「とにかく海外で働きたいけど、インターンはどう?」
「USCPAならアメリカでインターンしやすい?」
今回は、インターンとUSCPAの組み合わせについて解説しながらアメリカで働くことを中心にお伝えしていきます。
インターンは海外就職の壁が低い/14-1
海外で本格的に就職する場合、国によっても異なりますが正式な就労ビザが必要となります。
特にアメリカで就労ビザ(H-1Bビザ)を取得して本格的に移住するのは簡単ではないため、インターン(J-1ビザ)を利用する人が結構多いです。
アメリカではワーホリ制度がないため、このインターンシップ制度がそれに近い形となります。
学生や社会人経験のある人が、研修生のような形でアメリカに住んで勤務をすることができるのです。
メリットとしては、インターンビザは就労ビザよりも取得が簡単なためアメリカ就職を実現しやすいことです。
その代わり、インターンの場合は研修生のような扱いなので給与があまり高くなかったり無給の場合もあります。
また、インターンができるのは最長で18か月までとなっています。
USCPAはインターンに有利
USCPAとの関連性で言うと、アメリカの会計事務所ではインターンでの勤務候補者を多く募集しています。
そのため、USCPAを持っているとアメリカでインターンシップ採用されやすいという利点があります。
日系企業などをクライアントに持っている会計事務所であれば、海外経験がない日本人でもUSCPAだけでインターンとしてアメリカに潜り込むことも可能です。
私のアメリカ時代の知り合いの話を聞く限りでは、USCPAを持っていても就労ビザを最初から得るのが厳しいためまずはインターンから会計事務所に入る人が多いとのことです。
もちろん、インターンはUSCPAにまだ合格していない勉強中の人も募集していますがすでに合格している人ならより有利なのは間違いありません。
インターンから就労ビザを得られるか?
もしインターン中に成果を出せば、勤務先が正式な就労ビザのスポンサーになってくれて本格的にアメリカ就職を実現できる可能性もあります。
ただ、H-1Bの就労ビザはスポンサーと合意ができてもビザの発給自体が抽選だったりするので必ずしもインターンから本格的に就労ビザにつながるというわけではないのです。
H-1Bビザの場合、毎年申請者に対して抽選が行われるのですがビザ発給の当選確率はここ数年で25%ほどです。
そのため、正直アメリカで本格的に働けるかどうかは運次第という側面もあります。
仮にすでにインターンをしていてアメリカで働いていたとしてもそれが就労ビザの当選に有利になることはありません。
インターン経験は就職・転職で評価される
例えインターンから本格的なアメリカ就職につながらなくとも、その経験は日本に帰国したあとに大きな武器になります。
アメリカでインターンを最大18か月経験して帰国したUSCPA保有者であれば、日本のグローバル企業や監査法人が放っておかないわけです。
海外インターンから日本の監査法人へ/10-1
別の記事でも留学などの海外経験をしているUSCPAは日本での就職や転職において非常に有利な事に触れました。
これはインターンも例外ではなく、特に海外の会計事務所などで研修生とはいえ英語を駆使して働いた経験は今のグローバル化が加速している監査法人側にとっては是非とも採用したわけです。
そういう人の場合、転職エージェントにもかなり好意的に数々の案件を紹介されるでしょう。
なので、インターンをアメリカで経験するだけでもその後の自分のUSCPAとしてのキャリアが大幅にアップするのは間違いありません。
日本の監査法人⇒海外勤務も現実的/14-14
インターンを一度海外で経験した人材が日本の監査法人などで採用されやすいというのは一つのメリットですが、さらなる利点もあります。
それは、特に監査法人によくある話ですがアメリカに駐在として勤務する機会が多いということです。
アメリカの就労ビザを取得して現地就職するのは難しいのですが、日本の企業に籍を置いたままで駐在という形でアメリカに渡って勤務することはそれほど難しくはありません。
もちろん、それは働いている会社で海外勤務候補として選ばれることが条件ですが監査法人は特に駐在制度が充実しています。
いままで自分が留学時代や監査法人勤務時代に知り合った人で、この駐在というパターンでLAやニューヨークなどでの勤務を実現してきた人をかなり多く聞いたり見たりしてきました。
つまり、インターンからの就労ビザ取得の夢が一旦破れても、そこからアメリカインターン経験で監査法人に入り駐在という形でアメリカ勤務という夢を再度つかむことが可能になるのです。
アメリカではインターンが人気/14-2
上記のようなケースもあるため、やはりUSCPAがアメリカでインターンをするというのは大きな意義があると言えるでしょう。
アメリカは特に日本人に限らずみんなが一旦就職する前にインターンを経験しておくというのが当たり前になっています。
そのため、インターンに対する間口が広いため日本人もインターンビザ(J-1)がとりやすいという背景もあります。 「どうしてもアメリカで働きたい!」というのであれば、まずはインターンへの応募から考えてみるのは大いにアリです。
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