「USCPAでヨーロッパ就職できる?」
「ヨーロッパならどこがおすすめ?」
今回は、USCPAがヨーロッパで働くことについて解説していきます。
USCPAはヨーロッパで有利になる?/14-1
アメリカやアジアではなく、ヨーロッパに就職して住みたいと思う人はかなり多いはずです。
USCPAはアメリカの公認会計士資格ですが、ヨーロッパ就職をする際にも有利になるのでしょうか?
これは結論から言うと、非常に有利になります。
ヨーロッパだと会計基準がIFRSでほぼ統一されていますが、USCPAで問われるUSGAAPの知識とIFRSの差異については現在はほぼ違いはなくなっています。
そのため、知識がそのままヨーロッパで働いても役にたつのです。
フランスやイギリスなど主要な国々でも同時の会計士制度はありますが、USCPA資格は世界的に知名度が高いためヨーロッパでUSCPA保有者として活躍している人もかなりいます。
USCPAなどの資格がなくヨーロッパ就職を狙う人に比べたら、明らかに有利に働くことでしょう。
USCPAにおすすめの国は?/14-4
ヨーロッパでUSCPAを活用して海外就職を考えているのであれば、まずUSCPAとの相互承認協定を結んでいるアイルランドやスコットランドはおすすめです。
上記2つの国では、USCPAを保有していればそのままその国の会計士資格を持っているものと同等と扱われます。
特にアイルランドは日本人が留学をしたり住んだりするのに人気の国でもあるため、日本人が多くいます。
また、USCPAと相互承認を結んでいるということはUSCPA保有者を国が優遇したいという意図の現れでもあるためビザ取得など有利に働きます。
アイルランドの場合、現地に留学をしている学生が卒業をしたらそのまま就労ビザに切り替える事も多くヨーロッパの中では就労ビザを取得しやすい国です。
この国は外資系企業も多く、国が幅広い人材を集めようと施策をしているため色んな人種が受け入れられるのです。
アイルランドでの就労ビザの場合、一般の就労ビザと高度な技術を持っている人のため就労ビザ(Critical Skills Employment Work Permit)があります。
会計士は高度技術者向けのビザに該当するため、USCPAは雇用主から直接ビザを発行してもらえるため内定をもらえさえすればアイルランドで働けるのです。
ヨーロッパ就職を実現したい人には間違いなくおすすめの国でしょう。
イギリスはUSCPAとACCAで互換性がある
欧州の主要な国で言うと、イギリスもUSCPAを持っていれば現地就職に有利に働きます。
イギリスでは外国人に対する就労ビザの発給は、関連職務経験や学士号以上の学歴があればより良いとされています。
また、ビザ発給はポイント制となっていますが会計士などの専門職や資格を持っていればプラスポイントとなりやすいのです。
イギリスの就労ビザの取得自体は簡単ではないですが、職歴や資格などを準備しておければ戦える国であると言えるでしょう。
さらに、イギリスの会計士資格(ACCA)はUSCPAともある程度の互換性があるためUSCPA保有者であればACCAに合格しやすくなるというメリットもあります。
USCPAはイギリスとの相互承認がない
USCPAはイギリスの会計士資格とは相互承認協定がないため、USCPAだけでイギリスの会計士として働けるわけではありません。
しかし、日本もUSCPAとの相互承認はないですがUSCPAという資格を持っていれば英語と会計スキルの証明にはなります。
それと同じでイギリスにおいてもUSCPAは価値のある資格として認められているため、ACCAを取得しないとしても業務を遂行することに問題はないでしょう。
免除科目を利用してACCAを取得
ちなみに、イギリスで働くにあたってACCAを取得しておきたいのであればUSCPA保有者はかなり合格がラクになります。
ACCAは13科目もあり難易度の高い資格になりますが、USCPAがあればACCAの13科目のうち8科目が免除となります。
残りの5科目についてのみ集中して学習をすれば良いためACCAを取得しにいくのもありです。
フランスで活躍するUSCPAもいる
イギリスと並ぶヨーロッパの主要国であるフランスも会計士の地位がかなり高いです。
USCPAとの相互承認協定はないですが、フランスのBIG4監査法人などグローバルに展開している企業で活躍しているUSCPAもいます。
フランス人いわく、USCPAよりも現地フランスの会計士資格の方が取得が難しいらしいですがUSCPAでも働くことは可能。
実際、フランスに駐在員として働いてからUSCPAを取得し監査法人に現地就職するようになった知り合いもいました。
パリなどフランスは多くの日本人の憧れの海外生活拠点なので、USCPAでチャンスを少しでも広げることができます。
ヨーロッパ就職するにはどうすればいい?
ヨーロッパでの就職を希望する場合、やはりどの国でも就労ビザを取得する必要があります。
どの国でも就労するにあたっては専門的な職歴やスキル・資格があるとビザ取得がしやすくなります。
ヨーロッパでも国によってビザ取得の難易度が違ってくるので、自分が希望している国と取得のしやすさを天秤にかけながら選ぶのも一つの方法です。
ドイツは就労ビザが取りやすい
ヨーロッパの主要国であれば、ドイツは他の国に比べて比較的就労ビザが取りやすいと言われています。
ドイツ人の勤勉さは日本人と似ているところもあるので、ヨーロッパの中では日本人よりとも言えます。
狙い目はドイツに拠点がある日系企業です。
ドイツの日本企業なら、ドイツ語はあまり重要視されないですし英語ができればOKです。
また、日系企業であれば日本人の特性を活かして内定をもらいやすくなります。
USCPAなら監査法人や企業の管理部門などで活躍しやすいです。
ヨーロッパでビザが取りやすい国
他にもヨーロッパで就労ビザが取りやすい国は結構あります。
・オランダ
・チェコ
・ラトビア・
・ポルトガル
・マルタ共和国
・ギリシャ
こういった国を狙うのであれば、USCPAを武器にしながら海外就職が実現しやすいです。 日本人にとってはマイナーな国もあり英語が必ずしも通じるとは限らないですが、チャレンジしてみる価値はあるでしょう。
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