難関の公認会計士試験に受かって、無事にBig4などの監査法人に入った新人たちは最初は2か月くらいみっちりと研修を受けることになります。

そして、その後は各現場に配属。

でも、最初の頃って試験でやったような内容とは程遠いルーティーンワークなんですよね。

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新人の仕事は荷物発送とか確認状のチェックとか・・

中堅監査法人時代では、アサインが入っていない人とかもあったのでそういう時は事務所に待機して荷物発送の依頼が来るまで待っていたこともありました。

大手だとあんまりそういうことはないかもしれませんが、クライアントに往査に行くときには大きめのスーツケースにポータブルのプリンターや文房具など監査に必要な道具一式を入れてクライアント先にお邪魔するのです。

しかし、スーツケースには過去の分厚い調書なども沢山入れることになるので1つで済むということがあまりないです。

したがって、クライアントに訪問するときに直接持っていくんじゃなくて事前にスーツケース2~3個をクライアント先に送り届けてから当日はノートPC持参でいくわけですよ。

で、そのクライアント別にインチャージの人とか先輩がいるわけですけど新人時代はアサインが入っていないときは一度に沢山の荷物発送を任されることも。

過去の調書とか探し出して、必要なプリンターとか型番とかを間違えないようにしてぎゅうぎゅうに詰めて送る手配をするわけです。

下手すると、荷物発送だけで一日が終わる時もあります。

一度、間違えて着払い伝票を使って荷物発送してしまったことがあり先輩に厳重注意をされたことがあります(汗)

また、残高確認状の開封とチェックについても新人の仕事です。

大手の場合は、それ専用の人がいるみたいですが中堅時代は自分のアサイン先での仕事が終わってから夜遅くに事務所に戻って今日届いた確認状についてチェックをしてコピーをとりスキャンしてそのジョブのインチャージの人とかにお知らせをする必要があるんです。

確認状は、それ自体は単純作業ですけど外部にクライアントの特定の科目の残高を確認する「証拠能力の高い」手続きになるので単純作業だけでも最重要で結果を早く知りたいものなんです。

なので、繁忙期なんかは特に新人同士で担当を割り振って、曜日ごととかに事務所に戻る日を決めてその日の確認状をチェックしてそれをスキャンしてそのジョブの確認状担当者にお知らせするという地味な作業をやったりします。

確認状の回収と、荷物発送は本当に中堅時代はよくやりましたね~。

ひたすら、単純な突合を一日中やることも・・

アサインが入っていない時だけじゃなくて、クライアント先に行って仕事をしている時も会計士試験で出てくるような難しい論点とかは全然関係ないところでひたすら紙調書で突合をしていることもあります。

IPOとかの監査だと、会社の経理状況とか会社全体の内部統制などの業務フローが確立されていないのでとにかく色んなところが間違っているところに新人が投入されてもえきることが少ないのでとにかくリファを振りまくるという作業になることもあるんですよね。

調書は、科目ごとに作成されるのが基本ですが相互に関係している調書も多いのでリファーをお互いに振って関連付けるということが必要になってきます。

この新人業務でリファーをふるというのは、本当に最初の頃は奥が深いんですよね。

そのまま数字が他の個所とつながるところもあれば、合計値でつながるところがあったりするとどういう風に上手くリファーを振ればいいのかというような悩みに出会ったりします。

とにかく、突合やリファーの単純作業が多いのも新人の仕事です。

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科目調書は当然簡単なのから

もちろん、上記の単純作業だけで新人の仕事が終わるわけではないです。

法人の規模によりますけど、新人でもまずは特定の科目調書に責任を持って作成することが通例です。

とはいえ、売上とか売掛金などの売り上げまわりに関してはある程度経験を積んだシニアスタッフとかが対応することになるので新人の場合はまずは現預金とか借入金や営業外損益などをやることになります。

新人は、科目調書の作成を任される時は基本的には「これがあなたの担当です」ということだけ伝えられてあとは基本的に放置。

もちろん、質問すればちゃんと先輩方は教えてくれますがまずは「過去調書」という教科書を読み込んでそれを踏襲しながら今期の調書を作成することになります。

なので、過去調書もろくに見ずに「わかりません」というのではすぐに指導を受けてしまいますのでご注意を。

新人に地味な作業をやらせることの意義

で、荷物発送や単純な突合など公認会計士としてはかなり浅い業務をやることが新人時代は多いんですけどこれには個人的には2つの意味があると思っています。

・重要で単価が高い仕事は上の人がやる
・新人が会計士として驕らないように下積み仕事をやる

極端な話、パートナーの人が荷物発送なんかをやっていたらものすごい時間と人件費の無駄になるんですよね。

パートナーの人は、その単価に見合うだけの仕事をしてもらわないといけない。

そして、2番目に挙げたことは結構大事だと思っていて会計士試験に受かってクライアント先に往査にいったばかりの頃は結構新人が失礼な言葉遣いや資料請求の仕方をしてしまうことがあります。

監査する側が上に立っているという勘違いを是正させるためにも、下積み仕事を新人にやらせるというのは理にかなっているのではないでしょうか。

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