監査法人に入って、J1から常に考えながら仕事をしてきた人は転職においてものすごく分厚いアドバンテージを持つことになります。

意外と、監査法人から他業界へのステップアップを考えていてもいざ監査業務の波に飲み込まれると日々のタスクをとにかく終わらせることだけでなかなか監査以外のプラスアルファな強みを身につけられない人が多いんですよね。

今回は、監査法人出身者として有利な状況で転職活動をしたい人に「法人にいる間にやっておいた方がいいこと」について言及していきましょう。

過去調書の「なぞり」だけをしていると何も残らない会計士になってしまう

監査業務において、調書作成の基本は「前期調書ベース」ですよね。

もちろん、監査手続きにおいて「この科目はこういった手続きをする」というようなことが監査六法などに書かれていますけど概念的すぎて正直1年目のスタッフとかが一から調書を作るのは至難の業。

で、同じ会社を毎期監査していれば重要な論点はほぼ一緒になっているので過去の調書をベースにしてそれを今期と違うところについて増減分析の質問をしたら追加的な手続きをする方がリスクアプローチの概念からも効率的なんです。

これは監査1~2年目でないシニアスタッフなどでも過去調書ベースからの調書作成は当たり前になっているので、意識の違いだけで数年後の会計士としての実力が段違いになってしまうという事態が起きてしまいます。

過去調書を参考にするにしても、なぜその分析をするのかとかサンプリングをするのかなど過去調書で行われている手続きの意味を理解しながら毎期調書作成にあたっていれば会計士として大幅に成長し、転職などの職務経歴書や転職において自信をもって自分がやった業務を語れるというものです。

ベンチャーのCFOなどを狙っているなら、IPO監査に関わるべき

将来的なキャリアプランとして、ベンチャーなどの新興企業などで立ち上げメンバーに加わったり、まだ立ち上げ直後の小さい組織に入って監査法人での経験をもとにCFOなどの要職を狙うとしたらIPO支援業務を経験するのは大きな武器になります。

特に、CFOになってストックオプションを保有して自分の会社が数年後に上場となったときには監査をやっている時とは考えられないような莫大な報酬を手にすることができるのがIPOの魅力ですね。

大手の監査法人だと、IPO支援業務など専門の部門があったりするのでそこにヘルプにいったり異動希望を出して一回はIPO成功の経験を積むとより転職市場でのベンチャー企業からの評価がうなぎのぼりになりますよね。

莫大な報酬目的でなくとも、どでかい監査法人でひたすら日々にルーティーン業務に追われているよりはベンチャーで経理や財務だけでなく会社の運営そのものに深くかかわるというのは法人から転職していった人からすると相当やりがいがあり刺激的だと口をそろえて言います。

アドバイザリーやDDなどの業務に積極的に関わっていく

「監査しかできない」という会計士は価値がないというような風潮にしようとしている人もいますけど、それでも会計士という専門職自体はやはり通常の無資格でもできる職種に比べて市場価値が相対的に高いのは揺るがないでしょう。

でも、同じく転職を狙っている会計士同士の戦いで一歩抜きんでるには「監査プラスアルファ」というのを日々の監査業務をきっちりとやりながら会得していくと転職市場で応募できる案件の幅と年収交渉の材料が大きくなります。

となると、一番あるあるで現実的なプラスアルファを会得する機会と言えば非監査業務でしょう。

上記で挙げたIPO支援業務もその一つですけど、大手や中堅に関わらずDD業務にアサインされることがたまにあったりしますよね。

まあ、大手の場合は自分から何も言わないと一切回ってこない場合もありますが・・。

中堅監査法人なんかは、部門の垣根なんかあってないようなものなので今週はDD、来週はバリュエーション・・・ってな感じでアサインが入るスタッフの人もいます。

大手監査法人の場合は、部門できっちり分けられているので基本的には自然にアサインされることはないですけどバリュエーションやDDの社内研修などがアドバイザリー事業部で自由参加となっている法人も多いです。

なので、監査の一歩先を見てみたいならアドバイザリーなど金融方面に寄った研修や実務に積極的に参加すると監査もアドバイザリーもできる「二刀流会計士」としてどこでも活躍できるようになるでしょう。

ありきたりだが、英語の勉強は最強だよ?

で、最後のプラスアルファなんですけど「英語」です。

これは、上記のようなアドバイザリーやIPO支援業務などと違って短期間に沢山経験すればそれだけ伸びるスキルと違い1から身につけるのであればかなり年単位のスパンでマスターするのに時間が必要なスキルですけど・・・・まあやっぱり一番最強だと思いますね。

大手だと、監査事業部で普通にJGAAPの監査をしていてその間に1~2年ほどニューヨーク事務所に転勤して戻ってきて「英語」という武器を身につける上昇志向の強い人もいます。

最近では、大手有名企業が次々といつのまにかIFRSを導入するようになっています。

監査も国際化しているのは目に見えているでしょうね。

また、アドバイザリーなどでも外資などがかなり絡むところもあるのでありきたりですけど英語は「できないできた方が絶対に良い!」というありきたりな結論をお届けします(笑)

今では、法人で語学研修を提供していたり個人でもスカイプなどのオンライン英会話で一日30分を繰り返して「え?留学したことある?」みたいな人もいたりしますからね~。

やっぱり、30年以上前から言われていることですけど「これからは英語の時代だよ?」と(笑)

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