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監査法人のよもやま話。お昼やクライアントからの接待など食事事情を語る

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今回は監査法人にいた頃の小話として、お昼ご飯や接待など食事が絡む話をします。

クライアントベースで仕事をする監査法人では、お昼を楽しみにする人が多いのです。

接待も、昔よりもかなり減りましたけどたま~にありました。

また、年末年始の過ごし方についても書いてますので肩の力を抜いて読んでもらえれば。

お昼が楽しい監査法人

監査の仕事は基本アサインベースなので、クライアント毎に職場が変わるわけですよ。

基本的にはクライアントの会社にお邪魔して、専用の監査室を用意してもらったり会議室等を一定期間借りてそこで監査業務をするわけです。

で、人によってそれぞれですが、多くのケースでは2つか3つのクライアントをメインにアサインされて、そのメインのクライアントの監査業務が落ち着いてる時期だと、突発的に数日とか、もしくは1日だけとか色んなクライアントに行ったりすることがあるわけです。

1~2年目の新人は特に色んなクライアントに行かされるケースが多いですね。

年次が段々上がってくると担当クライアントが固定される傾向があるので、あまり多くの場所に行くことはなくなってきます。

そんな仕事のスタイルなので、色んな場所でご飯が食べられるわけです。

食べるのが好きな自分にとっては、お昼が楽しみなわけで食べるお店がマンネリ化せずにいつも新鮮な気分でお昼を食べる所を開拓したりするわけです。

なので、事業会社に勤めている人たちよりかは、監査法人で働いている人の方が色んなお店を知っていると思いますよ。

また、ある程度規模の大きな会社って社食がついてるじゃないですか。

自分たちもそういう会社の監査に行くと、クライアントの方たちと同様に社食を利用させてもらえたりするのが嬉しいんですよね。

監査法人の事務所には当然社食なんかありませんからね。

中堅監査法人時代なんかは、色々なクライアント先に行ったので結構東京に詳しくなりました(笑)

中でも社食が使えるクライアントにアサインされた週は毎日お昼が待ち遠しくて仕方がないのです。

そして実感するのは、「社食って最高だな~」ってことです。

だって、350円とかで美味しいランチセットとかが食べられたりするんですよ!

それこそ450円で重箱に豪華に盛り付けされたランチセットなんかもあったりして、サラリーマンには大変ありがたいのです。

しかも自分が利用していたところは美味かったし(^^)

なので、色んなお店を開拓して外食したり社食が食べれたりするのは監査法人の醍醐味と言っても過言ではないです。

ただ、Big4に転職してからはほとんど1社に完全にクライアントが固定されていたので、お昼が若干マンネリ化してましたけど・・(笑)

監査法人ではクライアントからの接待はまだある?

自分の大好きなドラマ「監査法人」では、クライアントと一緒にパートナーがゴルフをして高級和食料理屋さんで接待を受けている場面がでてきます。

やはり企業として、少しでも指摘の少ないようにして穏便に済ませて「適正意見」を表明してほしいというのが本音だと思うので、監査メンバーに対して接待をすることは昔はよくあったらしいですね。

ただ、今ではやはり過剰な接待を受けることは監査の独立性の観点から厳しくなっているので、昔のようなこれみよがしな接待というのは明らかに少なくなってきました。

しかし、それでも昔ながらの日本企業や監査慣れしてない企業の監査に行くとクライアントから接待を受けることがありました。

中堅監査法人に入ってまだ1か月も経たないうちに、大阪に出張に行ってある中小企業の監査に行くことになりました。

自分はまだまともに監査の仕事をしたことがなかったので、初めての監査が出張になるとは思ってもみませんでした。

しかも、メンバーが提携ファームの海外事務所からきた外国人がインチャージで、もう一人がベテランの嘱託の会計士の人でした。

ちなみに、嘱託というのは中堅監査法人では結構います。

ようは、その事務所に所属してないけど、案件によっては呼ばれる契約の会計士のことです。

その3人の変則メンバーで監査にいったわけですが、まあ~典型的な日本企業ってな感じでお昼ご飯はクライアントが出前をとってくれるという太っ腹ぶり。

そして、監査最終日にはちょっと高級チックな小料理屋さんで社長や副社長、担当経理部長さんと一緒に食事に行くという感じでした。

正直、その時はそれが初めての監査デビューだったので「監査ってこんな感じの待遇なの!?」って正直驚きましたね。

ホテルも結構いいところをクライアントが事前に予約してくれてるんですよ。

しかも豪華朝食券付!

1年に1回の出張だったので、結局数えるほどしかその会社には訪問しなかったですけど、あそこまで良くしてくれるクライアントはそれ以降はなかったですね~(笑)

まさにドラマ「監査法人」の世界をちょっとだけ味わっていい気分になった監査デビュー戦だったりしたわけです。

その代わり、調書作成とかは全くの始めてだったので連日ホテルに持ち帰ってなんとか終わらせたので業務自体はかなり大変でしたけど(汗)

まあ、他の企業ではたまに経理部長さんが差しいれしてくれたりお昼ご飯に連れて行ってくれたりする程度なので、このくらいがちょうどいい感じかなと。

あんまり接待されると、本当にプレッシャーかかっちゃいますからね(汗)

会計処理の間違いとか数字の間違いを指摘しづらくなってしまいます・・・。

Big4に転職してからはそういった接待は当然ながら一度も受けたことはないです。

大手だとさらにそういうのに厳しくなるんでしょうね。

まあ、社長さんとかに接待されても自分にとっては緊張するだけなので本当になくなって欲しいっていうのが正直なところです。

でもまあ、結局はクライアントによりけりなので、自分の知らないところでオイシイ思いをしている人は意外といたりして(もちろん犯罪じゃなく)。

監査法人の年末年始

クリスマスだろうとお構いなしに繁忙期なのが金融部。

当時の自分のクライアントは米国市場にも上場しているため、日本基準の監査に加えて米国基準監査の両方をやらないといけないわけですよ。

そうなると、日本基準監査が終わってひと段落しないうちに米国基準の監査期限が迫ってくるので、息をほんのちょっとだけついてすぐに米国基準監査の繁忙期に入るわけです。

なので、例えば3月が年度末決算の企業の場合、9月末が中間決算になります。

その場合、我々監査法人側では10月~11月にかけて日本基準の中間決算の監査で忙しくなります。

そして、それが無事に終わって12月~1月中旬にかけて米国基準の監査で忙しくなるわけなので馬車馬のように働かされて残業代がたっぷりもらえるという、まさにアメとムチなシステムというわけです(笑)

なので、「上場しているのか?していないのか?」「日本だけでなく他の国でも上場しているのか?」などでその人の忙しさが全然違うんですよね~。

そんな感じなので、年末年始の休暇というのはクライアントによりけりだったりします。

まあ、基本的には大きく連休を取れる人が多いんですけど、自分たちのように1月中旬にデッドラインが迫っているクライアントを担当している人たちの場合は年末年始は頑張りどころだったりします。

ただ、その監査チームの方針にもよりますけどさすがに繁忙期だからと言って年末年始まったく休みがないなんてことはまずないです。

とくに、この業界は上のランクの人ほど忙しくなるので、自分のようにただのスタッフレベルの場合は結構年末年始の休みがとれたりします。

実際、本来の年末年始休暇のうち1~2日ほどの休日出勤で済みそうなので助かってました。

「やっぱ年末年始は年越しCDTVでも見ながら休みたいよな~」なんて思っている人間の一人でしたので。

マネージャークラスでも、5日~1週間くらいの休みが取れる人も多いんじゃないでしょうか。

まあ、すべては業務の進捗によりけりなんですけどね。

当時のチームの場合は、「年末年始休むために今頑張るぞ~!」ってな感じのノリでやってますのでクリスマスは完全に無視です。

やはりメリハリは欲しいので、こういう感じの仕事の仕方は気に入ってました。

休日出勤が常態化している監査チームの話を聞くと、とても気の毒な感じがしてしまうのです・・・。

とういわけで、会計士のお正月はスタッフのうちは比較的平和なのでゆっくりと年を越しましょう。