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USCPAと証券アナリスト(CMA)、どっちの難易度が高いか比較

「USCPAと証券アナリストってどっちがムズイ?」

「両方取得するのってアリかな?」

今回はUSCPAと日本の証券アナリスト(CMA)を比較して難易度やおすすめ度、ダブルライセンスのメリットなどを解説していきます。

目次

結論:USCPAの方が難易度は高い/2-4

USCPAと証券アナリスト(CMA)の試験難易度を比較した場合、

・USCPAの方が圧倒的に難易度は高い

という結果となります。

ここからは、両方の試験を複数の角度から比較解説していきます。

勉強時間/2-3

資格試験の難易度を図るのに一番良いのが勉強時間の比較です。

両方の勉強時間を比べると、以下のようになります。

USCPA:1200時間~1500時間

証券アナリスト:200時間~500時間(1次試験と2次試験合計)

両方とも勉強時間に個人差はありますが、USCPAの方が証券アナリストよりも3倍以上は難しいということが分かります。

学習期間で言うとUSCPAは1年~1年半くらいで、証券アナリストは3~5か月くらいが目安となります。

受験資格/4-1

受験資格に関しては、USCPAと証券アナリストではだいぶ異なってきます。

USCPA:大学卒か卒業見込みで一定の単位を取得(州による)

証券アナリスト:誰でも受験可能(先に講座の受講が必須)

USCPAと違い、証券アナリストは学歴などに制限はなく誰でも受験が可能となっています。

ただし、受験資格を得るためには前もって日本証券アナリスト協会の通信講座を受講する必要があります。

この通信講座は1次と2次で合計約10万円がかかるので、受験資格を得るための大きなコストとなります。

USCPAの場合は受験資格を得るための費用はそれほどではないのですが、受験料が高いという特徴があります(1科目約10万円)。

両方とも、ある程度コストがかかる試験と言えますね。

試験制度/5-0

試験制度に関しては、USCPAと証券アナリストでは以下のように異なっています。

USCPA

・科目:コア3科目と選択科目1科目の計4科目

・出題形式:MC問題(4択)とTBS問題(シミュレーション)

・受験日:ほぼ自由に設定可能

・試験方式:CBT(テストセンターのPCで受験)

・合格判定:各科目75点以上

証券アナリスト

・科目:1次試験は3科目・2次試験は3科目総合

・出題形式:1次試験はマークシート方式・2次試験は記述式

・受験日:1次試験は年2回・2次試験は年1回

・試験方式:指定の会場にて紙で受験

・合格判定:上位50%程度が合格(相対評価)

このように、USCPAと証券アナリストの試験制度はかなり異なっている事がわかります。

USCPAの方が受験日を柔軟に設定できるので、自分のペースに合わせて受験しやすいと言えます。

逆に、証券アナリストは受験日が指定されているのでUSCPAに比べてチャンスは少ないですね。

合格率/5-9

合格率は以下の通り、USCPAの方が低いです。

証券アナリスト:50%程度

USCPA:推定15%~20%(日本人の全科目合格)

証券アナリストは相対評価で、受験者の上位45~50%が合格する仕組みとなっています。

対してUSCPAの場合は、75点以上をとれば合格という絶対評価です。

それでも試験は英語なので全科目に合格する日本人の割合は、証券アナリストよりも低く難しい試験という事が合格率からもわかります。

記述問題の有無

問題形式に関しては、以下のようになっています。

USCPA:記述問題はなし(4択もしくは正解の選択肢を当てはめる形式)

証券アナリスト:1次試験はマークシート方式・2次試験は記述式

証券アナリスト2次試験は小論文のように、問われた事に対して記述で説明をする形になっていますので苦手な人もいるかもしれません。

両方受験した感想

USCPAと証券アナリストについては、私自身が両方とも受験した経験があります。

その体感からも、やはりUSCPAに合格する方がとても難しいです。

証券アナリストは2次試験で受からずにそのまま合格はできませんでしたが、それでも試験勉強は基礎的な知識が多くとても取り組みやすかったです。

「USCPAよりは簡単」という意識で、かなり省エネな勉強法でやっていたので勉強時間もとても少なかったのを覚えています。

会計ならUSCPA、金融なら証券アナリスト

難易度で言うと、USCPAの方が試験難易度は高いですが「どっちが良いか」というのは完全に好みになりますね。

ざっくり言うと、

・金融知識を沢山得たい

・金融業界で活躍したい

・あまり試験勉強に苦労したくない

⇒証券アナリスト

・金融も含めた会計知識を得たい

・色んな高年収業界で選択肢を広げたい

・多少難関でもリターンの大きい資格が欲しい

⇒USCPA

といった感じになります。

「自分は金融がやりたい!」と最初から決めている人は証券アナリストが良いかと思います。

逆に、「英語を使ってなんかかっこいい事がしたい!」というように働く業界を限定しない場合はUSCPAの方が難関ですがコスパも良いのでおすすめです。

ダブルライセンスもおすすめ!/2-14

USCPAと証券アナリスト(CMA)は、両方取得してダブルライセンスにするのも大変おすすめです。

私自身がこれを狙って両方受験(CMAは挫折)したように、この資格はとても相性が良いです。

会計と金融は表裏一体

まず、会計と金融の2つの分野はお互いにクロスオーバーする場面が多いということです。

知識面でもそうですし、業務をしていても実際に感じます。

会計も金融も、必ず財務諸表に関連する業務を行うことになりますし数字を使って分析をするということも共通しています。

私自身、銀行にいた頃は会計の知識を使っていましたし、監査法人では金融部だったので特に金融知識が不可欠でした。

そのため、USCPAを証券アナリストの金融知識で補うというのは大変意義があるものなのは間違いないです。

金融に強い会計士は引っ張りだこ

USCPAを取得するだけでも自身の市場価値は大きくあがりますが、「USCPAの中での得意分野」があるとさらに希少価値の高い人材となれます。

金融に強いUSCPAは、専門性があるだけでなく仕事の幅も広がります。

監査法人なら金融部では需要が高いですし、高収入の監査法人系FASはMA&アドバイザリー業務などを行うため証券アナリストのように金融知識のある会計士を求めています。

コンサルティングファームでも金融領域に強い人材の需要は多いですし、事業会社であれば財務部門は資金調達や財務コントロールなどで金融知識が必須となります。

USCPAで証券アナリストというのは、最強の組み合わせと言っても過言ではないでしょう。

試験内容が結構被る

USCPAと証券アナリストのダブルライセンスをおすすめする理由は、証券アナリストの取得が比較的容易ということです。

USCPAほど合格に苦労する資格ではなく、さらに金融という会計士に有益な知識を得られる資格だということが大きいです。

USCPAに合格した人であれば、その後に証券アナリストを取得するのは結構簡単なのでコスパも良いでしょう。 金融に強い会計士としてビジネスシーンで上昇するのであれば、ダブルライセンスを強くおすすめいたします。

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