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USCPAでBIG4等の監査法人に新卒で入所する方法

「監査法人ってUSCPAも新卒枠で入れるの?」

「USCPAに合格すれば監査法人の新卒採用に有利?」

今回は、新卒枠でBIG4から内定をもらった私がUSCPAの新卒採用について解説していきます。

目次

USCPAの新卒採用が増加し始めている/13-3

監査法人に新卒で入所するのは原則として公認会計士試験に合格していることが大前提でした。

しかし、近年では監査対象のグローバル化が超加速しているため英語力のあるUSCPAに対する需要が年々増え続けています。

それが今までは中途採用メインだったのですが、BIG4などでは監査職やアドバイザリーなどを中心に大学生のうちから英語力と会計力を兼ね備えたUSCPAを受け入れる土壌が出来上がってきています。

そのため、今後はさらに新卒でUSCPAを採用対象とする動きが加速していくことになるでしょう。

BIG4のUSCPA新卒募集状況

業界全体が新卒でのUSCPAの採用を活発化していこうという動きは揺るがないですが、個々の法人によって採用する積極性はある程度異なってきます。

BIG4によっても、外資系な雰囲気もあれば公認会計士試験合格者だけで固めたい保守的な法人もあるのです。

PwC Japan監査法人は新卒でUSCPAを募集

PwC JapanはBIG4の中でも一番外資的な雰囲気でグローバルな監査法人グループです。

監査職においても、最近ではUSCPA全科目合格者の採用を新卒で公式に行っています。

選考に応募する時点で全科目合格している必要があり、基準は比較的厳しいですが大学生がUSCPAを取得する価値があるともっとも思える監査法人と言えるでしょう。

入所後も、年功序列ののんびりした雰囲気とは違って仕事のできる人がどんどん上にいくようなコンサルティングファーム的な社風なので厳しくも上昇志向が強い人には最高の職場です。

PwCでは監査職だけでなく、リスクコンサルタント(アドバイザリー)職など様々な業種でもUSCPAの新卒採用が有利に働く場面が多いです。

「外資系=USCPA」というような構図にもなっていますので、ほとんどのPwC全体がUSCPAを高評価しています。

「監査職の応募時点までにUSCPAに全科目合格は厳しい・・」という人でも、他のコンサルタント職であれば科目合格などでも問題応募でき有利に競争を勝ち抜くことができますのでおすすめです。

 

トーマツはアドバイザリー職で募集

トーマツは監査職ではUSCPAの新卒採用は公にはしていないですが、リスクアドバイザリー職やM&A職、コンサルタント職など給与水準が高い職種でUSCPAを募集しています。

USCPAに合格している必要はないのですが、監査法人系の職種であればUSCPAに全科目合格もしくは科目合格しているだけでも明らかに採用担当者の目を引くことになります。

トーマツは商社や金融事業部などでグローバル企業を多く持っているため、グループ全体としてUSCPA合格者の採用にかなり前のめりになっています。

リスクアドバイザリー職やデロイトトーマツコンサルティング、FASならUSCPAのグローバル資格を思いっきり活かせることになるでしょう。

新日本は監査トレーニー職がある

新日本監査法人はリスクコンサルタント職の場合、新卒でのUSCPA合格者は選考に大きく有利となります。

歓迎要件にも「USCPA合格者」と募集要項に記載がされています。

監査職では新卒でUSCPAを募集していないようですが、代わりに監査トレーニー職というポジションで募集していることがあります。

監査トレーニー職は基本は社会人の枠ですが、簿記2級程度の知識があればUSCPAを目指しながら監査の経験が積めるというメリットがあります。

実際、USCPAを目指している人が監査トレーニー職として入社してから合格をして正式な監査職に昇格したという事例もあります。

新日本は外資系の金融機関などで上司が欧米人だったりするので、かなりUSCPAの採用には柔軟なのでチャンスがあれば積極的に狙っていきましょう。 

あずさは監査法人での新卒枠はなし

あずさ監査法人はBIG4の中では個人的な印象としては一番保守的です。

監査職でUSCPAを採用しているという話はあまり聞いたことがないため、USCPAであずさの新卒枠を狙うのは現実的とは言えないでしょう。

・KPMGコンサルやFASを狙うのが良い

その代わり、KPMGコンサルやFASなどの非監査職あればUSCPAも積極的に採用しているので新卒で狙うならこういったコンサルタント職にしましょう。

コンサルやFASは新卒で入ったばかりでも給料は高いです。

その代わり、選考時や入社後の競争は激しいので大学生のうちにUSCPAに合格しておけばいずれにせよ超有利となります。

中途採用枠に強引に応募してみるケースも

監査職に関して言えば、PwC以外は公式に新卒でUSCPA合格者を条件として募集はしていないのが現状です。

しかし、普通の事業会社と異なり監査法人の場合は新卒と中途採用の境界線が実は意外とあいまいだったりします。

そのため、大学生の段階で中途採用枠に応募して面接に呼んでもらえて圧迫面接を乗り越えて監査職で入所したという強者も以前にいました。

監査法人は結構採用に柔軟

自分が中堅と大手2つの監査法人に応募&勤務を経験して強く実感したことがあります。

それは、「監査法人は食らいついていけそうな良い人材なら新卒・中途関係なく採用する柔軟性がある」ということです。

監査法人での仕事は専門性が高いため、そもそも会計資格を持っていない人をほとんど受け入れていません。

逆に言うと、公認会計士やUSCPAに合格していれば新卒や中途で未経験者にも門戸が広いということです。

語学力+USCPA合格なら可能性は十分にある

加えて、監査のグローバル化が加速しているので語学力を持っているUSCPAであれば大学生や第二新卒など有望な若者が中途採用枠に応募してきても採用担当者はとりあえず目を通します。

もちろん、大歓迎というわけではないですが「枠が違うから一律でダメ!」という風にはなりにくいのが監査法人です。

中途採用や転職などで人の入れ替わりも比較的流動性があるため、あまり新卒と中途の壁がないのです。

なので、でも語学力やUSCPA合格という実績を持っていて「何がなんでも監査職で入りたい!」というバイタリティがあればPwC以外の法人でも(特にトーマツと新日本)強引に応募して面接と内定を勝ち取ることも可能です。

中堅監査法人のUSCPA新卒採用は?

ちなみに、BIG4ではなく中堅監査法人のUSCPA新卒採用はどうでしょうか?

中堅に関してはほとんどの法人でUSCPAの公式の新卒採用枠というのはありません。

しかし、中堅の方がもっと柔軟な採用体制をとっているためUSCPAに合格しているのであれば中途採用枠に応募してみる価値は十分にあります。

ちなみに、私が中堅監査法人にいた頃に少しだけ採用に関わっていた時にパートナーの人が「若いUSCPAだったらとにかく欲しいね!」と言っていたのを覚えています。

第二新卒でBIG4を狙うのもアリ!/13-10

もし、新卒で監査法人に入る事ができなくてもUSCPAを大きな武器にして第二新卒で無双するという手段もあります。

新卒で入った会社がはずれガチャ確定ですぐに辞めたいという人もいるでしょう。

半年~1年くらいで辞めても、USCPAがあれば社会人経験もありますし転職エージェントにも登録できるのでそこからBIG4などに新卒の時よりも採用確率が上がることも十分にあります。

USCPAって意外と第二新卒で輝いたりする資格とも言えるんですよね。

「監査法人あるある」

といっても、個人的に勤めていて感じたり聞いたりしたものなのでみんながみんなそう思っているかどうかは置いといてください(笑)

どの業界、良くも悪くも「あ~あるよね~」っていうこと・・・あるよね~~??

勤め先を聞かれた時に「会計事務所です」って言っておく

知り合いになったりした人に、「どんなお仕事されてるんですか?」って聞かれるのはもう日常会話としては当たり前のことですよね。

で、普通の事業会社に勤めている人の場合は「こういう会社で企画の仕事をしています!」なんていうのは全然普通ですよね。

でもね、うちらの場合「監査法人で会計監査の仕事をしています!」って言ったところで・・「監査法・・・?会計の・・・お仕事ですか~?」ってな反応になるのが100%目に見えてるわけです。

それで、監査法人というネーミングの説明なんかしだしたらオタクっぽくなっちゃうので単純に「会計事務所で働いてます」というのが一番一般の方にはしっくりくる。

まあ、会計事務所で何をやっているかとかなんてのも当然知らない人ばかりですけど、これが一番収まりがいい。

それか、「公認会計士です」というのもまあアリ。

でも、「何の仕事しているか」に対して「会計士」というのは答えになってない気がするんですよね。

ましてや、会計士の存在自体が「?」な人々ばかりですしね。

でも、「医者です」「弁護士です」は上記の質問に対する答えとしてみんなしっくりくるんですよね~。

「医者=病院で治療」「弁護士=裁判で戦う」というのがすぐに誰の頭にも思い浮かびますもんね。

会計士は、本当に損をしているな~~(涙)

日本の法人名じゃなくて本当はグローバル名称で人に言いたい

これはさらにディープな話になるのですが、業界人の間ではBig4や他の法人が海外の事務所と提携してグローバル規模で活動をしていることは至極当然のように知ってますよね。

で、日本とグローバルの視点から見た日本の監査法人の言い方って違うじゃないですか。

分かりやすいところでBig4だと・・

・日本での言い方
あずさ
トーマツ
新日本
あらた

・グローバルで統一されている言い方(順番は上から同じ)
KPMG
デロイト
EY
PWC

こういう風になりますよね。

これを・・・・俺は・・・グローバルベースの名称の方で言いたいんじゃ~~~~!

完全に自己満足です、はい。

「15万人以上いるグローバルな専門家集団の一員だよ~」ということをみんなにわかってもらいたいというただの自慢(笑)

これは、意外と思っている人も多いと信じよう!

会計士の事を知らなさすぎる人にびっくりしてしまう

医者と弁護士と並んで、一応公認会計士も3大国家資格の一つなんですよ。

でもね・・・「税務署で働いてたりとか?」

「会社で経理やってるんだよね?」

「税金のアドバイスするんじゃないの?」

こんなことが自分の周りで実際に発言されました・・悲しい会計士!

いや~、そうなんですよね。

会計監査なんて、自分も大学で会計の授業を取得するまで一切知らなかったからしょうがないんですよね。

でも、医者や弁護士に対する世間の認知度や彼らへの「へ~、すご~~い!」という黄色い声を聞くと「へへ・・こっちはB to Bメインだからしゃあね~やな」なんてちょっとやさぐれる時もあるんですよ。

まあ、特段会計士の認知度を普及させたいとも思わないので黒子でいいのです(笑)

朝、出社した時にメールボックスを開くのが怖い

これは監査法人だけじゃないかも。

前日職場を出て帰宅して、次の日に出社した時に開くと大量のメールが・・・あわわ・・ほとんど「CCで一応お知らせだけしとくかメール」なので9割はいらないんですけどね。

これが休み明けだと午前中にメールチェックだけで終了してしまうことも。

で、一番怖いのは突然の研修講師(補助講師)とか業務の依頼とか・・。

あ~、メールボックスを開いたあとってなんであんなに疲れるんだろ・・。

研修講師をしていると、毎年ちらほらやばい新人を見かける

会計士になる人って、社会人経験がない人が大多数なので「え?このレビューに対してその返しをするの?それなりの大学出てあの難関の試験に受かってるんだよね??」となかなか衝撃的に思ってしまうJ1の人たちをちらほら見ます。

「え?クライアントの人にそういう言葉遣いする???」ってなこととか・・・冷や汗もの。

やっぱり事業会社の新人に比べて、相対的にびっくらこいた新人の割合は若干高めだと思いますよ(笑)

遅刻という概念が緩い

で、この業界の個人的に好きなところは事務所勤務とかクライアント先常駐型のアサインの場合は始業時間を多少すぎて出勤してもあまり注意されないということ。

これが意外に面白く、J1が一番早く来て(それでも5分遅れとか)、シニアは15分遅れで、マネージャーだと30分遅れみたいな「階級によって遅刻が許される度合いが異なる」という暗黙の法則に気づいてしまったのです!

まあ、アサインにもよりますがね(笑)

おかげで、電車が遅れたりとか台風とかでちょっと遅れる時にいちいち上司に電話しなくて済みますよ。

でも、一回1時間ぐらい遅れてのんびり学生気分でクライアント先(クライアントは同じフロアにはいないビル)に行ったらさすがに上司に「○○さん、ちょっと遅くないですか(笑)」ぐらいな軽いノリで注意されたことはある(笑)

これでも、昔よりはよくなった方らしいですよ~。

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