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私のUSCPA独学合格体験記【1度は挫折】

「USCPAに独学で合格した人っているの?」

「予備校を利用しなきゃ絶対に無理じゃない?」

USCPAを目指すなら予備校利用が大前提ですが、独学で合格できる人がいるのか気になる人もいますよね。

そこで今回は、独学でUSCPAに合格した私の体験記を紹介していきたいと思います。

目次

アメリカ留学中にUSCPAを知る/8-1

高校を卒業してから紆余曲折がありながら、私はカリフォルニアに留学をしました。

最初は大学内にある民間の語学学校で9か月ほど、その後は同じカリフォルニア内のコミュニティカレッジに入学。

カレッジではリベラルアーツがメインの授業構成でしたが、初歩のアカウンティングの授業もあり取得してみたらとても面白かったのです。

4大に編入したらビジネスを専攻にしようと思っていたので取ってみただけなのですが、先生が元BIG4勤務者で考え方がとても合理的で面白かったのです。

また、ちゃんと勉強すればテストや成績でしっかりとAをとれる「努力が報われる授業」ということで楽しかったです。

しかも、最初のテストで私はクラス最高点をとったらしく先生に「今回の最高点は・・かずにい!」という感じで周りから「お~~!」と称賛の声を浴びた事がで自分のアカウンティング熱がより高まりました。

その先生の影響でUSCPAという資格の存在を知り、いずれ来る就活のアピールにもしたいと思いUSCPAの受験準備を始めるようになりました。

書店で市販の日本語テキストを購入

しかし、いざUSCPAの勉強をしたいと思い立っても何の教材を使ったらいいか分からず。

自分が住んでいる地域には日本の書店もあったので探してみると、日本語でしっかり解説された分厚いUSCPAのテキストがあったのでそれを使う事にしました。

やはり英語に慣れていても、USCPAという難関資格ならまずは日本語のテキストで勉強したかったんです。

しかし、テキストの分厚さとカレッジの授業でやっている初歩の論点を超えた難しい箇所が沢山あり最初はインプットで圧倒されました。

もちろん、最初から最後まで集中して暗記できるはずもなく所々時間のある時に眺めていくくらいの感じ。

ちなみに当時はこの市販のUSCPAの日本語テキストをインプットのメインとしてありがたく使っていましたが、現在はこのテキストは改定版も全く出ておらずほぼ消滅状態です・・。

洋書も購入するも勉強が嫌になる

テキストは日本語版が手に入りましたが、問題集は洋書しかないのでブックストアでWileyの問題集を購入して問題演習をしてみる事に。

が、紙媒体でひたすら問題を解いていくのが苦痛すぎて全然学習が進まない・・。

解けない問題ばかりという事と、学校の授業との両立もあったのでUSCPAへの合格が全く見えてくる感じがしませんでした。

モチベーションもかなり下がってしまっていました・・。

Gleimの問題演習ソフトを購入

そんな折、問題演習は紙媒体だけでなくPCでも演習できるソフト版がある事に気づいたことが転機となりました。

オンラインでGleimのBECのソフトを購入して問題演習を再度始めたのですが、紙の問題集と違ってサクサク進む感じが心地よかったんです。

紙の問題集と違いページをめくる必要もないですし、解答したらすぐに正解と解説が出てくるし問題の順番を変えてランダムに演習ができる。

自分にあった勉強法を確立した気分でした。

最初は分からない問題ばかりでしたが、繰り返し何周も問題演習をしながら要所で日本語のテキストを見返すようにしてくうちに「合格できるかも」という感覚を持てるようになりました。

BEC1科目合格して小躍り

Gleimの問題演習ソフトを5周以上回して、ほとんどの問題に根拠を持って解答できるようになったところでBECの受験を決意。

幸い、この頃のBECはWritten CommunicationやTBS問題などがなく「MC問題のみの科目」だったため最初に受験する科目として丁度良いと思ったのです。

留学中はLAに住んでいたため、車から20分くらいのところにあるテストセンターを予約し受験。

試験中は、問題演習ソフトでこなした問題と似たような問題が結構出てきたので「いける!」と確信。

後日、テスト結果が郵送で送られてきて81点で合格していました。

情報が少ない中で受験資格を得るための手続きをしたり、テキストや教材選びなど悩んだ末の初科目合格なのでかなり嬉しかったのを今でも覚えています。

自信のあったAUDに不合格で挫折

BECに合格できて勢いにのった私は、次にAUDの受験に狙いを定めました。

同じくGleimの演習ソフトをメインに学習をこなしていき、ほとんどの問題にしっかりと解答できるようになってから受験。

しかし、AUDはシミュレーション問題(TBS問題)も出題されており試験中はそこに苦戦。

MC問題対策はバッチリだったのですが、シミュレーションの問題演習は特別していなかったため試験終了後の手応えは微妙でした。

結果は心配した通り74点で不合格。

不合格が分かってから、早めの段階で再度AUDの試験予約をして2度目にチャレンジしたのですがまたもシミュレーションでつまづき71点で不合格。

当時はシミュレーション問題の対策の仕方が良く分からず、MC問題の配点も6割だったためゴリ押しでいけるかと思ったのですがそんなに甘くはなかったです。

その後にFARやREGも受験をしましたが、モチベーションが上がらないまま学習をしていたため60点台で両方とも撃沈・・。

結局、BECだけ合格した状態で日本人留学生の就職活動の時期になったためUSCPAは断念してしまいました・・。

帰国後に2度目のチャレンジを決意

1科目しか合格する事はできませんでしたが、就活では内定を沢山もらい新卒で日本の銀行に就職する事に。

帰国後は銀行で与信審査の業務をしていましたが、家庭の事情により退職しブランクを経てから派遣社員として再びUSCPAに挑戦する事を決意!

1度目の挑戦では予備校のサービスを利用する事は一切なかったのですが、今回はシミュレーション対策もしたかったため一応検討。

TACのBeckerコースを利用

ただ結局予備校の講義などはあまり必要ないかなと思っていたのと、1度は受験を経験しているため良い教材だけあれば良いと考えアメリカで有名なBeckerを利用したくなりました。

TACなら本科生ではなく、単科コースでBeckerのオンライン演習ソフトと洋書テキストのみが購入可能なのでそれを利用する事に(学習経験者推奨)。

1度目の挑戦時はGleimのMC問題演習ソフトだけで学習をしていましたが、Beckerの演習ソフトはTBS問題の演習も含まれていたので少しは安心感がありました。

平日夜は2時間・休日は6時間勉強

4科目とも今回はBeckerで学習する事を決め、派遣社員としてフルタイムで働きながら平日と休日の空いている時間にUSCPAの勉強。

残業があまりない仕事だったので(というかほぼ断っていた)、平日は仕事から帰宅して夕飯を食べてから2時間ほど学習。

休日はUSCPAの学習をしない日はほとんどなく、日によってばらつきはありますが3~8時間くらいはがっつりと勉強していました。

平日も、朝早起きして1時間勉強してから出勤することもありました。

問題演習ソフト中心にゴリ押し学習

1度学習を経験しているということもあり、勉強方法はあまり悩まず比較的シンプルでした。

・MC問題中心に1科目最低5周は回す

・TBS問題も答えを覚えてしまうほどやり込む

・紙のテキストはあまり使わず、気になる箇所を確認したい時だけ辞書代わりのように使う

とにかくMC問題を何度も繰り返して、自信と根拠を持って答えられる問題を増やしていくことを最重要視した学習法です。

ちなみに私が受験をしていた当時はMC問題の配点が6割だったため、TBS問題がしっかりできなくてもなんとかなっていました。

現在はMC問題とTBS問題の配点比率が5割ずつなので、MC問題重視でゴリ押しというのはあまりおすすめしません。

TBS対策も予備校などでしっかりとやった方が良いでしょう。

BECから受験し直して完全合格

2度目のUSCPA挑戦は再びBECからスタートすることに。

最初の挑戦時にBECだけ合格していますが、数年も経ってしまったので当然合格実績が無効になりまた受験しなくてはなりません。

また、BECはこの時もまだMC問題の出題のみだったため1度目の合格時と同じように学習をして81点で再び合格。

2度目のBECに無事合格した後はFARを受験。

自分がFARの計算問題などに苦手意識があったのと、TBS問題もあったため多少の対策はしていましたが試験が終わった時の手応えはあまりなかったです。

「きっと落ちてるだろうな~」と思っていたのですが、76点でギリギリの合格!

これはさすがに嬉しかったです。

これに勢いづいて、次の科目は1度目の挑戦で挫折したAUDを受験。

今回はTBS問題の演習もある程度していたため、なんとかいけるだろうと思い本番を迎えました。

MC問題は思ったより難しい感じがして不安になったのですが、TBS問題ではBeckerの演習ソフトでやった問題と全く同じものが一部出題されるという奇跡が起きました。

かなりやり込んでいたので答えも暗記しており、大問一つを完璧に解答。

試験後はかなり手応えを感じ、実際に83点で合格。

運の良さもあり、USCPA合格まで残りはREG1科目。

正直、個人的にFARと同じくらい苦手な科目だったのですがとにかく暗記をしまくってなんとか合格ラインまでもっていった感じです。

試験本番ではMC問題もTBS問題もまあまあの出来といった感じで、手ごたえは「ギリギリ受かってるかな?」というイメージでした。

後日結果がメールで届いて78点で合格!

ついにUSCPAに完全合格を果たしたのです。

2度の挑戦を含めると3年以上かかった

1度目の挑戦では2年ほど学習や手続きなどの作業をしていましたので、2度目の約1年ちょっとの挑戦と合わせると合格までに3年以上はかかりました。

正直、自分が独学で合格できたのは以下の要因が大きかったです。

・MC問題の配点比率の方が高かった(6割)

・AUDのTBS問題的中などで運が良かった

・BECはMC問題しかなかった

・1度挫折した学習経験があったから色々と慣れていた

あまり深く理解しなくても、MC問題の演習量を増やしてゴリゴリ押していけばなんとかなったという感じですね。

今だったら絶対予備校を利用します/7-2

ちなみに、仮に今自分がUSCPAを目指して受験するのであれば確実に予備校を利用します。

昔は日本語のUSCPA教材が市販で売られていたり、MC問題重視の試験方式だったりしたので自分のように独学で何とかなった人もいたかもしれません。 しかし、現行のUSCPA試験はより理解力や応用力を試される傾向が強いので予備校の最新で良質な教材を使って学習をしなければ太刀打ち不可能と言えるでしょう。

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