「USCPAに合格するまでにどのくらい時間かかるんだろう?」
「1200時間かければ必ずUSCPAに合格できるのかな?」
USCPAに合格するためにどのくらい時間がかかるのか、多くの人が気になるところです。
今回は、USCPAに合格した私が全科目合格に必要な勉強時間と効率化のコツについて解説していきます。
USCPA試験の勉強時間は1200時間が目安
USCPAに合格するために必要な勉強時間は、1200時間が一つの目安と言われています。
私も自分の受験経験から、このくらいの学習時間がUSCPA合格の基準となるかなと感じました。
合格する人のレンジで言うと、1000時間~1500時間ぐらいが一番多いのではないでしょうか。
個人差はありますが、初学者でも1200時間USCPAの勉強をすれば確実に合格圏内に入るでしょう。
実際の勉強時間は700時間~2000時間/2-23
ただ、USCPAは比較的難関資格なので元々の会計知識や英語力などによって学習時間に大きな差が出てくる場合もあります。
1200時間が一つの目安ではありますが、700時間で合格する人もいれば2000時間ぐらいを要した人もいます。
どれだけ効率的に集中して学習をするかによっても変わってきますし、一度挫折してから再開したりするとまた同じ科目に時間をかける事になりトータルの学習時間が大きく増加してくる場合もあります。
とはいえ、自分の経験や周りの合格者の体験談をベースにすると700時間~2000時間というレンジで収まることはほぼ間違いないですね。
勉強期間は6か月~2年/2-24
USCPAの勉強時間の目安が1200時間だとして、平日2時間・休日6時間の勉強をこなせば合格までの期間は1年となります。
実際の学習時間のレンジは700~2000時間ほどなので、学習期間のレンジは半年~2年というところです。
もちろん、中には4か月で合格する強者もいますし3年~5年かかる人もいたりします。
自身の環境が大幅に変わり、USCPAの学習を中断と再開の繰り返しで合格にたどり着く人もいるのです。
ただ多くの人は1年~1年半ぐらいで全科目する人が多いですね。
USCPA科目別の勉強時間
USCPAは4科目に合格する必要がありますが、科目によって必要な勉強時間はある程度変わってきます。
ここでは、トータルの勉強時間が1200時間だとした場合の各科目の勉強時間の目安を解説していきます。
【USCPA】FARの勉強時間
FARは400時間の勉強が目安です。
FARは多くの人が一番最初に受験する科目であり、他の科目の土台にもなるので4科目の中で一番勉強時間を充てる必要があります。
FARで勉強したことが基礎となり、AUDやBARの受験の際に役に立つことも多いです。
特にUSCPAで最初に受験する科目の場合、勉強のリズム構築やTBS対策に時間がかかる傾向があります。
そのため、英語が苦手な人や会計初心者の人は500時間ぐらいとってもいいぐらいです。
【USCPA】AUDの勉強時間
AUDは300時間の勉強が目安です。
学習のボリュームとしてはそこまで多くはないですが、各論点や監査・レビューなどの流れの理解に時間をかけた方が良いです。
やみくもにMC問題を解きまくっているだけだと、なかなか受からない「沼」にハマる可能性があります。
時間をとって全体像をしっかりつかんでから試験に挑むのが良いでしょう。
【USCPA】REGの勉強時間
REGは200時間の勉強が目安です。
商法と税法が出題されるのでつまらなくとっつきにくい科目ではありますが、暗記中心で独特の論点に慣れるとそこまで難しくはないです。
そのため、4科目の中では一番早い時間で合格できる傾向があります。
苦手意識がある人も多いでしょうが、ポイントを抑えていけば勉強時間が短縮できるでしょう。
【USCPA】BARの勉強時間
BARは300時間の勉強が目安です。
2024年からスタートした科目なので勉強時間についてはある程度多めの見積もった方が良いです。
また、BARは応用力を試される科目なので出題される問題の難易度が高い傾向があります。
BECの時とは違い、シンプルな問題ばかりで終わることはないでしょう。
USCPAの難易度はどのくらい?##/2-4
USCPAの勉強時間を他の資格と比較してみると、比較的難易度の高い資格という事が分かります。
ここでは、同じように働きながら合格を目指しやすい有名資格や会計資格と比べてみましょう。
公認会計士:3500時間
USCPA:1200時間~1500時間
簿記1級:500~1000時間
中小企業診断士:1000時間
社会保険労務士:1000時間
宅地建物取引主任者:300時間
行政書士:500~1000時間
FP1級:600時間
公認会計士のような超難関国家資格はUSCPAに比べて必要な勉強時間が多いことから、圧倒的にUSCPAより難易度が高い事が分かります。
ただ、勉強時間だけを見ると簿記1級や中小企業診断士などの有名難関資格よりも難易度が若干高いと言えるでしょう。
そのため、USCPAの資格難易度はランキング的には公認会計士や司法試験に劣るものの「Aクラスの高い難易度」と位置づけできます。
USCPAに少ない学習時間で合格するコツ/6-2
USCPAが比較的難関で1年~1年半ほどの学習が通常は必要な事が分かりました。
ここでは、勉強時間を少なくして効率的に合格できるためにやる事を解説していきます。
まずは日本語のテキストでインプット
英語の得意な人も苦手な人も、USCPAの学習は日本語から始めると学習効率が良いです。
日本人が英語のテキストや問題集でいきなり学習を始めても少なからず「言葉の壁」があるため、内容が完全に頭に入りきらないものです。
特に学習の初期段階は日本語のテキストを読み、日本語で問題集を解ける環境があればトータルの勉強時間を短縮できるでしょう。
問題演習メインで学習する
USCPA合格までに長期間かかる人に多い傾向として、インプットが多すぎるというのがあります。
特にUSCPAの場合はTBS問題など特殊な形式になっているので、論点を頭に入れる事にこだわるよりも問題を解くことに慣れる方が良いのです。
問題演習で解答すればその過程で解説を見る事にもなるので、テキストは自分の苦手なところや気になるところをゲリラ的にインプットするような使い方にしましょう。
まずFARから受験する/6-5
効率を上げて勉強時間を短縮するために簡単な方法として、まずはFARから受験するということです。
USCPAでは簿記や計算問題などが出題されるFARが他の科目の土台となるため、先にFARに合格しておく方が他の科目の学習時間も減ります。
講義動画は全部観ない
予備校の講義動画は全部視聴する必要はありません。
特に一番良くないのは、予備校の講義を聴いたり視聴するだけで勉強した気になって満足してしまう事です。
一番大事な勉強は「問題演習」なので、テキストと同じように苦手な箇所やテキストより動画の方が分かりやすそうな論点に絞ってゲリラ的に観る事をおすすめします。
###予備校を最大限に活用する/7-2
予備校を最大限に活用する事もUSCPAにかかる時間を減らすためには重要です。
予備校を上手く活用すれば良質な教材が手に入るし、疑問点も教えてくれるので悩んでいる時間が少なくなります。
また、受験資格を得るための作業やAICPA・NASBAからの試験についての変更点や最新情報なども予備校生ならすぐに手に入るのでUSCPAのために使う面倒な時間を減らすことができます。
独学で合格した私の勉強時間と期間
私もUSCPAになんとか合格しましたが、当時は独学だったためかなり時間と年数がかかりました。
大学時代に受験をしてBEC合格後にAUDに落ちて挫折してしまい、その後社会人になってから全科目に合格したので勉強時間や期間は平均よりも長い方でした。
大学時代はサボりながら2年ほど少しずつ勉強を継続し、主にBECとAUDの学習でトータル500~800時間ほどは勉強していたと思います。
当時は受験資格を得るための作業や、色んな科目の洋書テキストをつまみ食いしながら慣れない感じでUSCPAの学習をしていたので勉強時間は正確ではないですが。
社会人になってからは、約3か月に1科目合格を目標にして1年で達成できたので1000時間ぐらいの勉強時間でした。
そのため、期間としてはトータル3年で勉強時間は1500~1800時間ぐらいでの合格となります。
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