会計士のキャリアパス

会計士が投資銀行(IBD)などの金融機関から転職需要がある理由

公認会計士の転職先として、事業会社の経理や財務部門はもちろんですが金融機関にキャリアアップしていく人も結構います。

実際に、監査法人時代にも多くの同僚が外資系証券会社などに転職していくという話を聞いてきました。

なぜ会計士は花形である金融機関から需要があるのか。

また、監査法人にいつつ「隙あらばIBD(投資銀行部門)へ・・」と考えている人もいるんじゃないでしょうか。

今回は会計士が金融機関からの転職需要がある理由、それと友人から聞いた話や実話をもとにした投資銀行の仕事を描いた小説などで得た知識をもとに、投資銀行の職場について触れていきたいと思います。

会計と金融は表裏一体の関係だから

僕自身、銀行と監査法人の両方で勤務した経験があるので感覚としてわかるのですが会計士が金融分野にステップアップできる素養はしっかりとあります。

そもそも、「会計」と「金融」という分野は密接につながっているところがあって金融機関で働いている人はまず数字を扱いますよね。

会計士も、会計監査業務でなくても数字に強いところは共通しています。

特に、会計士のエクセル能力というのはかなり他業界に比べても見劣りしないレベルだと思います。

会計監査業務やアドバイザリー業務など、調書のほとんどをエクセルで作成することがほとんどなのでどれだけエクセルでマクロを組んだりVBAを駆使できるかなどが「仕事ができる会計士」という評価につながってきたりもします。

加えて、会計士の業務と銀行などの金融機関などで共通していることは「財務諸表周りの業務」です。

会計監査をしている場合は、財務諸表ができる過程を試算表レベルから分解していってひたすら調書を作成するのでいやでも財務諸表とつきあうことになります。

まあ、実際に財務諸表を見ることは少なく開示業務の時ぐらいなのですが。

それは置いておいて、銀行の審査部や証券会社などでも財務諸表分析を少なからず行います。

銀行の場合は融資をすることになるので、必ず顧客の財務状況がわかる資料を顧客自身から徴求してそれを材料にして安全性や成長性などの分析をして融資判断の材料にすることになります。

外資系銀行や証券会社のIBDに転職した場合でも、見込みクライアントの予測キャッシュフローづくりなどの資料作成が主な仕事になるのでここでも卓越したエクセル能力と財務諸表周りの知識が重要になってくるというところで会計士の需要はいつの時代も少なからず金融機関からあるということです。

数字を扱えて論理的な思考ができるところが似ている

もちろん、数字に強いからという理由だけで会計士が金融分野でも十分にやっていけるというわけではありません。

先ほど、調書はほとんどエクセルでやっているということを言いましたがジョブによってはワードで調書作成することもあります。

3割くらいはワードで文書作成をするような感覚で調書を作成します。

中堅監査法人だとなぜかエクセルオンリーみたいな感じになる傾向が強いですが大手だとワードでもしっかりと調書を作り込みます。

そのため、論理的に考えて文書作成をするという銀行業務に近いところもあるのです。

また、コミュニケーションに関しても意外と会計士は内部統制などのインタビューでクライアントと話をする機会もあるため一般的なイメージよりも高いとは思いますよ。

転職先は中規模証券、もしくは外資系投資銀行が多い

会計士が金融機関への転職に比較的強い理由というのをお伝えしてきましたが、具体的にどういった金融機関へ旅立っていく人が多いのでしょうか。

これは、あくまでも自分が監査法人時代や銀行に居た時に見聞きしたことなので統計的にどうたらということではないので私見ですが。

まず、外資系の方が転職していく人は多いような気がします。

いわゆる、ゴールドマンサックスとかモルガンスタンレーとかああいう超有名な外資系証券会社に行く人もいます。

また、資産運用をしている会社で財務担当者になるケースもありました。

銀行で働いている時は、M&Aファイナンスを担当している部門の人が会計士出身だと聞かされたことがあります。

会計士だと、デューデリにも関わることが多いので銀行でLBOなどの案件で即戦力になることもあるんだな~と銀行時代に実感したのを覚えています。

ただ、都銀とかは伝統的に新卒重視な感じがするのであまりメガバンクに転職していく人は見かけなかった気がします。

なので、銀行なら外資かもしくは日系でも外資っぽい雰囲気の銀行。

あとは証券会社ですね。

日系でも証券会社の方が会計士の需要は高い気がします。

このように、金融機関の場合は財務や経理担当者としてだけでなくM&Aや融資周りのフロント業務につくことも十分にありえるということです。

若くして投資銀行のIBDに行く人もちらほら

以前に仕事をしていた同僚の人は、20代半ばで外資系証券会社のIBDに旅立っていきました。

投資銀行は、新卒でも中途でもかなり狭き門と言われているのですがタイミングによっては業界未経験の会計士でも十分ありえる話なんだな~と。

監査法人の給与はかなり良い方だと思いますが、それをさらに上回るのが投資銀行ですからね。

会社全体の業績によってボーナスなどが大きく変動するのが外資金融ですがそれでも良い時期で自分も成果を出していれば監査法人時代の2倍~3倍も普通にあると聞いています。

いや~、監査法人で勤務した経験があると夢が広がりますよね。

会計士が転職するなら、まずIBDが多い

投資銀行という花形業務に憧れる会計士は沢山いると思います。

自分も憧れてましたし、実際に監査法人からMBAを経て外資の証券会社に移るケースも多いです(MBA挟まないでも十分ある)。

みんな、法人内で働いている人は口には出さなくとももっと自分の今の業務を活かして金融機関などで働きたいと思っている人も多いそうです。

ま、そもそも転職活動なんてのは予め誰かにいうものではなく自分一人で水面下で知られないようにやるものなので大体退職の知らせというのは「え?突然?」という感じになるんですよね。

で、ちょっと話がそれましたが会計士が投資銀行に転職する場合はほぼIBD(投資銀行部門)に採用されて激務と高報酬を得ることになります。

投資銀行の場合は、大きくわけるとM&Aなどのアドバイザー業務をするIBD、株や債券の営業などをするトレーディング・セールス部門、そして財務や経理といったバックオフィス業務を展開しています。

もちろん、バックオフィス業務でも会計士の需要は高いですが投資銀行の中では比較的業務量が緩やかなため給与もそこそこです。

なので、高報酬を夢見る会計士が行くのは大体がIBDなのです。

監査法人の繁忙期が一年中続くと思った方がいい

もちろん、会計士だからといって即IBDに採用されるというわけではなくむしろ厳しいです。

会計士が厳しいということではなく、この業界は激務にも関わらず給料とボーナスがやばいので色んな業界から転職をもくろんでいる人が沢山いて同業他社からの転職者も沢山いるほどです。

その厳しい採用面接をクリアして入社した先には激務&高報酬というアメとムチが待っています。

中途で入社すると、まずアソシエイトの肩書が与えられます。

新卒で入社した場合は、一番下のランクである「アナリスト」スタートですが職務経験がある人はその一つ上のアソシエイトです。

とはいっても、アナリストとはあまり変わらずひたすら分析資料とかを作成して業務時間的には終電帰りとかが当たり前です。

残業代とかは、もちろんないです

監査法人にいたころは、繁忙期以外はもうちょっと早く帰れたと思いますがIBDは一年中
が超繁忙期です。

残業代がないのは、耐え抜くと巨額のボーナスと基本給が待っているからです。

一年中、業務のことを考えて生き残ることだけが入社したての人のやることです。

1年間耐え抜くと、監査法人にいた時では考えられない報酬が!?

投資銀行のIBDは、外資系企業の中でもトップクラスの激務ぶり。

監査法人の忙しい部門から転職をしてきた人でも、その長時間労働には驚かされるでしょう。

噂では、IBDの人たちはいつでもVPやMDなどの上司に呼び出されてもいいように都内の職場まで徒歩圏内のマンションとかに住むのが暗黙の常識になっている会社もあるようです。

都内の一等地で家を借りるわけですから、当然家賃は高く家でのんびりを楽しめるような状況ではないので寝に帰るだけなのですがその分高額な報酬をもらっているので十分にペイしているんでしょうね。

外資系だと、いかにも自由な社風というイメージがありそうですがそれは幻想。

実際には、日本の年功序列以上に縦社会で軍隊的とのこと。

投資銀行の場合、上司が人事権を持っているのでその直属の上司に気に入られなければクビになってしまうのですよね。

なので、その上司の無理難題な大量の仕事をこなして我慢して我慢して・・・年間の見たことない額のボーナスを手に入れてそれを今までの苦労の結晶として「にんまり」するんですよ。

エクセル、ワードでひたすら分析とその資料作りがアソシエイトの仕事

監査法人勤務経験者が、中途で入社する場合はスタート地点は下から2番目のランクの「アソシエイト」。

アナリストとアソシエイトは、あまりやることが変わらず資料作成やピッチブック作成、BSやPLをもとにしたキャッシュフローの計算をすることになります。

これでもかというぐらい細かいところを上のVPやMDにダメ出しされて、期限ぎりぎりまで徹夜してフォントの大きさとか微妙な図の位置について何度も何度も指示があるそうです。

まあ、アソシエイトの場合はそれを4年間ぐらい耐え抜いて生き残れば一人前のVPになることができます。

VPになると、仕事を基本的にはふる側になるので多少は楽になります。

また、個室になって収益責任がちょっとだけ発生します。

監査法人から転職してアソシエイトになった以上は、まず狙うVPでしょう。

ボーナスも数倍違ってくると言われていますからね・・。

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