「USCPAのTBS問題が心配・・」
「解き方とかでコツはあるの?」
USCPAで避けては通れないのがTBS問題ですが、今回はそのTBS対策について解説していきます。
TBS問題とは/6-2
USCPA試験の出題形式には、MC問題とTBS(Task-Based-Simulation)問題があります。
このTBS問題では、実際に仕事をしている時にぶちあたる問題を想定しておりそれに対する解答が要求されます。
いわゆる、ケーススタディです。
他の資格試験ではあまり見られない形式かと思います。
TBS問題は慣れる事が超大事
TBS問題はMC問題のテストレット1と2が終わった後に出題されます(テストレット3・4・5)。
MC問題とTBS問題の配点割合はISCを除けば5割なのでTBS問題が全くできないと確実に不合格になります。
事例形式問題とも言われるTBS問題はとにかく「慣れ!」が超重要です。
パニックにならない
絶対に意識したいのは、TBS問題にあたる時は冷静さを保ちましょう。
私が初めて本番でTBS問題を見た時は圧倒されて何からやったらいいか分からずほとんどできませんでした。
TBS問題は特殊なだけで、本質的な問題の難易度はMC問題とそう変わらないので落ち着いて取り組めば簡単に解ける問題も多いです。
リリース問題とサンプル問題で場数を踏む/6-32,6-43
TBS問題に慣れて得点源にするためには、実際にTBS問題を本番と全く同じ環境で演習をすることです。
「場数を踏む」
これがTBSへの苦手意識をなくす一番の方法です。
まずはサンプル問題で画面のレイアウトや操作方法を体験してみるのが良いでしょう。
その後、2024年以降の新しいリリース問題からやり込んでいけば出題傾向が見えてきます。
リリース問題は過去問なので、リリース問題のTBSでは本番と同じ気持ちで模試を受けるような感覚で演習して知識と度胸をつけましょう。
TBS問題の出題形式と解答方法
TBS問題はケーススタディ形式での出題ですが、出題形式は主に以下の5つに分類されます。
多くの人はTBS問題と聞くと、「出題形式も千差万別あるんじゃないか」とびびりがちですが、実はこの5種類にパターンが決まっています。
このパターンを熟知するだけでもだいぶ気がラクになり対策をしやすくなります。
資料レビュー問題
資料レビュー問題(Document Review Simulations)では、銀行取引明細書や請求書、メモなど実務を想定した資料を閲覧します。
それを元に、選択肢のリストから何をすべきかの解答をします。
この問題では、情報をさかのぼって追跡し資料分析をする能力を試されています。
資料レビュー問題の解答方法
単語や文章、パラグラフ全体などに下線が引かれている箇所があります。
そこの部分をクリックすると選択肢のリストが表示されます。
リストから自分が正解だと思う選択肢を選べば解答完了です。
注意点として、そのままで正しい場合でも選択肢を選ばなければ得点になりません。
与えられた文章と資料を良く読み、要求されていることを把握しましょう。
マッチング問題
マッチング問題(Matching)では、5~10の用語を提供された定義や数字のリストの中から正しい選択肢と一致させる必要があります。
リストには用語よりも多くの選択肢が含まれていることがあるため、ある程度の知識や計算が求められます。
質問の答えの部分をクリックすると、選択肢が表示されその中から正解を選ぶことになります。
マッチング問題の解答方法
マッチング問題では、まず説明をよく読み注意事項を把握しましょう。
選択肢の中には、1度しか使用できないなど制限がかけられている場合もあります。
解答する際は与えられたルールにのっとって解答しているかどうかを確認しましょう。
穴埋め問題
穴埋め問題(Fill-in-the-Blank)は、予め選択肢が用意されておらず自分で計算をして直接解答欄に入力する形式の問題です。
REGやTCPで出題されることが多いイメージです。
穴埋め問題の解答方法
与えられた情報とスプレッドシートを元に空欄に数値を入力します。
直接の入力でなくても、コピー&ペーストでもOKです。
選択肢がない分、ちょっと難しそうに感じますが問題の内容自体はそこまで難解なものではないケースが多いです。
仕訳問題
仕訳問題(Journal Entries)では、与えられたシチュエーションから仕訳が必要かどうか判断をします。
この問題はFARとAUDで出題されます。
仕訳問題の解答方法
問題を見て仕訳が必要であれば、リストから勘定科目を選択して金額をDebitかCreditの欄に入力します。
金額は自分で計算する必要があります。
もし与えられたシチューエーションで仕訳が必要ないと判断すれば「No Entry Required」にチェックを入れれば解答完了です。
リサーチ問題/6-39
リサーチ問題(Research)は2024年の新試験から新しくなり、独立した問題ではなくなりました。
現在の形式ではまず課題が与えられ、既に用意されたauthoritative literature(権威ある文献)を利用して解答するようになっています。
リサーチ問題の解答方法
解答自体は選ぶだけなので簡単ですが、今までのリサーチ問題と違って検索をするだけでは終わりません。
FASBやIRCなど、既に添付された文献の一部を活用して課題に解答する必要があるのでより応用力が求められるようになります。
ダミー問題は各科目で1問は存在する
USCPAの問題には、採点されないダミー問題が存在します。
これはTBS問題でも同じで各科目で基本的に1問は採点されない問題があると思っていいでしょう。
「このTBS問題全然見たことないタイプだな」とか「難しすぎる!全然解けない!」と言った問題があったらそれはダミー問題の可能性もあります。
USCPA合格の鉄則は解けそうな問題に時間をかけることなので、全然できなそうであれば早めに次にいきましょう。
TBS問題の各科目の特徴
TBS問題には、科目によってある程度の傾向があります。
事前に力を入れる箇所をある程度把握しているにこしたことはないでしょう。
※選択科目については情報が集まり次第追記します
FARは計算問題が多く基本論点から頻出/6-5
FARの場合、やはり簿記を中心とした計算問題が多いです。
特に仕訳問題は3つのテストレットの中でほぼ必ず出題されると思っていいでしょう。
難問は少ないですが、仕訳問題対策として普段から簿記の訓練を怠らないようにしてください。
REGは税法中心で計算問題が多い/6-4
REGのTBS問題はほぼ税法です。
計算問題が多めになります。
税務申告書の作成などで穴埋め問題が出題されることもあるので、実際に申告書の作成を練習してみるといいかもしれません。
AUDは資料が多いが意外と単純/6-6
AUDに関しては資料レビュー問題や仕訳問題が出題されやすい傾向があります。
文章や資料を読んで、何を求められているかを慌てずに把握しましょう。
一見すると文章や資料が複雑そうに見えても、解答は単純だったりする場合も多いです。
TBS問題は慣れれば怖くない
TBS問題は初見の人にとっては「何これ・・全然意味が分からない」となりがちですが、事前にしっかりと対策と準備をすれば十分に本番で対応できます。
・操作方法
・画面の見方
・問題形式の種類
こういったのをサンプルテストや最新のリリース問題で演習を重ねて見慣れていけばいいだけです。
最初は苦手と思うかもしれませんが、是非とも慣れていって得点源にしてUSCPA試験を軽く突破しちゃいましょう!
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