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【USCPA】ワシントン州のライセンス取得・更新方法を徹底解説

「ワシントン州のライセンス取得方法について知りたい」

「更新する際のやり方や気を付けなければいけないことは?」

今回は、多くの人がUSCPAのライセンス取得・維持をしているワシントン州のルールについて徹底解説していきます。

目次

ワシントン州のライセンス取得要件/3-0

ワシントン州のライセンス取得要件は大きく分けて学歴・単位と実務経験の2つを満たす必要があります。

ライセンスに必要な学歴・単位

ライセンスに必要な学歴と単位は以下となります。

・4年制大学卒

・総取得単位150

・会計24単位(最低15単位はUpper Divisionの単位が必要)

・ビジネス24単位

ライセンスに必要な実務経験

ライセンス取得には、1年間(2000時間)以上の会計実務経験が必要です。

この会計実務の内容としては、監査・税務や経理・財務など会計が関わっていれば幅広く認められます。

また、監査法人や税理士法人でなくとも事業会社での経験もOKです。

ちなみに、実務経験を証明するためにサインをしてもらうUSCPAは社外の人でも大丈夫です。

ワシントン州のライセンス取得手順まとめ/3-4,3-5

ワシントン州のライセンス登録の仕方はざっくりまとめると以下のようになります。

  • 学歴審査の依頼
  • 不足単位を追加取得
  • AICPAの倫理試験にパスする
  • ワシントン州の倫理ビデオを視聴
  • 合格実績のトランスファー
  • 追加単位の成績証明書の発行
  • 英文のCVの用意
  • USCPAホルダーからサインをもらう
  • USCPAライセンスの申請
  • 登録完了後、データベースに載る

ワシントン州は他州で合格した実績をトランスファーしてライセンス取得するのを認めていますので、多くの人はワシントン州へのトランスファーの手続きも必要かと思われます。

各手順の詳しいやり方は別記事で紹介していますのでご参照ください。

USCPAライセンス取得時の費用

ワシントン州のUSCPAライセンス取得時の費用は、ざっくり計算すると10万~25万円くらいです。

その時の為替レートや自分の必要取得単位数によっても結構変わってくるため費用に幅があります。

もう少し細かく費用項目を分けると、以下のようになります(1ドル145円で計算)。

・AICPA倫理試験受験料:26,460円(189ドル)

・ライセンス登録料:47850円(330ドル)

・学歴審査費用:17400円(120ドル)

・合格実績のトランスファー費用:3625円(25ドル)

・ライセンスサポート費用(アビタスの場合):11000円

・追加単位取得(アビタス:1科目24,200円で15単位取得の場合):121,000円

上記を合計すると、228,280円がライセンス取得時にかかる費用となります。

ライセンス取得費用を大きく左右するのは追加単位の取得費用ですね。

ワシントン州の場合、ライセンス登録のためには総単位150が必要で会計とビジネス単位をそれぞれ24単位ずつ満たす必要があります。

この単位要件をすでに満たしている人は追加単位費用が全くかからないため、約10万円で済みます。

逆に、追加で取得しなければいけない単位が多くなるほど費用が大きくなるため学歴審査の結果次第という感じになります。

ワシントン州のライセンス更新方法

一旦ライセンスを取得したら、今度は定期的にライセンスを更新する必要があります。

USCPAはライセンスが永久に有効とはならず、ワシントン州の場合は3年に一度の更新をして資格を維持することになります。

その際に一番大事になるのは、CPEです。

USCPA:ワシントン州のCPE(継続教育)/3-2

ワシントン州のライセンスを更新するためには、CPE(継続教育)を120単位取得する必要があります。

取得できる単位の種類は多岐に渡りますが、監査や税務などの会計単位ではないNon-Technicalなものは60単位までと定められています。

ファイナンスやマネージメント、ビジネスコミュニケーションやITなどのビジネス単位は60単位までしかCPEに登録できないということです。

気を付けなければいけないのは、3年間で総単位120を取得しなければなりませんが1年毎に最低でも20単位の取得が義務付けられていることです。

これを怠ってしまうと、更新の際に少し面倒なことになってしまうので注意が必要です。

CPEの受け方

CPEの単位を取得するには、CPEサービスを提供しているプロバイダに申し込みをする必要があります。

CPEサービスを提供しているところは色々とありますが、ライセンスを維持するためにほとんどの人が利用しているCPEプロバイダは以下の2つになります。

・CPE Depot(Ethics込みで198ドル)

・Surgent CPE(499ドル「アビタス受講生なら299ドル」)

金額を考えると、CPE Depotの方がおすすめです(私はCPE Depotを使っています)。

CPEサービスプロバイダを決めたら、後はサイトに行ってメンバーシップ登録をするだけです。

メンバーシップは1年間有効で、その間はアカウントにログインをして好きなだけオンラインで様々な会計・ビジネスの単位を自分のペースで取得できます。

一つの科目で単位を取得する流れとしては、

  • オンラインテキストで学ぶ
  • 小テストを数回受ける
  • 最終テストを受けて合格する

最終テストに合格をすると単位取得となります。

小テストや最終テストは時間制限もなくカンニングし放題なのでCPEの単位取得はかなり容易です。

ちなみに、ワシントン州は3年毎のライセンス更新になり1年毎に最低20単位取得しなければならないためCPEサービスは3年間のうちに最低2回購入する必要があります。

なので、できるだけ安くすむCPE Depotを利用するのをおすすめします。

CPEの登録方法

CPEサービスを利用して単位を取得しても、それで終わりではありません。

ワシントン州のBoard of Accountancyのサイトへ行き、自分のアカウントにログインをして完了したCPE単位を登録するという作業をする必要があります。

終えたCPE120単位分を自分のアカウントに登録すると、ライセンスの更新ができる状態となります。

あとはライセンスの更新時期が来たら更新料の支払いをすれば晴れて更新完了です。

ライセンス更新費用の支払い

ワシントン州のライセンス更新料は230ドルです。

支払いはクレジットカードか小切手のどちらかになりますが、クレジットカードの方がラクなのでおすすめです。

CPEの登録と同じく、ワシントンのBOAサイトにログインをして支払い手続きを済ませます。

支払いのタイミングですが、ワシントン州の場合は3年毎の翌年1月1日~4月30日の間に支払いをする必要があります。

大抵の場合はライセンス更新時期は6月30日までになりますが、支払いが5月を超えてしまうと100ドルの遅延料がかかりますので要注意です。

USCPAのライセンス維持費/3-11

まとめると、USCPAライセンスを維持するためには以下の費用がかかります。

CPEで120単位取得する

CPE Depotの場合、メンバーシップ149ドルを2回分購入とEthics49ドルの購入で347ドルとなります。

更新料を払って手続きをする

更新料は期日までにちゃんと払えば230ドルとなります。

上記を合計すると、ワシントン州のライセンス維持費用は577ドルとなります。

Inactiveライセンスへの切り替えについて

2024年7月から、ワシントン州でもInactiveライセンスを取得することができるようになりました。

これは選択肢が増えるので朗報と言えます。

今まではグアム州のみでInactiveライセンスを取得できていたのが、現在はワシントン州でも可能となりました。

ただ、ワシントン州の場合は最初にライセンスを取得する際はInactiveにすることはできす通常のライセンスを取得する必要があります。

一旦ライセンスを取得して、3年毎の更新時期になるとInactiveライセンスに切り替えることができるという仕組みです。

Inactiveライセンスに切り替えれば、CPEを受ける必要がないのがメリットです。

その代わり、「USCPA(Inactive)」と名刺などに常に併記しなければならないので切り替えは慎重に考えましょう。

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