「USCPAで人生変わるの?」
「そんなに価値のある資格なの?」
USCPAが自分にとって役に立つかどうか心配な人も多いと思いますが、私はUSCPAに合格をして転職に成功して人生が変わりました。
今回は、私の人生が変わった体験談とUSCPAの魅力について解説していきます。
USCPAで人生変わった私の体験
ここでは、USCPAで人生が変わった私のエピソードを学生時代~転職成功までお伝えしていきます。
大学の授業で会計の面白さに目覚める
USCPAに興味を持ち始めたのは、当時アメリカ留学していたカレッジで履修した会計の授業がきっかけでした。
それまでは、簿記検定も受けた事がなく会計の勉強はほとんどした事がありませんでした。
でもビジネス専攻だったため多少は興味があったので一番優しい初歩の会計クラスを取ってみる事に。
そしたら・・・ものすごく気分が良かったんです。
気分が良いという表現も変ですが、最初のテストでクラス最高点をとって先生にみんなの前で発表されたんですよね。
それまでそういう経験をした事がなかったため、「気持ちいい~!アカウンティングって面白い!」となり会計の授業が楽しみになりました。
また、当時の先生もBIG4で働いた経験がある人で勉強に対する考え方が合理的で好きだったのも要因の一つでした。
就活のアピールとしてUSCPAの存在を知る/13-3
会計学の授業でアカウンティングに目覚めてから、USCPAという資格の存在を知りました。
これも先生が授業中にBIG4で働いていた時の話を時々していたので、それがきっかけで「会計士はBIG4で働くものなんだな!」と会計業界を知ることとなります。
留学していた当時は卒業後の就職も見据えていたので、「在学中にUSCPAに合格すれば周りに差をつけて就活でアピールできるかも!」と思い少しずつUSCPAの事を調べ始めて受験する事を決意。
BECに合格はしたが、AUDに落ちて事がきっかけで挫折
USCPAを目指す事を決めてからは、まず受験資格を得るのに結構苦労しました。
在学中かつ就職活動を開始する前に合格できるようにしたかったので、今では日本人が受験できないヴァーモント州に出願して4年制大学の3年次に編入をした直後に受験ができました。
最初に受験したのは、今ではなくなったBECでした。
当時はUSCPA受験に対するノウハウがあまりなかったため、「簡単そうな科目から受けていこう~(当時のBECはMC問題のみ)」と考えて受験。
効率的な受験順番のセオリーを無視ですね(笑)
車で近くのテストセンターに行って、ドキドキしながら初受験をしてなんとか合格(81点)!
勢いづいて次にAUDを受験して、これも手応えがあった方だったのですが・・・74点で不合格(これは結構ショックでした・・)。
続くFARやREGも60点台で不合格・・。
この時点で、「USCPA受かる気がしない!」と戦意喪失。
そうこうしている間に就職活動の時期に。
1科目しか合格しなかったが就活で無双/13-9
USCPAにちゃんと合格して就活に挑めなかったのは心残りでしたが、就活は終わってみれば成功でした。
ボストンキャリアフォーラムや東京キャリアフォーラムなど、日本の大学生とはルートの異なる就活でしたが10社ほど面接を受けて以下の6社に内定(すべて日本勤務)。
・BIG4監査法人
・銀行2社
・大手メーカー経理職
・コンサルティングファーム
・システム開発会社
他の留学生と差をつけるべく、自分なりにWEBエントリーシートや履歴書・面接対策などをしたおかげもありますが「USCPA科目合格」というのが活きたのを実感しました。
USCPAの事を大きくアピールはしておらず、履歴書にさらっと書いただけですが内定をもらった先が金融や会計に関わる業界が多かったので面接でも結構盛り上がりました。
想定していたよりも内定を貰う事ができたので、色々と迷った結果銀行へ就職する事に決めました。
今思うと、最初からBIG4に行っていれば良かったのではないかと思いますが結果オーライです!
ただ、気が付くとUSCPAの事は完全に諦めていました。
銀行に就職したが家庭の事情で退職
無事にアメリカの大学を卒業して、日本に帰ってきて新卒で銀行に勤務しました。
銀行では融資案件の与信審査や企業分析をしていました。
財務諸表周りなど会計知識が必要となってくる業務だったので、USCPAの勉強をした事が明らかに役に立ちました。
海外案件にも時折携われたりしてそれなりにやりがいのある仕事だったのですが、残念ながら家庭の事情で退職をすることに・・。
そしてしばらくブランクを経てから、派遣社員として社会復帰。
派遣社員をやりながらUSCPAにリベンジ/2-23
銀行を辞めてからリーマンショックで大不況に陥った事もあり、正社員での転職は厳しくとりあえずコールセンターで派遣として働くことに。
そしてUSCPAに1度挫折して後悔していた事と、「ここから人生逆転するなら再びUSCPAしかない!」と思い再受験を決意。
当然、昔合格したBECは合格実績が失効してしまっているので4科目にまた挑まなければいけませんでした。
今思うと無謀でしたが、一度受験経験もあったのでTACのBecker教材コースに申し込んでほぼ独学で再び勉強。
平日は朝出勤前にPCでMC問題を解いたり、帰ってきてから2~3時間ぐらいは勉強をしていました。
休日は合格までに完全に休んだ日はなく、少なくとも5~6時間は必ず勉強をしていました。
ただ、1度挫折しているので「受かる気がしない」という感覚は頭の中にありました。
それでもMC問題を何週も解いて、できる問題が増えていき少しずつ自信をつけて3~4か月毎に1科目ずつ試験に挑みました。
その結果・・
BEC:81
AUD:83
FAR:76
REG:77
2度目の挑戦は奇跡的に全科目一発合格する事ができました。
自分でも信じられない感覚でした。
念願の合格を果たし中堅監査法人に転職/10-14
USCPAに奇跡的に合格をして少しだけほっと一息ついた後、転職活動を始めました。
今回は全科目合格したので、転職エージェント経由で迷わずBIG4を含めた複数の監査法人に応募。
留学していたので英語力はある方でしたが、ブランクがあるのと派遣社員というスペックだったのでBIG4は残念ながら内定を貰えず。
リーマンショック後の大不況中で監査法人にとっても冬の時代というのも、最大級の要因でした。
しかし、その中でも中堅監査法人の面接を突破してなんとか監査法人に転職をする事ができました。
後にBIG4に転職する事にはなりましたが、この中堅監査法人では国際部に所属していたので今までにない面白くて刺激的な業務経験を積むことができました。
・IPO監査
・リファードワーク(海外案件)
・通訳・翻訳
・アジア各国やアメリカの人たちと一緒の現場で業務
・通常の日本基準での監査
・研修講師
などなど、自分がUSCPAであるという利点を最大限に活かせたキャリアでした。
監査経験を積んでBIG4の金融部に転職/10-11,10-21
中堅監査法人では面白い人も多く、残業時間などもメリハリがついていたので良い職場でした。
ただ、「BIG4で働きたい」という意識は常にあったので実務経験を積んだ状態ならいけるんじゃないかと考えるようになりました。
加えて、USCPAのライセンスも取得したのでそれをきっかけに再び転職エージェントを訪ね、BIG4の金融部に応募して内定!
BIG4の金融部では、中堅監査法人とはまた違った監査業務を経験できて年収も上がっていきました。
そして数年勤務した後、独立。
派遣社員の時にUSCPAに再挑戦していなければ、BIG4にたどり着くことは確実になかったでしょう。
間違いなく人生変わりました。
人生変わった自分が思うUSCPAの魅力
さて、これほど自分の人生を変えてくれたUSCPAの魅力ってなんでしょうか?
私が考えるUSCPAの大きな魅力は3つあります。
コスパが良い/1-9,1-3
USCPAは他の資格に比べて、難易度の割に高年収を稼ぎやすいという特徴があります。
・公認会計士よりも難易度が低い
・でも公認会計士と同じくらいの年収ポテンシャルがある
USCPAはそこそこ難関ぐらいで、「超難関」資格ではないです。
受験料が高くて予備校利用もほぼ必須なので、トータルの取得費用は他資格に比べると高くなる傾向がありますがそれでもコスパが良い!
転職先は基本的に高年収業界が多いので、取得費用に対して十分におつりが返ってきます。
活かせる場が多く将来性が高い/1-13
公認会計士や簿記などに比べるとまだUSCPAはマイナー資格の部類に入りますが今後さらに知名度は上がってくる予想されます。
・昔より日本人が受験しやすい試験制度になっている
・グローバル化が加速する一方なので英語需要が高い
・以前よりも日本での認知度が高くなってきたので評価されやすい
USCPAを受験する人が増えると、企業の採用担当もUSCPAを知っている人が増えます。
その結果USCPAが評価されやすくなり、さらにUSCPA受験が人気となるという好循環が生まれています。
目指す事によるメリットが多い/1-4
USCPAに合格もしくは勉強をすることで様々なスキルや知識を得ることができて転職もできます。
・勉強する事で会計や金融・ITなどの知識が身につく
・勉強する事で自然とビジネス英語力が向上する
・合格する事で転職可能性が大きく広がる
USCPAはデメリットを遥かに凌駕するメリットを持つ資格です。
USCPAで人生変えるためにやる事
USCPAが魅力的で人生を変える可能性が十分にある資格というのは、自分自身が一番実感しました。
今現在、キャリアアップしたい人やくすぶってる感が強くて逆転を狙っている人などはまずはUSCPAについて知るために行動を起こすことをおすすめします。
・USCPAの予備校を調べてみる
・簿記や英文会計をちょっとだけ勉強してみる
・USCPA合格後のキャリアや試験制度などを理解してみる
自分も大学時代、ちょっとの興味から始まってUSCPAについて調べ始めてたらいつのまにか受験を決意していました。
ゆっくりで良いのでちょっとずつ動け続ければ、人生はいつの間にか変わります。
コメント