答ができれば相当ポイントがアップするはずです。

おススメなのは、結構Big4でも大口クライアントの業界に特色があるので、そこをネタにしてもいいと思います。

良く調べてみると、金融系の大口クライアントが多い法人だったり、大手商社のクライアントたくさん抱えている法人だったり、外資系のクライアントが多い法人だったりと結構大手でも特色は調べていくとあったりします。

そこで色々と調べていって、他の監査法人との違いを述べた上で「ここの監査法人はこれが特徴的な印象があるので、第一希望として受けました!」的なことを言えたら満点解答な気がします。

また、繁忙期は夜遅くなることも頻繁にあるのが監査の仕事なので、結構法人側も体力があるかどうかを重視しています。

USCPAの場合は特に、募集しているのは主に忙しい国際部と金融部なので、余計に強い精神力と体力を求めているんじゃないでしょうか。

だからといって、「体力があります!ストレスには強いです!」なんて口でアピールするという安直な考えは捨てましょう。

ここでまたおススメなのが、履歴書の趣味・特技の欄に体力・気力があると思わせるようなことを書いておくのがいいと思います。

フットサル毎週やってるとか、ジョギングで毎朝出勤前に走ってますとか、空手10段とか(10段ってあるの?w)、そういうことを書いておいて自分からは何も言わずにいるのがベストな気がします。

結構そういうところから話が盛り上がって面接が手ごたえ上々で終わるというのを自分も経験しました。

監査法人の面接対策の話としては以上になります。

ここで紹介したのはあくまでも自分の経験が中心なので、完全に上記のケースに当てはまらないかもしれませんが、最低限抑えていく分には無駄にならないと思いますので、参考になれば幸いです。