「USCPAに独学って絶対無理なのかな?」
「独学で合格するためには何をすればいいの?」
USCPA予備校はお金がかかるため、独学での挑戦を考えている人もいるかと思います。
そこで今回は、USCPAに独学で合格した私がギリギリ合格を狙うための独学戦略を解説していきます。
独学でUSCPAに合格した戦略と注意点/8-1
私は以前に独学でUSCPAに合格をした事がありますが、やはり独学だと色々と不利な事を感じたので目指すならあくまでも予備校を利用することがマストだと思っています。
また、私が合格をした時の試験制度は以下のように独学でもなんとかなりそうな感じでした。
・BECの出題がMC問題のみだった
・他の3科目の配点比率がMC問題6割・TBS問題4割だった
つまり、私が受験をした時代はMC問題を沢山解いて場数を踏んでゴリ押しすればなんとか合格できるような仕組みだったのです。
しかし現行の試験制度ではすべての科目にTBS問題がありますし、配点比率もMC問題とTBS問題で50:50となっています。
そのため、現在ではTBS問題も大事な得点源となるためしっかりと各論点を理解して試験に挑む必要があるので私の時と状況は変わっています。
ただそれでも!
なんらかの理由で独学合格をどうしても目指したいのであれば、2024年以降の試験制度も考慮した上で私の独学で合格するための戦略をお伝えいたします。
この戦略は75点というギリギリ合格を狙うためのやり方なので、余裕をもって合格できるものではありません。
また、何度も同じ科目に落ちてしまうと結果的に予備校を利用した方が費用は安かったという事態にもなりかねませんのであくまでも自己責任でお願いいたします。
まずはMC問題の演習から始める
独学でのUSCPA合格を目指す場合、必ず必要なのが「一定量のMC問題演習」です。
テキストでのインプットやTBS問題の対策より、このMC問題をある程度こなすことで合格に対する自信がついてきます。
自分の手元にあるテキストや問題集が日本語のものか洋書かに関わらず、いきなりMC問題を解いてみる事をおすすめします。
インプットもしないでいきなり問題を解こうとしても、1周目はほとんど不正解となりますが気にせずどんどん進めていきましょう。
問題演習をする際は1問1問に解説がついているはずなので、仮に全く分からず不正解だとしてもその解説がテキストでのインプット代わりとなるのです。
つまり、問題集や問題演習ソフトの解説部分はテキストのような役割もある程度果たしているのでインプットもある程度できるわけです。
なので、分からない問題はすぐに解答と解説を見てOKですがその際に解説はしっかりと読んで理解しようと努力しましょう。
このようなやり方で問題演習を進めていけば、2周目3周目になるにつれて根拠を持って正解できる問題がどんどんと増えて自然と実力がついてきます。
理想的にはすべての問題に根拠を持って解答できるようになることです。
問題集のMC問題がほぼ全部解けるようになれば、十分に合格ラインにのってきます。
TBS問題で部分点を取る
「MC問題だけじゃなくてTBS問題の対策はしなくていいの?」という疑問が湧いてくると思いますが、TBS問題は部分点狙いでいきましょう。
独学の場合、予備校と違ってTBS問題の解説や対策が不十分になってしまうのは仕方がありません。
また、MC問題をほとんどできるようになっていればTBS問題にもある程度は対応できるようになります。
逆に、MC問題がほとんどできないのにTBS問題を解けるようになるわけがないのです。
TBS問題について教えてくれる人がいないのは不安かと思いますが、問題集に含まれているものやリリース問題を入手して演習をこなして慣れるだけで部分点は取れるでしょう。
本番では、MC問題が自信を持って解けてTBS問題を部分点ぐらいでフィニッシュできれば75~76点はギリギリ上回るかと思います。
リサーチ問題は最悪捨てる
ちなみに、TBS問題の一つであるリサーチ問題は独学だと対策がかなりしづらいため最悪捨てるのも選択肢としてはありです。
TBS問題はリサーチ問題以外にも複数の形式で出題されますので、どの科目もリサーチ問題ができなくても他がちゃんとできていれば致命傷にはならないでしょう。
直前にリリース問題やサンプル問題などで演習しておく程度で十分です。
テキストは1割~2割しか使わない
「テキストは一切使わないのか?」という疑問もあるかと思いますが、がっつりと使うことはないです。
独学での合格を目指す場合はMC問題演習が一番のメインとなりますので、テキストはどうしても分からない箇所がある時の辞書代わりとして利用しましょう。
もしMC問題を2~3周ぐらいしてもその問題の解答と解説が腑に落ちない場合は、理解を助けるためにテキストを使ってその部分をしっかりとインプットするというやり方が効率的です。
ちなみに、問題演習が洋書などの英語版でテキストが日本語の場合はテキストを多めに活用しても良いかもしれません。
逆に、テキストも問題集も洋書ですべて英語であればテキストを見返したところで理解にも時間がかかってしまうのでやはり問題集中心でいきましょう。
サンプルテストで本番環境に慣れる/6-43
問題集が紙媒体か演習ソフトかに関わらず、サンプルテストを何度もやって本番環境に慣れるようにしましょう。
特に独学の人の場合、メルカリなどの中古のテキストと問題集で学習を進めるケースもありますので本番環境を普段から疑似体験する事ができません。
そこで超重要なのが、AICPAが公式にリリースしているサンプルテストです。
試験本番前に、必ずどこかのタイミングで何度かサンプルテストをPCで体験しましょう。
サンプルテストをやらずにいきなりテストセンターへ行って試験開始すると、確実に雰囲気に圧倒されてパニくります。
サンプルテストは誰でもすぐに無料でアクセスしてMC問題とTBS問題を本番と全く同じ環境でできるのでやらないと損しかないです。
リリース問題を入手して演習する/6-32
予備校を利用せず独学が不利な事の一つに、「過去問が簡単に手に入らない」という事です。
私が独学で合格した時はサンプルテストやリリース問題など一切やらずに運よく合格しましたが、リリース問題などの過去問を入手してさらなる演習をこなせれば確実に合格率はアップします。
しかし、リリース問題は予備校生であれば予備校が提供してくれるのですが独学の場合は以下の2つの方法で入手する必要があります。
・Amazon(Glomont)
・メルカリ・ヤフオク
メルカリやヤフオクだと、あまり出回ってない場合もあるのでAmazonから購入した方が確実です。
2024年から新試験制度に変更されたことで過去のリリース問題が現在の試験問題に完全に役に立つかどうかは分かりませんが、やはり過去問で「場慣れ」を獲得することは大事なのでできれば入手しましょう。
激安な予備校で勉強した方が良い/7-24
独学でどうしてもチャレンジしてみたい人向けの勉強法を解説してきましたが、独学で自信が苦労をした身としてはやはり予備校利用を強くおすすめします。
独学でも、購入する教材次第では予備校を利用するのとそんなに費用に大差がなくなってしまう場合もあるのです。
例えば、私が独学で合格した時に利用したBecker問題演習ソフトをTACで4科目分購入すると約25万円ほどかかります。
この金額は、最近話題となっているCPA会計学院のUSCPA講座の金額とあまり変わりありません。
CPA会計学院で提供しているUSCPA講座は30万円という激安価格となっており、正直独学しようとするぐらいだったらこっちを利用した方がいいのではないかと強く思ってしまいます。
もちろん、問題演習ソフトも購入せずにメルカリなどで予備校の紙テキストと問題集を安く購入してそれだけで合格を目指そうとする強者もいるかもしれません。
いずれにせよ、予備校で質の高い勉強で一発合格や早期合格をした方が結果的に費用が安く済むかもしれないという選択肢も再度考慮に入れてみた方が良いかと思います。
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