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USCPA取得後に日本で独立は可能?【起業orフリーランス】

「USCPAを取得したら独立できる?」

「USCPAの独占業務ってあるの?」

今回は、USCPA取得後に独立してフリーランスとして活動している私が「USCPAの独立」について解説していきます。

目次

USCPAの独占業務/2-11

USCPAの独占業務として、「アメリカでライセンスを取得している州で会計事務所を開業できる」というのがあります。

しかし、日本では会計事務所を開くことができません。

そのため、日本国内においては独占業務はなく「スキルや知識を証明するためのもの」という位置づけの資格となります。

USCPAを活かして独立は可能

しかしながら、会計事務所を開けないからといって独立ができないわけではありません。

会計知識や経験に加えて、英語ができるという国際性を兼ね備えた資格なので独占業務がなくともUSCPAを活かして起業したりフリーランスとして活躍することができます。

独立すること自体は手続きさえすれば誰でもできるので、独立ができるかどうかというのはその人のスキル次第という面が一番大きいわけです。

USCPAで独立しやすい分野

実際にUSCPAという資格を活かして独立するのであれば、どういう分野に展開するのがいいのでしょうか?

ここではいくつかの例を挙げますが、やはり「グローバル+会計周辺業務」を組み合わせた仕事で売り上げを上げやすいです。

国際会計コンサルタント

USCPAに限らず、会計の素養とスキルがある人はコンサルタントとして活躍している人が多いです。

日本の公認会計士資格の保有者も、監査法人などで経験を積んだ後でコンサルとして独立する事例もあるのでUSCPAも同じようにやりやすいですね。

コンサルティングファームで会計領域の業務経験を積んでからフリーのビジネスコンサルタントになる人もいるので、やはり「会計=コンサルで活躍」というのは間違いないでしょう。

USCPAの場合、周りと差別化を図るためにもグローバルな会計コンサルタントとして活動する方が上手くいく可能性が高いです。

海外案件に絡む会計コンサルとしてなら、USCPAのバリューを大いに活かせます。

会計専門通訳・翻訳者

USCPAの会計知識と英語を活かすのであれば、会計分野に特化した通訳者や翻訳者をするのもありだと思います。

プロの通訳や翻訳者になるのも競争が多くて簡単ではないですが、会計分野に特化することで希少価値のある存在になる事は可能です。

グローバルな会計業務の現場は、結構異なる国の人同士で仕事をする機会や通訳者・翻訳者が求められる場面も多いのです。

実際、自分が監査法人に勤務していた時はクライアントの会計専門翻訳者と知り合ったりしたことがあります。

また、自分自身も海外チームの人と対面で業務を遂行する機会もありチーム内で通訳や翻訳を任されていたこともありました。

現場によっては、そういう場面のためにプロを雇っているところもあるので独立して入り込むことは可能でしょう。

ベンチャー立ち上げ

USCPAで培ったスキルや経験を活かして、数人の仲間と企業するという事例も多いです。

USCPAの場合は自分がCEOとしてトップになるというよりは、CFOとして経理や財務の責任者として会社を支えていくのが一番良いスキルの使い方でしょう。

ベンチャーを自分たちで立ち上げ、会社が上手くいって大きくなり上場まで行けると収入は莫大なものになります。

USCPAとして独立して一番夢があるルートとして、ベンチャー企業の創業者として活躍するのが一番と言えるでしょう。

ブログ、SNS、講演会などで発信

これは私が実際にやっている事ですが、USCPAなども含めて自分なりの会計情報を発信していくのも資格の活かし方として有効です。

今ではブログだけでなくSNSで情報発信などを続けていけば収入につながるような仕事が舞い込んできます。

セミナーや講演会のお誘いも来たりして、仕事の幅が増えたりもします。

USCPAであればかなりエッジきいた差別化が図れますので、大きな収入を見込めるわけではないですが資格を活用した情報発信は結構おすすめです。

独立するメリット・デメリット/3-0

USCPAを取得して独立するメリットとデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?

メリットとしては、

・会社組織に縛られないで自分のスキルを活かせる

・自分が主導で仕事を進めるのでやりがいがある

・会社員ではないので、上手くいけば収入は青天井

デメリットとして、

・上手く差別化を図らないと収入が上がらない

・仕事が保証されていないので、自分で取りいく必要がある

・会社員よりも収入が安定しにくい

独立すると、基本的には自由なのがメリットですが「会社に守られない」というデメリットが大きいですね。

独立前に欲しい業務経験/9-4

USCPAで独立する選択肢があるとはいえ、関連する業務経験が何もないとさすがにきついです。

独立するのであれば、以下のようにUSCPA資格を活かせる業務経験をした上でその延長線上として独立するのが良いでしょう。

会計監査業務/10-1

監査法人で会計監査の仕事をした後に独立する人は結構います。

自分も監査法人で監査業務を行っていましたが、やはり会計監査の仕事すると財務諸表や経理周りの知識にかなり詳しくなります。

会計監査を通して、数字や会社の内部統制やリスクに対して必然的に敏感になっていくので全体を見渡せるスキルが身につきます。

特に担当ジョブの主査を経験するとそれが顕著になります。

監査法人出身者は独立後や転職などでも色んな業界で需要があるのは、やはり「膨大な数字を俯瞰して見る力がすごい」という所から来ているのでしょう。

独立するのであれば、監査法人での監査経験は大きくプラスになるのは間違いないです。

アドバイザリー業務/10-8

監査業務だけではなく、アドバイザリー業務を経験する事も独立後の仕事に大きくプラスとなります。

アドバイザリーはまさにコンサルティング業務そのものと言えるので、会社を辞めて起業したりフリーで活躍する際にそのまま経験・知識が活かせるでしょう。

監査法人のアドバイザリー部門なら、内部統制などのリスクコンサルティングの経験を独立後に活かすことができます。

また、監査法人系のFASであればM&Aなどの金融よりの業務経験を活かすことも可能です。

いずれせよ、アドバイザリーは「コンサル」として独立するにはうってつけの業務経験です。

英文経理業務/11-3

単純に経理経験があるだけではなく、英語を使って経理や財務の仕事をした経験というのもUSCPAとして独立するのに役立ちます。

例えば、英文経理業務であれば会計用語と英語の両方を理解しているので会計に特化した翻訳業という道もありますね。

もちろん翻訳だけではなく、海外との取引に会計を使って関わることができるのでそういうのを求めている人にや企業をクライアントにする事も可能です。

さらに、仲間と起業する場合などはグローバルな会計スキルのあるCFOとして経理経験を活かせるでしょう。

独立するならプラスしたい資格

独立する際にはUSCPA資格や業務経験だけではなく、他の資格も組み合わせるとさらに独立後の業務の幅が広がります。

その際に、自分が独立したいと思う方面の業務に関わる資格をUSCPAと組み合わせることで仕事がやりやすくなるでしょう。

USCPAと組み合わせると強い資格の例を挙げてみましょう。

中小企業診断士/2-13

USCPAで独立するなら、コンサルティング業務は現実的に考えられるものになります。

グローバルな案件でも国内案件でも、会計以外の面からも会社組織の事を熟知してアドバイスができるとさらに強いです。

中小企業診断士は難易度はUSCPAと同じくらいのレベルなので簡単ではないですが、国家資格ということもありUSCPAと組み合わせるとよりクライアントからの信頼度も高くなります。

税理士/2-8

国際的な強みを生かしつつ、より会計分野に特化するのであれば税理士もおすすめです。

税理士試験はUSCPAよりも難易度が高く合格するまでに長い期間かかります。

しかし、科目合格が永久に続くため気長に勉強や業務をしながらダブルライセンスを目指すという選択肢もあります。

合格した場合は税理士として独占業務を行いながらUSCPAの強みを活かすことができるので、最強の組み合わせとも言えるでしょう。

証券アナリスト/2-2

金融方面にも分野を広げていきたいなら、証券アナリストがおすすめです。

「会計と金融は表裏一体」とよく言われていますが、実際その通りで証券アナリストを取得すると金融にかなり詳しくなりUSCPAと相性が良いです。

証券アナリストはUSCPAほど難しくはないので、USCPAとして活動しながら無理なく取得できます。

私もUSCPAを取得後、証券アナリストを狙って受験しました。 結果的に2次試験で不合格してそのままになっていますが、勉強していてUSCPAの知識も役に立って面白いのでおすすめです。

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