USCPAを知る

【USCPA】管理人が大手監査法人へ転職できた成功体験物語(実話)

未経験から中堅監査法人で働き始めて1年半が経とうとしていた。

「そろそろか・・・」

働き始めて1年ほど経ったあたりから転職活動を意識するようになった。

どこへ?

もちろん、Big4。

Big4で働きたいという野望は中堅監査法人に入ってから今までもずっと捨てていない。

丁度、証券アナリストの1次試験も合格したばかりだったので、ここで動くにはタイミングが良いと思った。

しかも、今は中堅監査法人への転職活動をしていた時とは自分も周りの状況が全く違う。

とにかく自分に追い風が吹いている。

そんな気がしていた。

世間はアベノミクスで日経平均の高値更新で騒いでいた。

日経新聞を見ると、色んな企業の3月末の年度決算発表で増収増益の記事が頻繁に目に付いた。

「好景気に転換、、、、」

2013年に入ってからは完全に就職市場・転職市場は変わったと確信していた。

当然、景気にアホみたいに左右されやすい監査法人も例外ではないと思った。

これほどの追い風を逃す手はあるだろうか。

しかも、今は自分も変わった。

中堅監査法人に入る前のボロボロのスペックとは違う。

「監査経験がある、、、!」

「英語で監査業務を遂行している実績がある!」

経験年数はまだ2年にも満たないが、確実に自分もレベルアップした。

USCPAのライセンスだって取得した。

外部環境と自分という内部環境の両方とも転職活動の追い風となっているのは完全に間違いない!

そう思って、再度転職エージェントに登録した。

ただ、今回は2つの転職エージェントに登録した。

1つだけだと、どうしてもそのエージェントの言っていることが常識なのかどうかの判別がつかない。

そのため、相見積もりを取るつもりで2つ以上は登録して話を聞きに行くべきだという事を学んだ。

おそらく、専門職系の転職エージェントなら最大規模。

早速エージェントに登録して自分のレジュメを添付した。

でも、エージェントとの面談は平日しかやっていないとのことで、夜仕事が終わった後に足を運ぶしかなかった。

「じゃあ、いつにしようかな~」

そう思って、次の日になってみるとエージェント側からメールが。

「もしよろしければ、土曜日も面談が可能となっておりますのでいかがでしょうか」

え?だって、平日やってないっていう話だったじゃん。

しかし、ここで自分の勝手な推測が働いた。

「はは~ん、建前上は平日のみにしてるけど、あらかじめ添付して送ったレジュメを見ていけそうだと思った候補者は優先的に面談をさせるようにしてるんだな~」

我ながら上手い分析だ(笑)

ということは、俺はエージェントからしたら良い商品ということか、ふふふ(笑)

ちょっと調子に乗った俺。

そして遠慮なく土曜日に転職コンサルタントと面談することに。

ここのシステムは、転職の相談をするコンサルタントと各企業と連絡をとって案件を持ってくる営業担当者が別になっている。

そのため、最初にコンサルタントと面談した後は、それ以降各企業の案件を担当している営業担当者と連絡をとって日程調整等することになる。

なので、土曜日のコンサルタントとの面談前に色んな各営業担当者がメールで自分の担当案件を勧めてくる。

それにしても、採用が活発になっているせいか、以前より自分のスペックがレベルアップしたせいか、中堅監査法人の転職活動時とは比べ物にならないくらい案件を持ってくる。

会計系のコンサルファーム、Big4でのIPO支援業務、外資系の経理業務等。

まあ~、以前とはなんて違いなんでしょう。

これがアベノミクスというやつですか。

しかし、自分の断然第一希望はBig4での会計監査業務。

他の案件は断り、結局コンサルタントとの面談前にはBig4のうち自分が入りたい2社だけを希望する旨を伝えた。

そして土曜日の面接当日。

コンサルタントの方と面談した。

といっても、ほとんど何話したか覚えていない。

事前に希望をした大手監査法人2社の応募だけでいいかどうかの確認をしたのを覚えているくらいだ。
あ、一つだけ思い出した。

応募する2社のうち、1社は自分が希望する監査部門ではなかったため、コンサルタントの方にダメもとで、「そこの人事の人に自分の希望する〇〇部門でも人を欲しがってないか確認してもらえませんか?」

そこは案件としては自分の希望する部門は表向きはなかったため、ダメもとでお願いした限りだ。

後は、コンサルタントの女性が結構綺麗だったことぐらいか(笑)

30分ぐらい話して、なんなく面談終了。

早速書類選考に入った。

ちなみに、この時はBig4の4社中3社がUSCPAを募集していたが、残り1社は保険のためにとっておくことにしてとりあえず応募はしなかった。
そしてこれ以降は応募2社(A社、B社と言おう)については営業担当者とのやりとりに。

で、数日してから担当者からメールが。

「A社とB社両方とも書類選考は通過しました。まずはおめでとうございます!」

よしっ!

しかも、ダメもとで希望部門での面接を受けさせてもらえないか交渉したB社については、担当者からのメールには「B社ついてですが、人事を通して希望部門へ確認したところ、かずにいさんの経歴を見て是非面接にお越し下さいとのことでした。」

よっしゃ!

これぞダメもと効果。

とりあえず言ってみて損はないな。

これで第一条件はクリア!

後は2社の面接日調整に。

これについては営業担当者からの連絡を待つことに。

そして、中堅監査法人編と同じように面接に行ける手段を再度整理した。

① 夜に面接を設定してもらう
② 有給を使って休む
③ 業務中にこっそり抜け出して面接に行く
④ 仮病を使う

そしてなんとなんと、今回は③が大いに役に立つのだった。

大手監査法人等は特に、近いところに密集している。

自分の働いている中堅監査法人も、A社とB社に非常に近かった。

歩き、もしくは電車でひと駅ぐらいの距離だった。

そして業務中に抜け出すという行為も、とてもしやすい環境だった。

監査法人は年度末決算の監査を終えると7月~8月は一気に業務が落ち着く。

アサインが入っていないとは、要するにその日の業務がないこと。

事務所に行って、特に何もせず仕事してるふりでもしながらたまに監査現場から連絡があって荷物発送とかをする程度。

もちろん、自分もその一人だった。

まあ、正確には2週間ほどある資料の翻訳業務を1人で任されていたので、ずっと事務所で自分のペースで仕事ができる状態だった。

なので、事務所には人はまばらにいても、ジョブが違うと他の人が何やってるかなんて誰も関心がないので、途中で抜けても誰も気づかないし騒がない。

いなくなっても、クライアントのところへ行ったのかな~?くらいにしか思われない。

実は、夏に転職活動を開始したのも、これができるからというのもあったのだ。

そして、後日担当者から連絡が。

担当者「まずA社なんですけど、ここはパートナーの都合もあってピンポイントで金曜日の午後2時からじゃないと時間がとれないそうです」

担当者「それからB社の方はある程度選択の余地がありまして、翌週の月曜が1番早い面接になるんですけどいかがですか?」

俺「はい、両方ともそれで構いません!お願いします!」

とにかく早く面接を受けて他の候補者を出し抜く!

当然金曜も月曜も業務だ。

大いに3番の手法を活用する時がやってきた。

まずはA社の面接からだ。

ここは、事前情報によると外国人パートナーとの英語面接と日本人パートナーとの面接2回を一気にやるみたいだ。

英語面接、、、、

やだな~。

そう思いながら、多少の準備をして面接当日。

まずは普通に出勤して、お昼まで翻訳業務を進める。

そして、お昼の時間になったら一人カバンを持って事務所を抜け出した。

電車で5分。

すぐにA社についた。

ちょっと早めだったのでスタバで30分ほど休憩して心の準備。

「よし!いくか!」

受付に行って、面接室に通された。

最初は英語面接らしい。

後からパートナーの人がやってきた。

気さくな人だった。

学生時代のこと、前職のことなどを中心に質問された。

しかし!しかしだ。

あまりにも緊張しすぎて、普段口をついて出てくる英語のフレーズが出てこない。

しかも、結構日本語でも答えづらい質問をしてくるもんだから英語だと余計答えられない。

そんな感じで30分で面接終了。

ため息をつきながら、次の面接がすぐに始まる。

今後は日本人パートナー3名が入ってきた。

1時間ほど話した。

特に普通の質問内容だった。

ただ、「うちの法人ってどんなイメージ?」って聞かれたのは覚えている。

まあ、後はそれなりに受け答え等は無難にこなしたつもりで面接終了。

そしてすぐに勤務先に戻って何事もなかったかのように着席した。

当然誰にも何も言われなかった。

「あ~、英語面接で絶対失態したな~」

そう思いながらその日は定時で帰った。

そして、月曜日。

B社の面接だ。

ここは英語面接はなし。

例によって午後からだったので、午後勤務先を抜け出してB社の面接室。

しばらく待ってると、入ってきたのは部門のパートナー2人と人事担当者の計3名だった。

1時間くらいの面接だった。

結構感触はよかった。

趣味の話で少し盛り上がったし。

質問内容も至ってオーソドックスなものだった。

パートナーの一人からは、「君はうちに向いてると思うよ」

なんて言われて、舞い上がってた。

そして無事1次面接終了。

手応えはあったほうだ。

そして、その次の日担当者からB社の1次面接通過のメールが。

やったぜい!!

早速担当者からは最終面接の日程調整の話が。

最短は次の日の水曜日が可能とのこと。

「もちろん大丈夫です!!」

もはや自分に勢いがあるのを感じていた。

担当者からは「最終面接は人事パートナーとの面談になります。選考の要素は薄いですが、油断はしないでくださいね。」

なるほどね、形式的なもんか。

そりゃ現場のパートナーが欲しいってもう結論出してるんだから、よほどのことがない限り不合格にならないよね。

とはいえ、やはりいつもの自分。

「最終面接、緊張する~~、、、」

当日も業務を途中で抜け出してB社の面接室へ。

トントン。

「きた!」

しかし、現れたのは1次面接の時に同席していた若手人事担当者だった。

ん?パートナーの人は?

この人が最終面接すんの?

そして人事担当者の人が口を開いた。

「いや~、かずにいさん、実は本日うちの部門のパートナーと面接してもらうはずだったんですが、パートナーのスケジュール調整が上手くいかなくて。で、パートナーからはもう現場レベルでオッケー出してるし、履歴書は目を通したしもういいんじゃない?って言われましてね~」

俺「へ?ということは?」

人事担当者「なので、本日は内定の旨をお伝えするためにお呼びしました。あ、こちらは年収等を記載した内定通知書になりますのでお渡しいたします」

ほほ~~~~~~~、なんという幸運。

実質1次面接だけで内定!!

人事担当者「いや~、正直、今は他の監査法人もUSCPAで良い人材の採用が活発になってるので、うちとしても早めにかずにいさんのような人を確保するために結構動いてるんですよね~」

やはりUSCPAは売り手市場だったんだな。

人事担当者「ですので、できるだけ早めにオファーの受諾をよろしくお願いしますね」

そして、面談終了。

外にでて、すぐにエージェントの担当者に興奮気味に連絡した。

俺「その場で内定もらっちゃいました~!」

担当者「それは珍しいですね!おめでとうございます。では、オファーの受諾は、、」

俺「あ、もう正式に受諾するとお伝えください!」

もう天国でした。

ちなみに、A社の方はダメだったそうだ。

担当者曰く、英語面接がちょっと、、、ということだった。

ま、もうどうでもいいっす!

そして興奮を隠しながら(隠せてなかったかも)しれっと職場に戻って着席して翻訳業務の続きをするためにPCを一人眺めていた。

、、、、、、、、俺がBig4、、、、

この頭の悪い俺が、、、、

偏差値40ちょっとの高校で学年一斉実力テストで400人中390番をとったこともあるこの俺が、、、

夢見ていた憧れの舞台へ立てる、、、

最高峰の舞台へ。

PCを眺めている時が1番実感が湧いていた。

「いよ~~~~~~~~~~~~~~~~~~っしゃ~~~~~~!」←もちろん心の叫び

後日、転職エージェントのところに訪問して、簡単な手続きと入社日ついて話をした。

とりあえず3ヶ月先の秋からの勤務に決まった。

「結構待ってくれるんだな」

そして、現在の監査法人は翌月一杯で退職の旨を伝えた。

円満退社だ。

特に不満はなかった。

貴重な経験も積めた。

2013年の夏、長年の夢が叶った瞬間だった。

そしてその秋、真の憧れ、夢だったBig4への扉を開けたのだった。

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