監査法人に勤めて、一番脂が乗っている(市場価値が高い)のはどのくらいの時期なのでしょうか?

個人的には、大体5年ぐらい監査経験をしてから転職するのが一番ベストオブベストなタイミングだと思っています。

今回は、監査法人での経験年数と市場価値の関係について話していきましょう。

監査経験と若さのバランスは大事だよ

監査経験がある人材が欲しい会社は世の中には沢山あります。

それこそ、経理や財務・それに金融まで関わることになる会計監査なので多くの企業が常に抱えている部門でもあるからです。

そのため、監査経験が豊富な人材がどこの企業からしても望ましいというのは当然のこと。

ただ、どの職種であっても年齢と経験年数のバランスというのは非常に重要視されます。

いくら監査経験が豊富といっても、経験25年で50歳手前という人材ではさすがに多くの企業が二の足を踏むかもしれません。

もちろん、パートナーなどそれなりの役職についていれば別ですが。

企業は、経験豊富な人が欲しいと思いつつもできるだけ若い人を求めるという矛盾をはらんでいますよね。

要は、役職や経験などの実力と年齢が上手くかみ合っていることが重要なんですよね。

とはいえ、経験豊富な人材よりも若干企業は若さを重視している部分があると思います。

この黄金比率が、大体監査経験5年くらいということです。

大体、5年ぐらいの経験で監査法人を卒業すると丁度いい

大学を卒業して、新卒でそのまま入所して実務経験を5年ほど積んだころには27歳ぐらいという、若手としては脂の乗っている人材になっています。

やはり転職市場では、若ければ若いほど優遇される傾向が強いので30歳手前で一人前な経験を持っている人材はどの業界でも重宝されがちです。

もちろん、5年というのはあくまでも目安ですが多くの求人でも「監査経験5年以上」というのを必須または歓迎要件として掲載している企業も比較的多くなっています。

元監査法人勤務者として、この5年というのは確かに転職するにはちょうどいい経験値だと感じています。

監査経験5年ということは、まず多くの場合は「スタッフ→シニアスタッフ」に昇格している年次になっています。

担当クライアントにもよりますが、インチャージを経験しているぐらいの年数でもありなおかつまだ20代半ばというのもあるのでこういった人が外の業界へ飛び出していくとかなり引く手あまたになるのもうなづけます。

監査も5年ほどやってくると、毎年の作業もルーティーン化してくるぐらいわかってくる。

それでいて、インチャージではなくとも後輩などの指導やレビュー担当になることは必須なので指導経験もついてくる。

このあたりで、一旦自分のキャリアについて考えるのが丁度良い最初の時期だとは思います。

最低でも、3年はやらないとあまり意味がない?

もちろん、監査経験が5年に満たなくても若さを武器にして他業界へ転職していく人もいます。

投資銀行へ転職していった元同僚は、監査経験3年ほどでした。

20代半ばで監査のいろはを一通り学んでからIBDへいくというのは金銭的には理想的なキャリアアップですね。

なので、監査経験3年は最低ラインです。

まあ、これはどの会社も「3年以上」というの当たり前なのが不文律ですよね。

「石の上にも三年」という言葉がある通り、嫌な仕事でも3年未満で辞めてしまうと転職活動時にマイナス評価にならざるを得ないと。

逆にいうと、3年以上勤務すれば転職活動時には少なくともマイナスにはならないということです。

3年、5年と会計士の場合は結構小刻みにキャリア再考の節目があったりしますがもちろんキャリアを考える時はもっと先の段階になってもあります。

マネージャーになって1年ぐらいしたときもかなりいい塩梅

監査法人の場合は、大体は「スタッフ→シニアスタッフ→マネージャー」という感じで昇格していきます。

法人によってスピードは様々ですが、大体4年刻みで昇進するようになっているのがこの業界の暗黙の了解です。

もちろん、例えばスタッフの時にすごく業務を効率化したとか何か監査において目まぐるしい実績を残した場合は3年でシニアへ昇格することもありますけど結構まれです。

そもそも、監査スタッフの場合は調書作成が仕事なので営業などのようにしっかりと数値化できる成果が見えないんですよね。

まあ、効率よく沢山の業務をこなすことができる人が評価されやすい傾向はありますけどそれさえも周りがその人のことを把握していないことが多いです(笑)

で、マネージャーになるには大体8年くらいかかります。

新卒でこの業界に入ると、大体30歳前後にマネージャーになるんですよね。

改めて考えてみるとすごくないですかこの業界?

一般企業でいう課長職にあたるマネージャーに30歳前後でなれてしまうなんて。

まあ、事業会社と比べること自体があまり意味をなさないかもしれませんが。

とにかく、マネージャーになった段階でキャリアを考えるのはものすごく重要です。

監査法人のマネージャーであったということは、実務能力だけでなく少なからずチームリーダーや主査の経験があるだろうし会計士のとしての知識や仕事の仕方などとにかく脂の乗っている時期。

それでいて、まだ30歳前半ということだと35歳限界説までまだ余裕がある状態。

マネージャークラスから、他の事業会社への転職になるとこれはもうほぼ管理職ポジションになります。

製薬会社の経理課長だったり、外資系銀行のファイナンス部門のVPだったりと管理経験が大きくプラスになるので年収がアップしての転職となるケースがほとんどですね。

逆に、監査法人のマネージャーになるとその先は法人内では相当出世は狭き門になるのでこの段階で他業界へ転職する人や中堅監査法人でパートナー狙いで移籍する人もちらほら。

マネージャーになるというのは、転職市場では相当なプラス要因なわけです。

転職市場での価値を決める要素

まあ、どの業界もそうなんですけど転職市場では年齢とその業務の実務経験年数のバランスがものをいいます。

会計士の場合は、3年、5年、8年目ぐらいが節目になるわけですけどその経験年数と年齢のバランスによってそれぞれ応募できるポジションも異なってくるわけです。

その中でも、5年というのは多くの企業が目安にしている経験年数でこれをクリアしている人はほぼどこの企業の求人にもチャレンジできるということになります。

「5年やってようやく一人前」という言葉もあるぐらいですし、働いている人たちは自分の年次を今一度意識してみてはいかがでしょうか。

会計士は転職で年収アップを狙える職業

正直、転職全般に関しては年収がアップする転職というのは割合的にはそこまで多くないのかもしれません。

日系企業間同士の転職だと、年数が逆に下がってしまう場合もあるそうです。

しかし、会計士の場合は特殊なスキルがあるので年棒がアップするケースも多いですね。

自分も、中堅から大手に転職した時は年収は結構アップしました(法人間でのことですが)。

5年経験を積んだシニアスタッフや、マネージャになりたての人なんかはかなり年収アップは狙えると思います。

特に外資系。

中途採用に特に積極的な外資系の場合は、年収が20%ほどアップすることも少なくないです。

管理職クラスのポジションとなると、30%アップもありますしね。

また、中堅監査法人に転職する大手出身者の人も年棒は据え置きで今までと同じ条件で移籍するケースもみられます。

パートナー狙いなら、とりあえずの年収は据え置きでもありがたいのではないでしょうか。

会計士は、他の職種に比べて確実に転職需要は高いので1年1年自分のスキルを棚卸してアップデートすることをオススメします!

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