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USCPAとCFAを比較!どちらの難易度が高いのか?

「USCPAとCFAってどっちがすごいのかな?」

「どっちの資格を取得した方が良い?」

両方ともアメリカの難関資格ですが、どちらの方が難易度が高く取得価値があるか曖昧な人もいると思います。

今回は、USCPAとCFAの資格を比較しながらそれぞれの難易度や取得価値について解説していきます。

目次

結論:初学者ならCFAの方が難易度は高い/2-4

USCPAとCFAですが、結論から言うと初学者ならCFAの方が難易度は高いです。

CFA(Chartered Financial Analyst)は米国の証券アナリスト資格であり、取得するとMBAにも匹敵する評価を得ることができるのです。

そのため、以下のように複数の角度から比較してもUSCPAよりCFAの方が難易度が高いことが分かります。

受験資格の違い

USCPAとCFAの受験資格はそれぞれ以下の通りです。

USCPA:大学卒か卒業見込みで一定の単位を取得(州による)

CFA:大学卒か卒業見込み(レベル1)

受験資格に関しては、USCPAよりもCFAの方がハードルは低くなっています。

CFAの試験はレベル1からのスタートですが、レベル1は大学3年生以上から受験が可能です。

対してUSCPAも在学中に受験ができる州はありますが、一定の単位を取得する必要があるなど少し受験資格を得るのに手間がかかります。

ちなみに、CFAのレベル1に合格するとレベル2の受験資格を得ることができます。

そしてレベル2に合格するとレベル3の受験が可能という仕組みとなっています。

ただ、大学生がレベル1を合格した場合はレベル2の受験日の時点で大学を卒業している必要があります。

試験制度の違い/5-0

次にUSCPAとCFAの試験制度の違いですが、以下のように異なっています。

USCPA

・科目:コア3科目と選択科目1科目の計4科目

・出題形式:MC問題(4択)とTBS問題(シミュレーション)

・受験日:ほぼ自由に設定可能

・試験方式:CBT(テストセンターのPCで受験)

・合格判定:各科目75点以上

CFA

・科目:10科目総合(科目別の受験ではない)

・試験回数:レベル1~レベル3の3段階

・出題形式:MC問題(3択もしくはItem Set)と記述問題(Essey)

・受験日:レベル1(年4回)、レベル2(年3回)、レベル3(年2回)

・試験方式:CBT(テストセンターのPCで受験)

・合格判定:70%以上が目安

USCPAと違い、CFAの場合は科目別の受験ではないことが特徴的です。

1回の試験で10科目分の問題が一度に出題される形式となっています。

また、CFAの試験はレベル1~3に分かれており3段階の試験に突破することで初めて完全合格となるので道のりがUSCPAに比べて長いのが大きな違いですね。

レベルが上がっていくにつれて、難易度は跳ね上がっていきます。

レベル1の難易度を「1」とするとレベル2は「5」、レベル3は「10」となっているのでレベル別に応じた綿密な対策が必要になってくるのがCFA試験の難しさです。

勉強時間の違い/2-3

両方の試験の難易度を推し量る目安として、以下の勉強時間が参考になります。

USCPA:1200時間~1500時間

CFA:600時間~2000時間

CFAの場合、試験範囲も広くレベル3まで突破しなくてはいけないためUSCPAより勉強時間が長くなるケースも多いです。

ただ、これは初学者の場合です。

すでに日本の証券アナリスト(CMA)を保有していたり金融機関で働いていて金融知識が豊富な人の場合は、1000時間以下で合格できたりします。

USCPAの場合は簿記などの知識があっても、合格までに時間がかかるケースが多いのですがCFAの場合は事前知識があるかどうかによって難易度が大きく変わってくるのが特徴です。

ちなみに、アメリカ国内では「CFAはUSCPAの3倍難しい」と言われていますのでCFAの方が難易度が高いという認識で良いでしょう。

取得期間の違い

取得までの期間に関しては、USCPAとCFAで以下のように異なっています。

USCPA:約1年半

CFA:1年半~3年

USCPAの場合は取得期間が約1年半が目安となっています。

人によっては2年~3年かかる人もいますが、大体1年半ぐらいに収斂されるケースが多いです。

逆にCFAの場合は試験日と試験回数の関係上、合格までの期間は長くなっています。

最短で1年半でレベル3までの合格が可能ですが、時間がかかってしまうとレベル3合格までに3年ぐらいの期間を要することもあります。

取得期間を考えても、CFAの方が難易度は高いということが伺えます。

CFAは証券アナリスト試験より難しい/2-2

ちなみに、CFAは米国証券アナリストの事ですが日本でも証券アナリスト(CMA)の資格は存在しています。

ただ、日本の証券アナリストよりもCFAの方が金融業界では遥かに評価される資格として認識されています。

どちらも金融のプロフェッショナル資格ですが、アメリカでは投資銀行やヘッジファンドなどでCFA保有者が金融のエリートとして活躍しています。

逆に日本の証券アナリストの方は、難易度はCFAに比べると簡単で金融業界でも「基本的な知識はあるね」ぐらいの評価ですのでCFAの方が遥かに評価は高いですね。

まだ日本ではCFA保有者の数はそれほど多くないので、希少価値は高いです。

USCPAとCFA両方の取得者はごくわずか

「金融と会計は表裏一体」とよく言いますが、USCPAとCFAの両方を保有しているダブルライセンスの人はどのくらいいるのでしょうか?

これに関しては正確な数はわかりませんが、日本でのCFA取得者自体が少ないのでUSCPAとCFAの両方を取得している人はごくわずかであると考えられます。

ダブルライセンスという事であれば、「USCPA&証券アナリスト(CMA)」の方が多いではないでしょうか。

もし、USCPAとCFAの両方を取得すれば間違いなく「エリート」なのでチャレンジしてみるのもいいと思います。

会計と金融どちらのプロになりたい?

さて、USCPAとCFAを取得するならどちらの方が良いのでしょうか?

これに関する答えは以下の通りとなります。

会計のプロになりたい⇒USCPA(監査法人や外資系経理、コンサルなどで活躍)

金融のプロになりたい⇒CFA(投資銀行や資産運用会社、ヘッジファンドなどで活躍)

自分が会計か金融のどちらを重視したいかで、取得すべき資格はおのずと決まってくるでしょう。

ただ、お互いにクロスオーバーする分野でもあるのでUSCPAが金融機関で活躍することもできますし、逆にCFA取得者がコンサルや監査法人などで活躍することも可能です。 自分にとってやりたい事や、どちらの資格が自分に合いそうかで決めるのが一番良いでしょう。

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