MENU

USCPAとACCAどっちがおすすめか比較!免除科目もある?

「USCPAとACCA(英国勅許公認会計士)はどっちを取得すべき?」

「日本と海外では価値は違うのかな?」

今回は、USCPAの私がACCAとUSCPAを比較しながら違いやおすすめ度を解説していきます。

目次

USCPAとACCAの比較

USCPAはアメリカの公認会計士資格で、ACCAはイギリスの公認会計士資格ですがどちらを取得するのが良いのでしょうか?

これについてはどちらが優れているということはなく、以下の色々な角度から比較して自分にどちらが合うかを決めるのが良いでしょう。

試験制度/5-0

まず、USCPAとACCAの試験制度を比較すると以下のようになります。

USCPA

・受験資格:大学卒か卒業見込みで一定の単位を取得(州により異なる)

・科目:コア3科目と選択科目1科目の計4科目

・出題形式:MC問題(4択)とTBS問題(シミュレーション)

・受験日:ほぼ自由に設定可能

・試験方式:CBT(テストセンターのPCで受験)

・合格点:各科目75点以上

・科目合格制度:あり

ACCA

・受験資格:大学卒であれば受験可能(専攻により免除科目あり)

・科目:13科目

・出題形式:選択式&記述・論述式

・受験日:年4回の試験日程から比較的自由に設定可能 ほぼ自由に設定可能

・試験方式:CBE(PCでの受験)とPBE(ペーパー試験)の併用

・合格点:各科目50点以上

・科目合格制度:あり(9科目は無期限有効・4科目は7年有効)

両方とも海外の会計資格ですが、ACCAは13科目に合格する必要があるのがUSCPAと大きく違うところですね。

科目範囲が細分化されているため1科目の勉強時間はそれほど多くないですが、それでもUSCPAよりは負担は大きいですね。

ただ、9科目は1度合格すればずっと有効なのでACCAの方が取り組みやすいとも言えます。

また、ACCAの方が受験資格がゆるい上に専攻によっては最大3科目免除されるため目指しやすいと感じる人も多いかもしれません。

とはいえ、ACCAの試験では論述試験のような感じで出題される問題もあるためライティングが苦手な人にとってはUSCPAの方がやりやすいでしょう。

試験の難易度/2-4

続いて、主に勉強時間から試験の難易度を比べてみましょう。

USCPAとACCAの勉強時間の目安は以下の通りです。

USCPA:1200時間~1500時間

ACCA:1500時間~2000時間

やはり13科目あるため、ACCAの方が若干合格までの学習時間は長くなる傾向にあります。

USCPAの場合は1年半ぐらいが学習期間の目安ですが、ACCAの場合は2年ぐらいが目安となります。

ただ、科目数は全然違いますが全体の勉強量としてはそこまで大きく異なるわけではないため難易度に大きな開きはありません。

知名度

USCPAとACCAの知名度に関しては、どこの国で働くかでかなり異なってきます。

日本で働く場合

日本で働く場合は、USCPAの知名度の方が圧倒的に高いです。

ACCA保有者は、日本国内においてはUSCPAよりもかなり数が少ないでしょう。

自分が監査法人で働いていた時は同じUSCPAの人はある程度見かけましたが、ACCAの人には出会った事がありませんでした。

なので、日本では国際会計資格で転職を狙ったり自分のブランド価値を上げたいと思うのであれば知名度の高いUSCPAをおすすめします。

ただ、監査法人や外資系企業などUSCPAを求めている企業はACCAの事も同じように評価してくれるところも多いので必ずしもUSCPAの方が絶対有利とは限らないかと思います。

それでも、「英語×会計資格」を考えている受験生にとってはUSCPAを選ぶ人が多いのではないかと思います。

海外で働く場合

日本ではなく、海外就職するなどを考えている人にとっては少し話が違ってきます。

アメリカにおいては当然USCPAを取得した方が良いですが、その他の国ではACCAが有利に働くケースも多いです。

オーストラリアやカナダなどはUSCPAもACCAもあまり知名度は変わらないと思いますが、ヨーロッパにおいてはACCAの方がスタンダードと言って良いでしょう。

ACCAはイギリスの会計士資格のため、同じヨーロッパの国々ではUSCPAよりもACCAの知名度が高いケースも多いです。

まあUSCPAは一部の国で相互承認制度があるくらいなので、世界的に通用する資格ではありますが海外で働きたいのであればACCAも選択肢として一旦考えた方がよいでしょう。

転職しやすい業界/9-4

転職しやすい業界に関しては、USCPAとACCAではほとんど変わりません。

両方とも英語と会計スキルが身につく資格なので、合格すれば監査法人や経理・財務、コンサルティングファームや金融機関で需要があります。

日本でも海外でも、この傾向はほぼ変わらないでしょう。

USCPA取得でACCAの試験科目が免除

色んな角度から考えてもどちらを取得した方が良いかなかなか決断できない場合、とりあえずUSCPAを狙った方が良いでしょう。

なぜなら、USCPAに合格するとACCAの13科目のうち8科目が免除されるからです。

ACCAに合格してもUSCPAの科目免除は特にないです。

これは非常に大きいことで、USCPAに合格すればACCAの取得も5科目の受験だけになって勉強時間が非常に少なくて済みます。

このUSCPA合格による科目免除制度は大きいです。

どちらが良いかは国次第!?

複数の角度からUSCPAとACCAを比較してきましたが、どちらが良いかは「自分が何を重視しているか」によって決まってきます。

日本での知名度重視⇒USCPA

ヨーロッパで働きたい⇒ACCA

どっちにするか本当に迷っている⇒USCPA

1科目をじっくり取り組みたい⇒ACCA

英語の記述問題を解くのは苦手⇒USCPA

以上、USCPAとACCAの比較でした!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次