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USCPAとCIAはどっちがおすすめ?難易度も比較

「USCPAとCIAの難易度ってどのくらい?」

「どっちを取得する方が良いのかな?」

今回は、USCPAとCIAの難易度を比較しながらおすすめ度を解説していきます。

目次

CIAとは?

CIA(Certified Internal Auditor)とは「公認内部監査人」と日本語で訳されるように、内部監査のプロフェッショナル資格です。

CIAは内部監査人の能力を認定する唯一の国際資格となっており、世界各国で実施されています。

近年ではコンプライアンスや不正リスクに対する意識が経営の中で高まっており、内部監査の品質が重要視されておりCIAが活躍する場が広がっています。

USCPAとCIAの違いを比較

USCPAとCIAは同じ国際資格ですがどう違うのでしょうか?

色々な角度から比較すると両方の資格の違いが分かります。

受験資格/4-1

USCPAとCIAの受験資格の違いは以下の通りとなります。

USCPA:大学卒か卒業見込みで一定の単位を取得(州による)

CIA:大学卒以上(5年以上の実務経験があれば大卒でなくても可)

USCPAの場合、一定の単位を取得すれば大学在学中でも受験が可能ですが、CIAの場合は大卒以上となっているためCIAの方が受験要件が厳しいですね。

5年以上の内部監査関連の経験があれば大卒でなくでもCIAの受験は可能ですが、大学生などは在学中の受験はほぼ不可ということになります。

試験制度/5-0

次に、USCPAとCIAの試験制度の違いを見ていきましょう。

USCPA

・科目:コア3科目と選択科目1科目の計4科目

・出題形式:MC問題(4択)とTBS問題(シミュレーション)

・受験日:ほぼ自由に設定可能

・試験方式:CBT(テストセンターのPCで受験)

・合格判定:各科目75点以上

・科目合格制:あり

・出題言語:英語

CIA

・科目:3科目

・出題形式:MC問題(4択)のみ

・受験日:通年で受験可能

・試験方式:CBT(テストセンターのPCで受験)

・合格判定:約75%の正答率

・科目合格制:あり

・出題言語:日本語

試験制度を比較すると、USCPAよりもCIAの方が取り組みやすい印象ですね。

問題はすべて4択で出題も日本語なので、CIAの方が気軽に目指せるのではないでしょうか。

難易度/2-4

また、必要な勉強時間を比べてみてもUSCPAよりCIAの方が難易度は低そうです。

USCPA:1200時間~1500時間

CIA:300時間~500時間

USCPAに比べたら、CIAの勉強時間は約1/3となっています。

ただ、合格率に関しては以下のようになっています。

USCPA:推定15~20%(日本人の全科目合格)

CIA:推定10~15%(各科目の合格率は35~40%)

最終的な合格率だけを見るとCIAの方が難しそうな感じがします。

ただ、USCPAに合格した人がCIAに挑戦すると比較的簡単に合格できているので合格率に関してはあまり気にしない方が良いでしょう。

4択ですし、日本語で受験できるので独学でのチャレンジもありです。

資格の活かし方/1-13

USCPAとCIAでは資格取得後の活かし方は異なっています。

USCPA:監査法人や外資系経理・財務、コンサルティングファームなど

CIA:日系や外資系企業での内部監査業務

USCPAに比べると、CIAの方は内部監査に特化しているので活躍の場は狭くなっています。

近年では内部監査部門を置く会社が増えてきているため、需要は今後も増えると予想されますが活躍できる場面を増やすのであればUSCPAの方が資格を活かせるでしょう。

すでに内部監査部門に所属している人や関連する業務を行っている人などは、CIAを取得することで強みとなります。

取得費用/1-3

USCPAとCIAの取得費用に関しては、以下の通りCIAの方が安いです。

USCPA:約100~110万円(予備校代込み)

CIA:約30~35万円(予備校代込み)

CIAの方が受験料や予備校費用が安く済むため、トータルでかかる金額はUSCPAの1/3となっています。

また、CIAはUSCPAに比べると独学も可能な場合もあるので予備校費用(約18万円)がなくなれば10~15万円くらいのトータル費用で合格できる可能性も。

費用面においても、CIAの方が気軽にチャレンジできそうですね。

知名度

USCPAとCIAでは、圧倒的にUSCPAの方が知名度は高いです。

USCPA:金融機関やグローバル企業、監査法人など幅広く認知

CIA:内部監査に携わっている人に知名度が限定

CIAは内部監査に特化した資格なので、やはりそれ以外の人はほとんど知らないという現実があります。

USCPAも知らない人は沢山いますが、最近では人気資格として急上昇しており企業の採用担当者も知っている人が増えています。

そのため、CIAの場合は「私CIAなんだ!」と名乗っても「映画とかに出てくるあのCIAの事!?」という反応が返ってくることがほとんどでしょう。

USCPA取得でCIAの免除科目はあるのか?##

CIAの試験制度が新しくなるまでは、USCPAに合格した人に一部の科目免除制度がありました。

しかし、CIAが3科目に移行してからは科目免除制度は廃止されなくなりました。

どちらを先に取得する方が良い?

USCPAとCIAの取得で迷っているのであれば、USCPAを先に取得した方が良いです。

USCPAは人気資格で将来性も高いため、難関資格ですが取得することで社内や転職活動で幅広く有利に動くことができます。

ただ「内部監査の仕事がどうしてもしたい!」と言う情熱を持っているのであれば、もちろんCIAを先に取得するのもアリでしょう。

USCPAでも内部監査はできる

ちなみに、内部監査の仕事はUSCPAが行っている事も多いです。

USCPAもCIAと同じように内部統制のスキルを持っていますので、監査法人などで実務経験を積んでから事業会社の内部監査部門に転職するケースもあるのです。

なので、内部監査の仕事はCIAのものだけではないということになります。

両方取得して専門性を高めるのもアリ

どっちかを選ぶとしたら、個人的には確実にUSCPAをおすすめします。

ただ、CIAはUSCPAに合格した人が一緒に取得するケースも多いので両方取得するというのもおすすめです。

USCPAを取得して、さらに内部統制や内部監査について深く学ぶのであればCIAの取得が良いでしょう。

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