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USCPAの本当の難易度は?偏差値ランキング化して他の資格と比較

「USCPAの本当の難易度ってどのくらい?」

「他の資格と比べてみたらどうなんだろう?」

USCPAは公表されている情報が少ないため、難易度がどのくらいか分かりにくい部分があります。

今回は、個人的な経験と周りからの情報を総合してUSCPAの本当の難易度について解説していきます。

目次

USCPAの資格難易度は「比較的難関レベル」

まず結論から言うと、USCPAの難易度は・・

・Aクラスの難関資格

という結果となります。

これは他の有名資格と比べてみても妥当なところです。

USCPAの勉強時間は1200時間ぐらい/2-3

ちなみに、USCPAに合格するのに必要な勉強時間のレンジは1200~1500時間くらいです。

これは働きながらでも、簡単ではないですがなんとか合格できる水準の学習時間となります。

他の同じような難関資格でもこのくらいの勉強時間が必要になってくるようです。

ちなみに、USCPAの合格率は推定ですが15~20%ほどです(日本人の全科目合格)。

USCPAの難易度偏差値ランキング

USCPAの難易度の位置づけを分かりやすくするため、他の有名な難関資格と一緒に偏差値ランキング化してみました。

資格名   資格難易度          ランク

司法試験 75 S

公認会計士 75   S

医師国家試験      75          S

弁理士                 74          S

司法書士                            72          S

不動産鑑定士                    69          A

MBA(経営学修士)                    69          A

税理士                 68          A

アクチュアリー                 68          A

1級建築士                        67          A

CFA協会認定証券アナリスト         67          A

USCPA(米国公認会計士) 66   A

中小企業診断士                 65          A

日商簿記検定1級       65           A

社会保険労務士                 65          A

行政書士                            65          A

実用英語技能検定1級                    64          A

土地家屋調査士                 64          A

地方公務員上級試験                        63          A

気象予報士                        63          A

証券アナリスト( CMA)                   62          A

S級の超難関資格では絶対ないけれども、働きながらなんとか取得を狙えるA級の難易度群にいるのは間違いないですね。

さらに、USCPAとよく比較される他の会計資格や金融資格の難易度とも直接比べていきましょう。

日本の公認会計士との比較/2-11

USCPAと日本の公認会計士試験では、明らかに公認会計士の方が難易度は高いです。

公認会計士

勉強時間:3500時間

合格率:約10% 

勉強時間からしてUSCPAの3倍は必要ですし、合格率もUSCPAより低い。

医師や弁護士と並ぶ超難関3大国家資格の一つとしても有名なので、USCPAを遥かに凌駕しています。

簿記1級との比較/2-9

では、USCPAと簿記1級を比べてみるとどうでしょうか。

簿記1級

勉強時間:500時間~1000時間

合格率:約10% 

勉強時間としてはUSCPAの方が上回りますが、合格率は約10%とUSCPAを下回っています。

簿記1級は深く狭く専門知識を試される試験なのに対して、USCPAは1級に比べると試験範囲や科目が広く基本的な論点を試されます。

USCPAは英語で4科目に合格しなければならないため、簿記1級より難しいと言えるでしょう。

簿記2級との比較/2-5

簿記2級とUSCPAではどうでしょうか。

簿記2級

勉強時間:350~500時間(簿記初学者の場合)

合格率:20~30% 

簿記2級はUSCPAの学習を始める前に取得する人も多いため、明らかにUSCPAよりは容易に合格できます。

税理士との比較/2-8

USCPAと税理士では、やはり税理士の方が難しい事がわかります。

勉強時間:約4000時間

合格率:約20%(全科目合格達成)

合格率こそ約20%となっていますが、これは科目合格が生涯有効な事から来ているものと思われます。

全科目合格までに必要な勉強時間が明らかにUSCPAの3倍以上なので公認会計士並みの難易度ですね。

中小企業診断士との比較/2-13

USCPAと中小企業診断士を比べてみると、若干USCPAの方が難しいと言えるでしょう。

勉強時間:約1000時間

合格率:5%(1次試験と2次試験のストレート合格) 

中小企業診断士の最終合格率は低いですが、そもそもの必要な勉強時間がUSCPAよりも少ないです。

1次試験に合格すれば翌々年までは2次試験からチャレンジできますので、それも合わせると最終的な中小企業診断士の合格率はもっと上がるでしょう。

USCPAの場合は1500時間~2000時間ほど合格までにかかるケースもあるため難易度はUSCPAの方が高いと言えます。

証券アナリスト(CMA)との比較/2-2

USCPAと証券アナリスト(CMA)を比較すると、明らかにUSCPAの方が難易度は高いです。

勉強時間:200時間~500時間(1次試験と2次試験合計)

合格率:約50% 

証券アナリスト合格に必要な勉強時間はUSCPAの1/3程度ですし、合格率も高いので差は明らかです。

簿記と証券アナリストを受験した体感##

ちなみに私は簿記1級と2級、証券アナリストを受験した事がありますが体感的にも大体上記のような感じです。

簿記1級⇒「問題自体はUSCPAより複雑!けどUSCPAの方がやる事多くて合格するのは難しいな」

簿記2級⇒「USCPAより明らかに勉強量も問題も楽勝!」

証券アナリスト⇒「USCPAよりも学習量が少ないしあまり悩む問題もないな~」

感じたのは、簿記1級よりUSCPAの方が学習ボリュームが多く確実に難しいということです。

USCPAの難易度が高い理由/2-21

USCPAが比較的高い難易度には以下のように様々な理由があります。

・出題や解答がすべて英語

・TBS問題やリサーチ問題など特殊な出題方式

・受験資格を得るための手間がかかる

・市販の情報が少ないため勉強方法に不安を感じる

・採点基準が抽象的なため手応えと結果が異なる事も多い

やはりUSCPAが英語の試験ということが一番大きいですね。

日本語の試験であれば、難易度や必要な勉強時間はもっと減少しているかと思います。

※「難しい」記事に流す

USCPAの科目別難易度##

USCPAの科目別の難易度も気になるところですよね。

個人差はありますが、ある程度科目別の難易度は共通しています。

【USCPA】FARの難易度

FARは約400時間の学習が目安となるので、全科目の中で一番時間を必要とする人が多いです。

AUDやBARの基礎となる科目でもあるため最初に受験する事が多いですが、日本人にとっては比較的取り組みやすいと言えます。

学習ボリュームは多い方ですが、基本の論点を抑えて地道に学習をしていけばFARでつまづくことはあまりないでしょう。

【USCPA】REGの難易度

REGは税法と商法に分かれますが、英語が苦手な人にとって商法は難しく感じるでしょう。

逆に、税法はつまらなくとっつきにくいですが法則や語呂合わせ暗記などで効率よく学習していけば努力に応じて合格しやすい科目です。

勉強時間も200時間ほどで済むケースも多いです。

【USCPA】AUDの難易度

多くの人はAUDが一番難しいと感じているようです。

学習ボリュームは300時間ぐらいですが、監査の流れなど体系立てて理解しないとTBS問題などに上手く対応できなかったりして「沼」にハマってしまう事が多いです。

2~3度不合格を経験して挫折してしまう人もいたりするので、対策はしっかりした方が良いでしょう。

【USCPA】BARの難易度

BARは新試験から始まったばかりなのでなんとも言えないところではありますが、blueprint(ブループリント)で難易度の高い応用問題の割合が多い事が分かっています。

旧FARの難しい部分の問題がBARに移ってきたということもあるため、暗記や簡単な理解だけで解答できる問題は少なそうです。

学習ボリュームは300時間ほどが基準となりますが、人によっては400時間ぐらいかけてもいいぐらいかもしれません。

新試験になって難易度は変わった?/5-0

CPA Evolutionによって2024年より選択科目ができるなど、大きく試験制度が変わりました。

BARやISC、TCPなどの選択科目はその分野の応用的な科目となります。

例えば、BARならBECよりも問題は難しくなっているでしょう。

しかし、その分FARやREGなどのコア科目の複雑な論点などは選択科目の方に一部移っているのでトータルの難易度はこれまでとあまり変わりはないかと思います。

加えて、今まで18か月有効だった科目合格の実績が30ヶ月に延長される見込みとなっています。 新試験になったばかりで戸惑いが多少はあるかもしれませんが、全体の難易度がこれまでより難しくなっているということはないでしょう。

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