FARを2010年11月に受験し、奇跡的に受かってから3ヶ月後の2011年2月。
またしても成田空港にたどり着いた。
3科目目であるAUDを受けにグアムへ行くために。
しか~~し!
外が暗い!
そう、今回は夜のフライトだったのだ。
グアムへの出発時間は20時30分くらいだった気がする。
今まで何度も飛行機に乗ってきたが、夜のフライトは初だ。
しかも、今回はスケジュールがきつい!
BECの時のように余裕のある3泊4日ではなく、今回は2泊3日だ。
そしてこの夜のフライト。
新鮮だが、グアムへの到着が夜中の2時ぐらいだったから、きつい。。。
しかも、試験は到着した日の朝8時30分から!
そんなわけで、ホテルに3時くらいについて、なる早で風呂に入って、なる早で寝ないとスーパー睡眠不足の最悪なコンディションで試験を受けなければいけないのだ。
しかもしかも、今回は前に泊まったレオパレスリゾートの予約がとれなくて、安めの適当なホテルに宿泊せざるを得なかった。
これが大きな痛手になろうとは、予約した時は思いもしなかったのです。
予定通り、飛行機に乗って俺はグアムに着いた。
夜中だ。
すぐにホテル行きのバスに乗り込んで、着いたのはやはり予想通り3時くらいだった。
風呂に入ってすぐに寝ても、睡眠時間は3時間くらいがいいところだ。
そして、俺はすぐに風呂に入った。
手っ取り早くシャワーを浴びて、ものの5分程度でさっぱりしようという計画だ。
そしておもむろに浴室の蛇口をひねって、シャワーに切り替えようとした。
しかしだ、だがしかしだ。
「これ、どうやってシャワーに切り替えるの!?」
蛇口から直接水やお湯は出せるが、シャワーの切り替え方がわからない!
色々なやりかたで試したが、どうにもシャワーモードになってくれない!
「くそ~!疲れてるって時に~~!」
そして俺は諦めた。
シャワーを浴びるのを。
しかし、風呂に入ってスッキリするのは諦めたくない。
蛇口から直接お湯を出した状態で、這いつくばった。
頭を地面に擦りつけるようにして、蛇口の下に頭を持って行って洗った。
「お、俺はこの南国の素敵なグアムで一体何をしとるんじゃい・・・」
体も、蛇口からでるお湯を手ですくって地道に体にかけて石鹸で洗って、またお湯を何度もすくって体を洗い流した。
風呂で30分くらいかかった気がする(笑)
なんとか無事に(?)サッパリとしたら、今までの疲れがどっときたのか、急に眠くなった。
試験開始まで後4時間半くらいだ。
そのままベッドに倒れこむようにして、3時間ほど寝た。
そして7時くらいに起きて、タクシーを呼んで試験会場に向かった。
そしてグアムで2度目の受験。
最初のBECの時と同じように、待合室はアジア人ばっかりだ。
そして自分の番。
テストルームに入って、PCの前に座った。
睡眠時間は3時間ほどだったが、不思議と寝不足感はなかった。
体調も悪くなかった。
きっと、緊張で気持ちが高ぶっていたんだと思う。
「よし、体調は悪くない!そして、今回は一番得意科目のAUDだ!」
ちなみに、AUDは学生時代に2度も落ちた。
74点で。
だけど、AUDは自分にとっては苦手意識が全くなく取り組みやすい科目だとずっと思っている。
たぶん、他の科目と違って、自分の苦手な計算問題がなく、ほとんど暗記で解けるような問題ばかりなので問題演習をしている時もとても楽だった。
しか~~も!
2011年に入ってから、試験形式が若干変更になったのだ!
あの忌々しいWritten Communicationがなくなって、Simulationが多く出題されるようになった。
これはチャンスなのだ!
「よ~し!行くぞ!」
試験を始めた。
例によって、最初のテストレットに多少多めに時間をかける作戦。
最初が肝心だからな。
しかし、最初のテストレットからつまづいた気がする。
Beckerでやった問題とは全く違う、見たことないような問題がちらほらあった。
ちょっとうろたえた。
だが、こういうのは採点対象にならないサンプル問題の可能性も高いので、意気消沈しないで問題を解き続けた。
そして最初のテストレットで丁寧に問題を解き終わり、次のテストレットに行った。
「ん?ちょっと問題が簡単になったか?」
なんかそんな気がした。
やば~~い。
しかし、自分の得意な問題だけの可能性もあるので、一概に最初のテストレットでパフォーマンスが悪かったとは言えない。
結局は、最後まで淡々と問題を解いていくしかないんだ。
そんな感じでMultiple Choiceを終えた。
「次はSimulationか・・・」
試験時間も長いので、一度トイレに行って休憩を挟んだ。
そして、また戻り今度は新しくなったSimulationに挑んだ。
問題数が多くなって、以前よりも解きやすくなった気がした。
もうどんな問題だったかは覚えていないが、まずまずのできだった思う。
しかし、ここでありえない奇跡と光景を目の当たりにした!
7問のSimulationのうち、一つが・・・。
問題を見てハッとした!
「ん?おおっ!なんだ~!?」
BeckerでやったSimulationの問題の1つと、全く一緒だったのだ!
「マジか!Simulationでもこんな使い回しあるのか!」
しかも、その問題は演習問題でもよく理解できないまま問題を解いていた。
しかし、何度も解いていたので解答はバッチリと覚えていた。
だから、何度もその目の前にある奇跡的な光景を見直した。
「一言一句、全部同じだ~!」
自然と小さなガッツポーズをした(笑)
その問題は瞬殺した。
豪鬼の瞬獄殺のように、一瞬で抹殺した。
だって、答え、全部暗記してるんだもの(笑)
一問分儲けた!
そして、Simulationも終えて試験を終了した。
手応えは全体的にある方だった。
Multiple Choiceは予想しない問題が意外と多くて焦ったけど、Simulationではサプライズもあって上出来だった。
今までで一番安心して試験結果を待ってられるかもしれない。
ホテルに帰った俺は、特にやることもなかったし、少しだけ外を散歩して、後はほとんど部屋でスミノフを飲みながらTVを見ていた。
せっかくだからと、ホテル内のレストランで記念にどでかいステーキを食べたことぐらいかな(笑)
そんな感じで俺のAUD受験の強行日程の旅を終えた。
そして受験から1ヶ月ほど経って、もうすぐ郵送でNASBAから試験結果のお知らせがくるかな~と思いながら日々を過ごしていた。
だが、いつも見る自分のHotmailにログインすると、NASBAからメールが来ている。
「あれ?なんだ?」
よくみると、試験結果がPDFファイルで添付されているではないか!
「郵送からメールでの通知に変わったのか~~~!」
まあ、こっちの方が早いし郵便事故もないしいいよね~、なんて思いながら恐る恐る添付ファイルを開いた。
「自信はある!Simulationでもボーナスをもらった!」
スコアを見てみた。
83点!!
「うはは~~~!そらみたか~~~!」
3度目の正直!
しかも今までで一番の高得点。
やはりあのSimulationがきいたか。
どこまでついているいるんだ、俺は(泣)
「これで残るは後1科目!リーチ!」
例によって左手を高らかと上げて、3本指を突き出した。
武豊が菊花賞でディープインパクトで記念すべき無敗の3冠を制した時にやったポーズだ。
これで3冠馬!!もとい、3科目達成!
さあ後1つ!俺のようなアホでもできるんだ!
ただ一つだけ、気を付けよう。
わけのわからないホテルに泊まってシャワーが出ないなんてことがないように・・・。
俺をはいつくばらせた、あの浴槽こそが一番偉かったのだ(笑)