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仕事を辞めて無職でUSCPAの学習に専念するのはあり?

「USCPAは働きながら目指さないと絶対にダメ?」

「仕事辞めて受験に専念するほど価値はない?」

USCPAは働きながら合格を目指すのが基本と言われていますが、中には受験に専念したいと考える人もいると思います。

今回は、無職の状態でUSCPAに挑戦する事の是非と価値について解説したいと思います。

目次

USCPAに無職で専念するリスク

まず、公認会計士試験と違いUSCPAは仕事を辞めて受験に専念するのは「基本的には」おすすめしません。

USCPAを現職で活かすために取得する人には影響はありませんが、無職で専念するには実質的なリスクがあるからです。

転職が約束されていない

USCPAに合格して別の会社や業界に転職を狙っている人は多いかと思います。

ただUSCPAの場合は合格しても、転職が約束されているわけではありません。

一旦仕事を辞めて試験に合格しても仕事が決まらないリスクがあるのです。

特に受験に専念するのが当たり前な公認会計士試験との比較で言うと、

・公認会計士試験合格者=監査法人にほぼ全員就職・転職確定

・USCPA試験合格者=監査法人に必ず入れるわけではない

という具合なので、USCPAは「合格=就職・転職」というわけではないのです。

最近ではUSCPAの認知度が色んな企業や業界で上昇しているので、以前に比べて転職しやすい状況になってきてはいます。

ただそれでも、公認会計士試験合格者と違い監査法人などで受け入れ枠が決まっているわけではありません。

仕事を辞めてUSCPAに合格しても仕事がなかなか決まらないと、焦って以前より条件の悪い仕事に決めてしまうという事態も起こりえます。

転職が約束されていないのは、無職で専念する最大級のリスクと言ってもいいでしょう。

履歴書に空白期間ができる

また、転職活動の転職活動に関わるリスクとして履歴書に空白期間ができるというのもあります。

USCPAの受験期間が長期化してしまうと無職期間も比例して長くなるため、合格後の転職活動にマイナスになってしまうのは否定できないことですね。

もちろん、面接などで無職期間の事を突っ込まれたとしても「USCPAの勉強をしていました」ということで理由に困ることはないでしょう。

それでもUSCPAの価値をあまり理解していない担当者が面接した場合、「無職になってまで取得する価値があるのかな~?」と思われてしまう可能性もあるでしょう。

仕事を辞めて専念するなら、できるだけ早期に合格して無職期間を長くしない事が重要になってきます。

受からないと貯金が減り続ける/1-3

働きながらUSCPAを目指す場合には、生活費やUSCPAの受験費用などを会社の給料で賄う事ができます。

しかし、受験に専念する場合は貯金からそれらの費用を捻出する必要があるのでお金がどんどんと減ってしまうリスクがあります。

また、USCPAに短期間で一発合格できれば貯金の減りも少なくて済みますが長期化すると・・ヤバいです。

なかなか合格できずに受験が長期化すると、生活費がそれに応じてかかってしまいます。

特にUSCPAの受験料は1科目あたり約10万円になるため、何度も落ちてしまうと10万円単位で資金が飛んでしまう事になるのです。

会社勤めしながらなら、長期化しても給料で持ちこたえることはできますが無職だと貯金が底をついてしまう・・なんていうリスクもあることを認識しておきましょう。

仕事を辞めるほど超難関ではない

以上の事から、無職で専念すると転職できないリスクや貯金がどんどん減ってしまう恐れがあります。

加えてUSCPAは合格までの勉強時間の目安が1200時間ぐらいなので、日本の超難関資格の公認会計士試験や司法試験ほどではないです。

簡単な試験ではないですが、「比較的難関」というレベルです。

そのため、働きながら頑張れば十分合格できる試験なので「会社を辞めるにはもったいない」というシンプルな理由も挙げられます。

同レベルの難関資格受験者はどうしてる?/2-4

ちなみに、USCPAと同レベルぐらいの資格試験の受験者も基本的に働きながら合格している人が多いです。

代表的な資格としては、

・中小企業診断士(勉強時間目安:1000時間)

・社会保険労務士(勉強時間目安:1000時間)

・簿記1級(勉強時間目安:500~1000時間)

が挙げられます。

確かに、私の周りにもこれらの試験に合格した人はいますが仕事を辞めて専念しているというのはあまり聞いたことがありません。

勉強時間が1000~1500時間ぐらいが目安の資格であれば、仕事しながら合格するのは十分可能と言えるでしょう。

USCPAに専念した方が良い場合

では、USCPAはやはり会社を辞めて専念する価値はないのでしょうか?

これについては、自分が置かれた状況によっても変わってきますので専念する方が良い場合もあります。

現在の仕事が激務すぎる

現在の仕事の残業時間などが長すぎて勉強する暇がない時などは、会社を辞めてからUSCPAの勉強をはじめるという選択肢も場合によってはありです。

その場合、労働時間が長くて物理的に勉強する時間がないという事だけではなく「辛くて早く仕事を辞めたい」という気持ちも強い場合は合わせ技でUSCPAに専念する価値は高まります。

USCPAは公認会計士試験に比べると就職や転職が約束されているわけではないですが、それでも「そこそこの難易度で一発逆転できるコスパの高い資格」なので仕事を辞めてリセットする価値はあります。

もはや会社がブラックすぎて、将来が見えないというレベルの考え方になってしまうぐらいならUSCPAに専念して逆転を狙うのは大いにアリです。

すでに科目合格をしている

1~2科目ほどすでに合格している場合も会社を辞めて専念するのはありかもしれません。

すでに科目合格しているなら、会社勤めしながらあと少し頑張るべきかもしれませんが早く仕事を辞めたい人もいるでしょう。

もしくは、なんらかの理由で「残り1~2科目だけどこれ以上は働きながらは辛い・・」という状況になっている人もいるかもしれません。

いずれにせよ、すでにUSCPAの勉強に慣れているので合格までに長期化して履歴書の空白期間が長くなるリスクはある程度抑えられますので専念してもいいかもしれません。

合格後に転職できる自信がある/9-1

試験に合格してから転職できる自信がありそうな人も、仕事を辞めるという選択肢もありでしょう。

例えばUSCPAの場合、経理や金融など関連する実務経験がある人は転職が大きく有利になります。

転職エージェントを利用して予め自分のスペックで転職可能性を診断してもらい、自分の市場価値を知った上で動くというのは現実的なやり方かと思います。

また、年齢が20代前半~半ばぐらいの若さであれば関連実務経験がなくとも転職できる可能性は飛躍的に高くなります。

「社会人になってまだ2~3年だけど、もう辞めたい・・」みたいな状況であれば、会社を辞めてUSCPAに合格してどこかしらの優良企業でやり直すというのは現実的ではあります。

公認会計士試験からUSCPAへシフトした/2-11

すでに会社を辞めて公認会計士試験に専念したけど、やっぱりきつくてUSCPAにシフトする場合もアリですね。

公認会計士試験の方が難易度は高いので、USCPAに流れてくる人はある程度います。

自分の監査法人時代の同僚もこのパターンでした。

まあ、この話は「専念するのがアリかナシか?」という事ではなく「仕方がない」という感じではありますが・・。

その同僚の人はUSCPAにシフトして、私と同じように「中堅監査法人⇒大手監査法人(アドバイザリー)」という具合に転職できたのでUSCPAに専念する価値があったと言えます。

専念すると最短で試験に合格できる/2-24

USCPAに専念する場合のリスクや、専念するのがアリなケースを挙げさせていただきました。

USCPA限定の話ではないですが、仕事を辞めて勉強に専念すると最短で合格できるのが一番のメリットです。

無職の状態で勉強に専念した場合、1日の時間をUSCPAにほぼ捧げることができます。

仮に予備校生のごとく1日8時間勉強するとしたら、USCPAの勉強時間は1200時間ぐらいなので単純に計算すると150日(5か月)のスピード合格が可能となります。

もちろん、個人的には「仕事しながら目指した方が良い」という考えは変わりませんが「どうしても・・」という人は専念して最短合格を狙うのもアリではないでしょうか。

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