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USCPAのライセンス登録方法!取得要件と手順を解説

「USCPAのライセンスを登録するためにはどうすれば?」

「ライセンス登録に必要なものは?」

今回は、USCPAライセンスを取得するための登録方法と手順を解説していきます。

目次

USCPAのライセンス登録とは?/3-0

USCPAのライセンス登録をすると、米国公認会計士の資格を得ることができます。

名刺にも記載でき、対外的にもUSCPAであることを名乗れるようになるのです。

ライセンス登録は試験に合格しただけでは取得できず、試験合格後に色々な要件を満たして手続きすることで可能となります。

USCPAライセンスの登録要件

試験合格後にUSCPAライセンスの登録をするには主に学歴・単位要件と実務経験を満たす必要があります。

必要な学歴・単位要件と実務経験はライセンスを登録する州によっても異なりますが、大体は共通しています。

ライセンスに必要な学歴と単位

多くの州では、ライセンス登録をするには大学卒以上の学歴と総取得単位150の取得を求めています。

またこの150単位のうち、会計とビジネスの単位をそれぞれ24単位ずつ取得する必要がある場合も多いです。

USCPAライセンスに必要な実務経験

ライセンス登録をするためには実務経験も必要となります。

基本的にどの州でも会計関連の実務経験が1年以上必要となるため、それまで会計実務経験がなかった人は「合格後すぐにライセンス取得」というのはできません。

また、この実務経験を証明するために現役のUSCPAにサインをもらう必要があります。

これに関しては、州によって「直属の上司でないといけない」か「USCPAなら誰でも良い」かで分かれてきます。

グアム州なら実務経験なしでライセンス取得可能/3-13

ちなみに、USCPAのライセンスは実務経験を経て取得可能になるのが基本ですがグアム州なら実務経験なしでもライセンス登録も可能です。

グアム州では通常のライセンスだけでなく「Inactiveライセンス」というものが存在します。

実務経験がない人がライセンス登録をしたい場合はこのInactiveライセンスを申請することになります。

ただこの場合、名刺には必ず「Inactive」という表記をつけなければならないので注意が必要です。

また、ワシントン州は最初にActiveなライセンスを登録すれば次の更新からInactiveライセンスに切り替えることも可能となりました。

合格から3年以内にライセンス登録を推奨

試験合格後にライセンスを取得する義務はありませんが、個人的にはなるべくライセンス登録することをおすすめします。

転職活動をする際はUSCPA試験合格の実績で十分ですが、ライセンスを取得することによって名刺に記載ができたりとより信頼性が増すからです。

また、米国の公認会計士協会であるAICPAやNASBAも合格から3年以内にライセンス登録することを求めています。

USCPAの合格実績が消える可能性がある?

州によっては試験に合格してから3年以内にライセンス登録をしなければ、協会のデータベースから名前が消えてしまう可能性があります。

ただ、これは合格実績が消えるわけではないので安心して良いです。

また、あくまでも3年経ってもライセンスを取得しなければ「消える可能性がある」ということなので必ずそうなるわけでもないです。

人によっては試験合格の実績さえあればそれでよいという人もいるので、ライセンス登録は推奨していますが「必須というわけではない」です。

USCPAライセンス登録の手順/3-12

さて、ここではライセンス登録の手順をお伝えしておきます。

ちなみに、ライセンス登録をする人の大半がワシントン州を選ぶのでここではワシントン州を前提として説明いたします。

学歴審査(評価)を依頼する

受験時に他州で出願をし、合格後はワシントン州でライセンス登録をするのであれば再度学歴評価を依頼する必要があります。

出願時に必要な単位よりもライセンス登録に必要な単位の方が多くなるため、学歴評価によって不足単位を判定してもらうためです。

学歴評価はNASBAのサイトからNIES(NASBA International Evaluation Service)を通してオンラインで行います。

必要事項を入力し、支払いをすれば2~3週間ほどで審査結果がメールで送られてきます。

それによってライセンス登録にあとどのくらいの単位を取得すれば良いか分かります。

不足単位を追加取得する

学歴審査の結果を元にして、不足している単位があれば追加で取得する必要があります。

追加単位の取得は自分が通っていた予備校で出願する際にやっていた時と同じように行えばOKです。

予備校によっては取得単位が多くなると追加料金がかかる事もあるので、自分が利用していた予備校で確認しましょう。

AICPAの倫理試験に合格する/3-3

ライセンスに登録する前にAICPAの倫理試験(Professional Ethics Exam)に合格する必要があります。

AICPA Storeで倫理試験を受験するためのパッケージが販売されているので、購入して受講&受験しましょう。

ちなみに、テストは不合格でも何度でもやり直しができますが90%以上の合格が必要なため結構面倒です・・。

ワシントン州の倫理ビデオを視聴する

ワシントン州でライセンスを取得する場合、Washington CPA Essentialsという倫理動画を視聴する必要があります。

これはライセンスを申請する際に「ワシントン州の倫理動画を視聴しました」という箇所にチェックをつける必要があるため視聴が義務付けられています。

視聴はYoutubeで5分程度で、観終わったら自己申告するだけというとても簡単な作業です。

もちろん無料です。

合格実績のトランスファーをする

他州で合格していてワシントン州でライセンス登録を希望する場合、他州の合格実績をワシントン州に移すための作業(トランスファー)をする必要があります。

NASBA Storeでトランスファーの手続きをオンラインで行えるので、ライセンスの申請までに必ず終えておきましょう。

ちなみに、上記でお伝えした学歴審査や不足単位の取得が終わっていなくても先にこっちをやってしまっても問題ありません。

追加単位の成績証明書を発行する

予備校で取得した追加単位の成績証明書を発行してもらい、ワシントン州へ送付します。

送付自体は基本的に予備校がやってくれます。

英文のCVを用意する

ライセンス申請時や予備校のライセンスサポートの面談時に英文の職務経歴書が必要となります。

通常はWordで一から作成するのですが、今まで英文レジュメを作成したことない人には骨が折れます。

効率的にやりたいなら、Canva(無料)の英文レジュメのテンプレートを利用して自分用にアレンジした方がラクです。

USCPAホルダーのサインをもらう

ライセンス申請時に実務経験証明書を提出する必要があります。

所定のフォームに必要事項を記入してUSCPAホルダーに署名をもらえばOKです。

予備校のライセンスサポートに申し込み、面談をしてサインをもらう形となります。

USCPAのライセンス申請をする

上記の作業をすべて終えたら、ワシントン州のBOAサイトへログインしてライセンス申請をします。

必要項目の入力をし、各種書類(英文レジュメ、倫理試験の合格証明書、実務経験証明書)のアップロードをして登録料の支払いを済ませたら完了です。

無事にライセンスが発行されると、メールが届きます。

申請から1日で発行される場合もあれば、1~2週間ぐらいかかる場合もあります。

登録完了後、データベースに載る

ライセンスの取得が完了すると、NASBAのデータベース(https://cpaverify.org/

)に自分の名前が登録されます。

自分の名前を入力して検索すると出てきますので、「自分はUSCPAになったんだ!」と実感できます。

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